Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

六根舎の天日乾燥無農薬有機米

2013-11-19 14:14:33 | 食べ歩き
スリランカパーティーを抜けた後、今度は中目黒の某カフェへ移動。
こちらではまた別の友人が紹介してくれたお米の試食イベントが行われている。

入口で参加費を払って席に着くとまずは有機野菜のお惣菜を盛り合わせた大皿が来て、主役であるお米は現在炊いている最中なので少し待ってほしい、と言われる。
 炊き立てをいただけるなら願ってもないこと。
待っている間にもお米を炊くいい香りが漂ってくる。

そして完成したご飯セット。
  
肝心のご飯は新米のせいか、蒸らしが足りないのか、ちょっとべちょっとしてあまりフォトジェニックではない。
ご飯はどちらかと言うと柔らかくない方が好きなのでちょっとがっかり。

ところがこれをまず一口、と食べてみると、ご飯のうまみが口の中に広がって目が覚めるおいしさ。
ご飯に塩気のあるおかずをのせればいくらでも食べられるが、このお米はそんなご飯の友を必要としない。
正直、米の違いを味わい分けられるほどの舌は持っていないが、このご飯は確かにおいしいと感じる。

このお米は田原雅仁と言う青年が宮城県で一人で作っている。
農家とは縁もゆかりもなかったのに、人間の本質とはなんぞや、と考えているうちに稲作にたどりついたと言う話はわかるようなわからないような(笑)。
が動機はともかく、縁あって宮城に移り住み、手探りで有機、無農薬、なおかつ手間のかかる天日干しで米を作り始めて3年とか。
特に天日干しは大変なのでまわりの農家でやっているところは皆無だそう。
しかしそのおかげでこんなにおいしいお米になるのだから、そのこだわりはたいしたもの。

  この田んぼでお米を作る
 きれいに日焼けした田原さん。

そしてこれだけの手間をかけたお米を白米は1キロ660円、玄米は600円で販売していると聞いてまたびっくり。今食べている普通のお米だって2キロで1000円ちょっとなのだからそれと変わらない。もっと高い値段に設定しなければペイしないのじゃないかと聞くと
「自分はまだ米作りの駆け出しだし、毎日食べてもらえなければ意味がないから高い値段はつけられない」と言う。すばらしい。

しかし現在3トンほどの生産量だというこのお米、人手がないためネット販売はしていないし、もっと仲間を増やして規模を拡大しないと経済的に厳しいとのこと。近所に若い人がいないために苦労しているらしいが、「日本一の米作りになる!」と言う夢を抱く青年はキラキラとまぶしくて、若いっていいなあ、と久しぶりに思ってしまった。

このお米に興味をもたれたらこちらへ。→ https://www.facebook.com/rokkonsya

こういう青年がやりたいことをやれるようなら、日本もまだ捨てたものではないかもしれない。


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コメント (2)
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