盛岡からは田沢湖線に乗って赤渕まで。
大した距離でもないのに40分もかかるのは途中でこまちに追い抜かれるから。そして到着する赤渕駅は無人駅。
ここからは宿の車に乗って20分。秋田方面への国道から折れ、山道を登ったどん詰まりにあるのが国見温泉。
2軒ある手前が今夜の宿、1804年創業の「石塚旅館」だ。
車で迎えに来てくれたのはてきぱきとしてはいるがちょっと愛想のないご主人、部屋への案内は感じの良い奥さんと家族経営の宿。
この宿にも自炊部があるが、今夜は旅館部のお部屋。
6畳間の窓側に洗面台とトイレがあって必要十分。
すぐ目の前には建物があるが、ちょっと首を延ばせばきれいな緑が見える。
宿の前の駐車場には平日と言うのにたくさんの車が停まっていたが、日帰り終了の4時を過ぎてだいぶ減ってきた。
そろそろいいだろう、とまずは空いていそうな小浴場へ。
小さな脱衣場から扉を開ければ、期待通りのきれいな緑色のお湯。
ここのお湯は含硫黄‐ナトリウム‐炭酸水素塩泉というのだそうだが、まるで入浴剤を入れたかのような鮮やかな色が有名で、匂いは硫黄とさらに強烈な油臭もする。
床には抽出物が模様を作っているし
お湯の表面にも幕が張っていかにも成分が濃そうだ。
浴室には先客が二人いたが、二人とも44、5度のお湯が熱すぎるとすぐにあがってしまった。
そんなわけでこの小さな浴槽と、その外にある露天風呂を独り占め。
露天からの眺めはあまりないけれど、天気はいいし、気持ちいい~。
いつまでも入っていたいけど、熱いし成分は濃いし、長く入っていると心臓がバクバクしてくる。
ここのお湯は飲めば胃腸にもいいと言うが、口に入れると渋みと苦みでとても飲めるものではない。
上がってからもしばらくは汗が引かないが、6時には館内放送があって、1階の食堂で一斉にお夕食。
イカ納豆やマグロの山かけ、ミズの煮物に焼き魚。牛乳鍋には鶏肉がたくさん入って十分な量だが、ちょっとさびしく見えてしまうのは昨晩のコスパがよすぎたせい。
夕食後はテレビを見ながらゴロゴロして、お腹がこなれたところで大浴場の薬師の湯へ。
小浴場と同じお湯の満ちた浴槽は10人以上も入れそうなほど大きいが、こちらのお湯もやっぱり熱い。
となれば夜もだいぶ更けて来たし、もういいかな、とこの宿の名物ともいうべき混浴露天に向かう。
この露天には女性専用時間がないのだが、上品な年配のご夫婦ばかりのお客さんをみた女将さんが「今日ならあまり遅く入る男性はいませんよ、きっと」と言っていたのだ。
小浴場の手前にある露天への出口には思った通りスリッパがないので誰も入っていないとわかる。
まだ明るいうちに撮った、これが脱衣場と露天風呂。
浴槽は思ったよりもかなり小さくて5、6人でいっぱいになりそうだが、お湯は高いところからドバドバと注がれるのであの独特な匂いが濃厚にたちこめ、湯温は熱からずぬるからず。
そして遮るもののない頭上には満点の星空で天の川まで見える!
と夜中の入浴を満喫したが、でもやっぱりあのきれいな緑色を見たい、と結局翌朝も誰もいないこの露天へ。
混浴とは言えゆっくり入れて、本当によかった。
朝風呂の後は7時半からの朝食までまたちょっとお散歩。
宿からほんの50メートルほど、もう一軒の宿「森山荘」の脇に秋田駒ヶ岳への登山口がある。
登山口から見る「石塚旅館」の全景。
そしてほんのちょっと歩いただけでも栗駒山で見た花の他に
マイヅルソウ、イワカガミ、ゴゼンタチバナを発見。
少し調べただけでは名前のわからない花もあり、こちらの道路脇にもタニウツギが満開。
この次は絶対にちゃんと用意をして駒ヶ岳か栗駒山登山をしよう。
おいしく朝食をいただいたらまたご主人の運転で駅まで送ってもらう。
途中、宿から15分の「道の駅 雫石あねっこ」に立ち寄ってくれて、ここで20分のお買いものタイム。
ここは以前に家族旅行で立ち寄ったことがあるが、農産物やらパンやら、売り場がとても充実しているのだ。
そんなわけで思わず野菜類をお買い上げ。
右の黄色いのはバナナならぬズッキーニ、その隣の黄色いきのこはタモギタケといって、エリンギのように歯ごたえがあってとてもおいしい。スイスチャードはおひたしにして、「おふかし」というクルミの入った甘いおこわも、全粒粉のパンもおいしかった。
地元経済も潤い、客も喜ぶ、このサービスはとてもいい。
さらに今日は8人の送りなので、と車は雫石駅まで行ってくれる。
秋田新幹線が停まるとは言えとてもかわいい駅。
この中にも道の駅同様の売店があって、なんと肉屋さんまである。
雫石からは新幹線で東京までまっすぐ。
やっぱり岩手はいいわ~。
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大した距離でもないのに40分もかかるのは途中でこまちに追い抜かれるから。そして到着する赤渕駅は無人駅。
ここからは宿の車に乗って20分。秋田方面への国道から折れ、山道を登ったどん詰まりにあるのが国見温泉。
2軒ある手前が今夜の宿、1804年創業の「石塚旅館」だ。
車で迎えに来てくれたのはてきぱきとしてはいるがちょっと愛想のないご主人、部屋への案内は感じの良い奥さんと家族経営の宿。
この宿にも自炊部があるが、今夜は旅館部のお部屋。
6畳間の窓側に洗面台とトイレがあって必要十分。
すぐ目の前には建物があるが、ちょっと首を延ばせばきれいな緑が見える。
宿の前の駐車場には平日と言うのにたくさんの車が停まっていたが、日帰り終了の4時を過ぎてだいぶ減ってきた。
そろそろいいだろう、とまずは空いていそうな小浴場へ。
小さな脱衣場から扉を開ければ、期待通りのきれいな緑色のお湯。
ここのお湯は含硫黄‐ナトリウム‐炭酸水素塩泉というのだそうだが、まるで入浴剤を入れたかのような鮮やかな色が有名で、匂いは硫黄とさらに強烈な油臭もする。
床には抽出物が模様を作っているし
お湯の表面にも幕が張っていかにも成分が濃そうだ。
浴室には先客が二人いたが、二人とも44、5度のお湯が熱すぎるとすぐにあがってしまった。
そんなわけでこの小さな浴槽と、その外にある露天風呂を独り占め。
露天からの眺めはあまりないけれど、天気はいいし、気持ちいい~。
いつまでも入っていたいけど、熱いし成分は濃いし、長く入っていると心臓がバクバクしてくる。
ここのお湯は飲めば胃腸にもいいと言うが、口に入れると渋みと苦みでとても飲めるものではない。
上がってからもしばらくは汗が引かないが、6時には館内放送があって、1階の食堂で一斉にお夕食。
イカ納豆やマグロの山かけ、ミズの煮物に焼き魚。牛乳鍋には鶏肉がたくさん入って十分な量だが、ちょっとさびしく見えてしまうのは昨晩のコスパがよすぎたせい。
夕食後はテレビを見ながらゴロゴロして、お腹がこなれたところで大浴場の薬師の湯へ。
小浴場と同じお湯の満ちた浴槽は10人以上も入れそうなほど大きいが、こちらのお湯もやっぱり熱い。
となれば夜もだいぶ更けて来たし、もういいかな、とこの宿の名物ともいうべき混浴露天に向かう。
この露天には女性専用時間がないのだが、上品な年配のご夫婦ばかりのお客さんをみた女将さんが「今日ならあまり遅く入る男性はいませんよ、きっと」と言っていたのだ。
小浴場の手前にある露天への出口には思った通りスリッパがないので誰も入っていないとわかる。
まだ明るいうちに撮った、これが脱衣場と露天風呂。
浴槽は思ったよりもかなり小さくて5、6人でいっぱいになりそうだが、お湯は高いところからドバドバと注がれるのであの独特な匂いが濃厚にたちこめ、湯温は熱からずぬるからず。
そして遮るもののない頭上には満点の星空で天の川まで見える!
と夜中の入浴を満喫したが、でもやっぱりあのきれいな緑色を見たい、と結局翌朝も誰もいないこの露天へ。
混浴とは言えゆっくり入れて、本当によかった。
朝風呂の後は7時半からの朝食までまたちょっとお散歩。
宿からほんの50メートルほど、もう一軒の宿「森山荘」の脇に秋田駒ヶ岳への登山口がある。
登山口から見る「石塚旅館」の全景。
そしてほんのちょっと歩いただけでも栗駒山で見た花の他に
マイヅルソウ、イワカガミ、ゴゼンタチバナを発見。
少し調べただけでは名前のわからない花もあり、こちらの道路脇にもタニウツギが満開。
この次は絶対にちゃんと用意をして駒ヶ岳か栗駒山登山をしよう。
おいしく朝食をいただいたらまたご主人の運転で駅まで送ってもらう。
途中、宿から15分の「道の駅 雫石あねっこ」に立ち寄ってくれて、ここで20分のお買いものタイム。
ここは以前に家族旅行で立ち寄ったことがあるが、農産物やらパンやら、売り場がとても充実しているのだ。
そんなわけで思わず野菜類をお買い上げ。
右の黄色いのはバナナならぬズッキーニ、その隣の黄色いきのこはタモギタケといって、エリンギのように歯ごたえがあってとてもおいしい。スイスチャードはおひたしにして、「おふかし」というクルミの入った甘いおこわも、全粒粉のパンもおいしかった。
地元経済も潤い、客も喜ぶ、このサービスはとてもいい。
さらに今日は8人の送りなので、と車は雫石駅まで行ってくれる。
秋田新幹線が停まるとは言えとてもかわいい駅。
この中にも道の駅同様の売店があって、なんと肉屋さんまである。
雫石からは新幹線で東京までまっすぐ。
やっぱり岩手はいいわ~。
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