前売り券を買っていた「バーン・ジョーンズ展」に行ってきた。
エドワード・バーン=ジョーンズは19世紀末、イギリスのラファエル前派の画家で、ウィリアム・モリスのアーツ&クラフト運動にも参加しているが、日本では初の個展だそう。
大体、フランスの画家は人気があるが、イギリスにはターナー以外、見るべき画家はいないとよく言われる。
今回は大きな油彩や水彩、タペストリーまで合わせて80点も来ていて、確かに珍しい展覧会にちがいない。
展示はほぼ年代順、テーマ順になっているが、終生神話やアーサー王伝説などを描き続けた画家、30年以上にわたる絵には驚くほど変化がない。
装飾的だが落ち着いた色合いのバックに夢見るような表情の登場人物たち。
特に可憐な女性像はビクトリア時代の一つの理想だったのだろう。
←売店で購入、クリアファイルから
よく言えば最初から技術と画風が完成していたと言えるかもしれないが、現代的には作家性があまり感じられないと言うべきかもしれない。
とてもきれいだけれど作家の自我はほとんど見られず、大きな油彩でも絵本の挿絵のよう。
と言ってけなしているわけではなく、イギリスの挿絵画家はプーさんのE.H.シェパードとか、アリスのテニエルとか大好き。
バーン=ジョーンズも現代的な意味での「画家」というよりは職人的な所が強いのではないだろうか。
ほとんど画家の素顔が見えない展示の最後に一枚だけ、ほとんど落書きのような自画像があった。
これが何ともいい感じで、実はこの人、大変なユーモリストだったと解説にはある。
黙々と職人的に繊細な絵を描き続けて、でも仕事を離れると冗談で人を笑わせてって、なんだかとてもイギリス的な感じがする。
展覧会の後はジョエル・ロブションのカフェでサクランボのガレット。
チェリーはおいしいけど、粉砂糖がかかりすぎてちと甘い。
東京駅のグランスタを物色するとたらみの生ゼリーが期間限定で来ていた。
フルーツに火を通していないため、ふだんは地元長崎でしか入手できないというこのゼリー、本当に食べごろのフルーツにプルプルのゼリーでおいしい。
東京駅周辺も楽しくなった。
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エドワード・バーン=ジョーンズは19世紀末、イギリスのラファエル前派の画家で、ウィリアム・モリスのアーツ&クラフト運動にも参加しているが、日本では初の個展だそう。
大体、フランスの画家は人気があるが、イギリスにはターナー以外、見るべき画家はいないとよく言われる。
今回は大きな油彩や水彩、タペストリーまで合わせて80点も来ていて、確かに珍しい展覧会にちがいない。
展示はほぼ年代順、テーマ順になっているが、終生神話やアーサー王伝説などを描き続けた画家、30年以上にわたる絵には驚くほど変化がない。
装飾的だが落ち着いた色合いのバックに夢見るような表情の登場人物たち。
特に可憐な女性像はビクトリア時代の一つの理想だったのだろう。
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よく言えば最初から技術と画風が完成していたと言えるかもしれないが、現代的には作家性があまり感じられないと言うべきかもしれない。
とてもきれいだけれど作家の自我はほとんど見られず、大きな油彩でも絵本の挿絵のよう。
と言ってけなしているわけではなく、イギリスの挿絵画家はプーさんのE.H.シェパードとか、アリスのテニエルとか大好き。
バーン=ジョーンズも現代的な意味での「画家」というよりは職人的な所が強いのではないだろうか。
ほとんど画家の素顔が見えない展示の最後に一枚だけ、ほとんど落書きのような自画像があった。
これが何ともいい感じで、実はこの人、大変なユーモリストだったと解説にはある。
黙々と職人的に繊細な絵を描き続けて、でも仕事を離れると冗談で人を笑わせてって、なんだかとてもイギリス的な感じがする。
展覧会の後はジョエル・ロブションのカフェでサクランボのガレット。
チェリーはおいしいけど、粉砂糖がかかりすぎてちと甘い。
東京駅のグランスタを物色するとたらみの生ゼリーが期間限定で来ていた。
フルーツに火を通していないため、ふだんは地元長崎でしか入手できないというこのゼリー、本当に食べごろのフルーツにプルプルのゼリーでおいしい。
東京駅周辺も楽しくなった。
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