滞在4日目にしてようやく晴れた野沢温泉。
ぐるりと取り巻く雪山がやっと見えた。
足元の雪も解けつつあるので、宿からは遠い外湯を攻めに行く。
本日1湯目は新田の湯。
きれいな建物で高い窓からも光が入り明るいお風呂。
脱衣場のガラス戸の向こうに5,6人は入れる浴槽。ライオンの湯口から注がれるお湯は含石膏-食塩・硫黄泉で43,4℃だろうか、透明なお湯だがとても細かい白い湯花がたくさん浮いていて温泉らしさ満点。
先客の地元のおばちゃんがここでも熱すぎないかと湯温を気にしてくれる。お湯がぬるいとかえって湯あたりしてしまうんだそうだ。
新田の湯からさらに歩き、野沢温泉の一番はずれにあるのが中尾の湯。
はずれではあるが外湯の中では一番大きく、立派な木造の建物。
中も当然広くて脱衣棚がいっぱい。大きな浴槽は小さいあつ湯と大きなぬる湯に分かれているが、透明な含石膏-食塩・硫黄泉のお湯はぬる湯でも44℃ほどと熱め。
壁にはこんな張り紙もあって (←クリックするとおおきくなります。)
地元の方の苦労がしのばれる。
ここは大湯同様、浴槽がすべて木でできているのが肌に優しくて気持ちいい。
中尾の湯をゆっくり堪能したところでちょうど昼時。
この近くにおいしいお蕎麦屋さんがあると宿の女将さんが教えてくれたのでそこを目指す。
聞いていた通り、中尾駐車場のすぐそばにあった「そばしげ」さん。
入ると他にお客はおらず、おばあちゃんが一人で伝票整理中。
でもすぐに野沢菜漬けときのこの煮物を出してくれて、やがて登場したおそばもしこしことおいしい。
が結局最後まで誰も来なくて、「でももうしばらくすればスキー客で忙しくなるでしょう?」と聞くと、最近はスキー客がめっきり減ってしまって、民宿もずいぶん廃業しているとか。
「昔は忙しかったんだけどねえ」とおばあちゃんが寂しそう。
店を出てまた温泉街の真ん中まで戻り、ちょっと坂を上がったところにあるのは松葉の湯。
2階建ての建物の1階には洗濯場がある。
階段を上がると男女の扉がすぐ隣り合って並び、中の脱衣場の向こうにもガラスの仕切り戸がある。
5,6人サイズの浴槽に満ちるのはここも含石膏-食塩・硫黄泉だが、ここのお湯はわずかに貝濁りでまるで湯垢のような大きな湯花が見える。硫黄のにおいの他にちょっと魚くさいように感じてしまうのは見た目のせいだろうか。
ここには珍しく温度計があったので湯温を計ってみると44℃。
熱めだけれどどっぷり浸かれるなら43℃、浸かれるけれど長くは入っていられなければ44℃と言う体感を実証できた。
松葉の湯からさらにぶらぶらと坂を上がると野沢温泉の総鎮守、湯沢神社がある。
階段の上にのぞく本殿は古くておもしろそうだけれど、雪の積もった急階段はこわすぎる。
麻釜近くの足湯まで行くと、だいぶ雲が出てしまったものの、先日は見えなかった妙高や黒姫が今日はよく見えた。
歩き回って体が冷えたところでもう一湯、上寺湯。
脱衣場のすぐ脇にある浴槽は3人ほどでいっぱいになる小ささだが、麻釜から引いているというお湯は45℃以上ありそうだったので水を入れさせてもらった。
しっかり入ればしっかり暖まる。
ここまでで12ヶ所、一度宿に戻って一休みして、本日は宿の食事はなしにしていたので夕食に出がてら残る1ヶ所に入りに行く。
最後の13湯目は宿のすぐ近くの河原湯。
温泉街で一番賑やかな大湯からもすぐ。
夕方は混んでいるかと思ったが、男湯の出入りはあるものの、女湯の方は無人。この時間、お母さんたちは忙しいのだね。
内部はここも仕切りがないが、格子窓に黒い石の浴槽、壁には花も飾られて端正な雰囲気。
含石膏-食塩・硫黄泉のお湯は透明で大きな湯花が見え、硫黄の香りはここが一番強く感じる。
44℃ほどのお湯はぴりりとして、外湯めぐりの最後を飾るにはふさわしいかもしれない、と一人でゆっくり堪能させていただいた。
さて、外湯めぐりも済んだことだし夕食を、と野沢銀座をちょっとうろついてみるが、閑散期の平日の夜では閉まっている店も多く、お蕎麦はお昼に食べてしまったし、と結局入ったのはイタリアンの店。
ワインがたくさん揃えられた結構大きな店だが、ここも他の客は皆無。
「チキンソテー(キジ焼き)」をメニューから選ぶと、やっぱりキジ焼きだった(笑)。
食後のデザートはすぐ近くの福田屋商店でコーヒーとルバーブ・ジェラート。
ここ、初日に自家製ジンジャーエールを飲んだところで、ジャムもいろいろあるが、ジェラートはまじうま。
野沢最後の夜も静かだった。
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ぐるりと取り巻く雪山がやっと見えた。
