Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

JAL機内で「The Best Exotic Marigold Hotel」

2012-07-05 18:08:42 | 機内食・映画・美術展
岩手に続いて久しぶりにベトナムのホーチミンに行ってきた。

夕方出発するJL便だがお客さんはベトナム人がいっぱい。
アメリカからの乗継が多いのか、日本に遊びに来ていたのか。
いずれにしてもベトナムの元気さがうかがえる。

 本日の機内食は「ジャンバラヤ風 スパイシートマトライス」だそうで、なんだかお子様ランチっぽい。
ソムタムにポテトサラダ、グリーンサラダと野菜が多いのはいいが、グリーンサラダが惣菜屋のテイクアウトのようなプラスチック容器なのはいかがなものか。

さて、そんな機内食をいただきながら見た機内映画は The Best Exotic Marigold Hotel

  こういう映画を入れてくれるところがJALはいいんだよね。

これは「恋に落ちたシェイクスピア」の監督ジョン・マッデンによる、オールじじばばイギリス映画。
あまり裕福ではないイギリスの年寄りがより快適な老人ホームを求めてインドはジャイプールの賄いつきホテルに行ってみたら・・・ってお話。

初めてインドに行った外国人が遭遇して面食らうようなことがコミックレリーフとしてちりばめられていて「インド、あるある」。特に「イエス」と言いながら頭を横にフラフラ振るのでいいのか悪いのかわからないところ、自分も経験しているので大笑い。

イギリス人によるインドを舞台とした映画としては「スラムドッグ・ミリオネア」には遠く及ばない。
どのストーリーにも深みがなくていささかステレオタイプだし、特に「スラムドッグ」の主役が演じる若いインド人オーナーとガールフレンドの話はちょっと陳腐すぎる。

しかしこの映画を見る価値があるのはベテラン・イギリス俳優たちが見事だから。
ジュディ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイという豪華な顔合わせで、この人たちにしたらこんな映画の役は朝飯前だろうが、突然世の中に放り出されてとまどう専業主婦、外国人大嫌いなのにインドに来るはめになる偏屈イギリス人、超ネガティブなかみさんにもがまんしまくる律義な亭主を存在感たっぷりに演じている。
特にマギー・スミスは終盤に見せ場があって、さすがマギーと思わず拍手したくなる。

世界中を植民地として我が物顔したイギリス人でさえこうなのだから、年取ってからの海外移住は簡単じゃないよな、とか老後に思いをはせつつ、まあ気楽なコメディ映画として見るべき。

しかしこんなに渋い年寄りばかりの映画、日本では公開してくれないのだろうな。


にほんブログ村 旅行ブログへ  ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする