Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

タジキスタンの食事

2013-11-03 14:49:49 | 中央アジア
さて、長々とつづってきたタジキスタン旅行記、なぜ食事の写真がないのかと不審に思われたかもしれない。

その理由はただ一つ、食事のバラエティが少なすぎるから。
改めて食べ物の写真だけを抜き出してみても同じような絵ばかりで、これはどこ、とはっきり思い出せる方が少ない。

 まず朝はパンとジャムに卵料理。
ドゥシャンベから先では車に積んでいたヨーグルトとハム、チーズが出されるので毎朝同じ。
これにお粥も出されるが、日本でも朝はパンとコーヒーだけなのでこれで十分。

お昼はパミール高原のド僻地ではこんな感じ。
  
日本からのアルファ米に、現地調達のラーメンと缶詰。ロシア製の魚の缶詰が意外においしい。

がこれ以外はお昼も夕食もほぼ同じパターンの繰り返し。

面白いのはパンとサラダ、それにデザートのはずの果物が必ず最初にテーブルに置かれること。
 
ジモティーのテーブルを見てもやはりそのようにセットされている。

でまずはサラダ。
  
西部のホジャンド近辺でこそこのようなちょっと手のかかったサラダが出たが
  
すすむにつれてシンプルなトマトサラダになって行き、パミール高原では買えるところでトマトを仕入れ、宿やレストランで出してもらうようになった。
しかしディルを効かせたサラダはハーブ好きにはとてもおいしい。

次に来るのはスープ。
 
これまたホジャンドでは「フルシチョフ・スープ」なる具だくさんのものが出たり、
 ペンジケントの宿ではちゃんとビーツを使ったボルシチが出たが
  
後はもっぱら羊肉とじゃがいも、にんじんの塩味スープ。
 このバリエーションとして麺が入るぐらい。

麺と言えば中央アジアで有名なのはラグメン。
中国のウイグル人の店では手延べの麺ですごくおいしいが、タジキスタンにも存在する。

 
ドゥシャンベのロハット・レストランは豪華な造りの巨大チャイハナ。
ここのラグメンはカシュガル・スタイルで人気とのことだが
 カシュガルには遠く及ばず。
 キルギスのオシュのラグメンの方が地理的に近いせいかずっとそれらしくおいしかった。

メインでよく出るのは羊の串焼き、シャシリク。
 
ロハットのも、野菜を挟んだコーカンドのも悪くなかったが
  
一番おいしかったのはペンジケントへの分岐点、アイニの道路脇のレストラン。お兄さんがもうもうと煙を上げながら炭火焼したシャシリクは脂身も最高。これを食べるとなぜ大きなお尻の脂身を珍重するのかがわかる。これにお酢であえた玉ねぎがベストマッチで、我々は玉ねぎばかり何度もおかわりしてしまった。

同じく羊肉の、こちらは鉄板で炒めたもの。
 ちと脂っこいが、こちらの方が好きと言う人もあり。

さらに中央アジアと言えば、のプロフ。
  
長粒米に羊肉がどっさり。
 そのバリエーションで米がそばの実にかわったものもあったが、これは食感がもそもそする。

二度だけ登場したマントゥは中央アジア版の餃子。
 
ホジャンドのものもかなり大きく、マルガブのローカル食堂で出たものはラザニアのような作り。
どちらも中身はもちろん羊。

そう言えばたった一度、ドゥシャンベでは中華料理だったが、ここでは羽根つき焼き餃子が出た。
 一口サイズでパリッと焼かれ、これはツアー一同、競って食べた。

パミール高原での民泊となるとさらに食材は限られ、
  
どこでもつぶしたジャガイモと羊の煮込み。

羊が出なかったのは
 グリルチキンの出たイスタラフシャンと
 川魚のフライが出たホルグだけ。

旅の初日に入ったレストランなど、足を一歩踏み入れた途端に羊のにおいにつつまれたほどタジキスタンの食事は羊三昧。
羊肉は大好きだし、さすがこのコースに来る人たちの中には羊がダメなどと言う人はいなかったが、こう同じ食材、同じ調理法ばかりでは飽きが来る。

タジキスタンは残念ながらグルメの国ではなかった。
 


 
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コメント (7)
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