足元の雪も解けつつあるので、宿からは遠い外湯を攻めに行く。
本日1湯目は新田の湯。
きれいな建物で高い窓からも光が入り明るいお風呂。
脱衣場のガラス戸の向こうに5,6人は入れる浴槽。ライオンの湯口から注がれるお湯は含石膏-食塩・硫黄泉で43,4℃だろうか、透明なお湯だがとても細かい白い湯花がたくさん浮いていて温泉らしさ満点。
先客の地元のおばちゃんがここでも熱すぎないかと湯温を気にしてくれる。お湯がぬるいとかえって湯あたりしてしまうんだそうだ。
新田の湯からさらに歩き、野沢温泉の一番はずれにあるのが中尾の湯。
はずれではあるが外湯の中では一番大きく、立派な木造の建物。
中も当然広くて脱衣棚がいっぱい。大きな浴槽は小さいあつ湯と大きなぬる湯に分かれているが、透明な含石膏-食塩・硫黄泉のお湯はぬる湯でも44℃ほどと熱め。
壁にはこんな張り紙もあって (←クリックするとおおきくなります。)
地元の方の苦労がしのばれる。
ここは大湯同様、浴槽がすべて木でできているのが肌に優しくて気持ちいい。
中尾の湯をゆっくり堪能したところでちょうど昼時。
この近くにおいしいお蕎麦屋さんがあると宿の女将さんが教えてくれたのでそこを目指す。
聞いていた通り、中尾駐車場のすぐそばにあった「そばしげ」さん。
入ると他にお客はおらず、おばあちゃんが一人で伝票整理中。
でもすぐに野沢菜漬けときのこの煮物を出してくれて、やがて登場したおそばもしこしことおいしい。
が結局最後まで誰も来なくて、「でももうしばらくすればスキー客で忙しくなるでしょう?」と聞くと、最近はスキー客がめっきり減ってしまって、民宿もずいぶん廃業しているとか。
「昔は忙しかったんだけどねえ」とおばあちゃんが寂しそう。
店を出てまた温泉街の真ん中まで戻り、ちょっと坂を上がったところにあるのは松葉の湯。
2階建ての建物の1階には洗濯場がある。
階段を上がると男女の扉がすぐ隣り合って並び、中の脱衣場の向こうにもガラスの仕切り戸がある。
5,6人サイズの浴槽に満ちるのはここも含石膏-食塩・硫黄泉だが、ここのお湯はわずかに貝濁りでまるで湯垢のような大きな湯花が見える。硫黄のにおいの他にちょっと魚くさいように感じてしまうのは見た目のせいだろうか。
ここには珍しく温度計があったので湯温を計ってみると44℃。
熱めだけれどどっぷり浸かれるなら43℃、浸かれるけれど長くは入っていられなければ44℃と言う体感を実証できた。
松葉の湯からさらにぶらぶらと坂を上がると野沢温泉の総鎮守、湯沢神社がある。
階段の上にのぞく本殿は古くておもしろそうだけれど、雪の積もった急階段はこわすぎる。
麻釜近くの足湯まで行くと、だいぶ雲が出てしまったものの、先日は見えなかった妙高や黒姫が今日はよく見えた。
歩き回って体が冷えたところでもう一湯、上寺湯。
脱衣場のすぐ脇にある浴槽は3人ほどでいっぱいになる小ささだが、麻釜から引いているというお湯は45℃以上ありそうだったので水を入れさせてもらった。
しっかり入ればしっかり暖まる。
ここまでで12ヶ所、一度宿に戻って一休みして、本日は宿の食事はなしにしていたので夕食に出がてら残る1ヶ所に入りに行く。
最後の13湯目は宿のすぐ近くの河原湯。
温泉街で一番賑やかな大湯からもすぐ。
夕方は混んでいるかと思ったが、男湯の出入りはあるものの、女湯の方は無人。この時間、お母さんたちは忙しいのだね。
内部はここも仕切りがないが、格子窓に黒い石の浴槽、壁には花も飾られて端正な雰囲気。
含石膏-食塩・硫黄泉のお湯は透明で大きな湯花が見え、硫黄の香りはここが一番強く感じる。
44℃ほどのお湯はぴりりとして、外湯めぐりの最後を飾るにはふさわしいかもしれない、と一人でゆっくり堪能させていただいた。
さて、外湯めぐりも済んだことだし夕食を、と野沢銀座をちょっとうろついてみるが、閑散期の平日の夜では閉まっている店も多く、お蕎麦はお昼に食べてしまったし、と結局入ったのはイタリアンの店。
ワインがたくさん揃えられた結構大きな店だが、ここも他の客は皆無。
「チキンソテー(キジ焼き)」をメニューから選ぶと、やっぱりキジ焼きだった(笑)。
食後のデザートはすぐ近くの福田屋商店でコーヒーとルバーブ・ジェラート。
ここ、初日に自家製ジンジャーエールを飲んだところで、ジャムもいろいろあるが、ジェラートはまじうま。
野沢最後の夜も静かだった。
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