Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

モロッコの人々

2012-07-24 15:16:16 | 中近東/北アフリカ
モロッコに出かけるにあたってはモロッコ人にかなり警戒していた。
曰く、モロッコ人はだます、ぼる、とずいぶん悪評を聞いていたので。

しかし実際に来てみれば、もちろん土産物屋などで駆け引きは必要なものの、今まで旅してきた国に比べて悪質と言うような目には幸い一度も会わなかった。

むしろ感心したのはモロッコ人の目端のきかせ方。

服やアクセサリーを選んでいるとちゃんとこちらの趣味を読み取って気に入りそうなデザインの物をすすめてくる。
 ちょっとしたドライブインでもクレープを一つだけ頼めば言わなくても人数分に切り分けて持って来てくれる。

気の利いた店員なら当たり前のことだろうが、この「気の利いた店員」がモロッコには多いように感じたのだ。

アトラス山中のアルガンオイル屋にいたこの兄ちゃんもそんな一人。
 
日本人である我々が来るとわかっていてこんな札を用意していた。
「ありがとう」も誰かに教わって自分で書いたようだし、おそらくは来る客の国籍に合わせていろいろ書くのだろう。
でも熱心さに嫌みがなくて、フレンドリーさに裏がない。

 この兄ちゃんも砂漠へ向かう道沿いのドライブインのウェイターだが、しばらく我々をからかって遊んでいたと思ったら、なにやら熱心に紙に書き物を始めた。
お茶を飲み終わって腰を上げたところで渡されたのがこれ↓
 即席アラビア語講座。
英語が怪しいところもかわいい。

モロッコ人というのは頭の回転が速く、商売人向きの人たちなのかもしれない。


モロッコの王様 
 
さてモロッコ人の代表と言えば王様、ムハンマド6世。

  
ものすごく多いというわけではないが、ホテルの入り口などには写真が飾られているし、お札の顔でもある。

1999年に即位した王様は1963年生まれの49歳。
我々を案内してくれたドライバーに言わせると「王様は国民に愛されてるよ。でもまだ若すぎるんだよね」って、どういう意味だろうか。

チュニジア革命の直後にはモロッコでもいささかの動きがあったようだし、写真が飾られていてもたとえばタイの王様のように一般的に敬愛されているとはあまり感じられない。

写真をやたら掲げていた独裁者たちは次々に倒れているが、さてモロッコの王様は安泰だろうか。


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コメント (3)
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