マカッサルのあるスラウェシ島、普通観光客が行くのはダイビングスポットである北部のマナドか、独特の民俗文化の残るタナ・トラジャ。
トラジャと言えばコーヒーが有名だが、これはオランダ人が植民地時代にこの地で栽培していたものが第二次大戦中に廃れてしまい、それを1970年代に日本のキーコーヒーが復活させたのだそうだ。
キーコーヒーは今でもトラジャに直営農場を持っていて、昨年現地法人がマカッサル市内にカフェをオープンしたとのことなので、ある晩、夕食後に寄ってみた。
Toarco Toraja Coffee は大通りに面した大きな店で、奥行きも広くてかなりの席数がある。
入口のすぐ脇にはコーヒー豆のロースティング・ルーム、正面にはケーキが並び、期待した通りコーヒー豆の販売もしている。
冷蔵ケースのケーキを眺めていると日本女性が声をかけてきた。この店のマネージャーをしているそうで、シュークリームは六本木アマンドのレシピなど日本風が自慢、「でも抹茶ケーキは今日はちょっと失敗して崩れちゃったんです」とは正直すぎるかも。
トラジャのエスプレッソを使っていると言うモカケーキを選び、コーヒーは同行者と異なるシングルオリジンを頼んでみる。
キーコーヒーのトアルコ・トラジャはペダマラン、サパン、パンゴ・パンゴといういずれもトラジャ地区で栽培される3種類の豆のブレンドなのだそうだ。
でまずパンゴ・パンゴを飲んでみると、これは香りはいいがとても酸味が強い。サパンの方が味のバランスが良くて、クリームのおいしいケーキとよく合う。
ゆったりしたソファでこんなケーキとコーヒーをいただいていると、どこにいるのか忘れてしまいそう。
帰り際にはここでしか買えないというサパンのシングルオリジンを挽いてもらいお土産に。
インドネシアに日本風のカフェを根付かせたいという試みだそうだが、話題のブルーボトルなどより前からハンドドリップが当たり前の日本風喫茶店、ぜひ頑張ってもらいたいもの。
(ちなみにトアルコ・トラジャはブルーボトルにも納入されているらしい。)
ところで前述のマカッサル名人にはもう一つカフェを紹介されていた。
そこで仕事の始まる前、朝の散歩がてらそちらにも行ってみることにした。
ホテルから徒歩10分ほど、大通りの一本裏の狭い通りに目指す Mama Cafe の看板を発見。
しかしこちらは実は持ち帰り用のお菓子を売っているところで、コーヒーを飲みたいと言うと隣に行くよう指差された。
これがそのカフェ。
レトロな感じで何とも落ち着く。
店頭にはインドネシア風のお菓子からパン、洋菓子、アイスクリームまで並んでいるのでここで食べたいものを選択。
選んだのは鶏そぼろの入ったちまきに、黒糖風味でムチムチした食感のお菓子。「マカッサル風のお菓子は?」と聞いて指さされたバナナの葉に包まれたものはプリンのようなお菓子だったが、どれも上品な味でおいしい。
しかしそれ以上に感動したのはコーヒーのおいしさ。ここもトラジャコーヒーだそうだが、Toarco Toraja Coffee より好み。
このカフェがすっかり気に入ってしまったので、マカッサルを離れる日の朝にもまた再訪。
今度はマナド風粥と言うのを頼んでみると、かぼちゃとトウモロコシ、少しのお米のお粥。とても薄味のところへ揚げたシラスとサンバルを入れて食べるお腹にやさしい朝食。
こんなカフェ、近所にあったら毎日通いそう。
と期待以上に楽しめたマカッサルを離れてジャカルタへ戻るべく空港へ。
するとこのスルタン・ハッサヌッディン空港
スラバヤの空港以上に大きくて、広さを持て余している感じ。
これも副大統領の威光だろうか。
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トラジャと言えばコーヒーが有名だが、これはオランダ人が植民地時代にこの地で栽培していたものが第二次大戦中に廃れてしまい、それを1970年代に日本のキーコーヒーが復活させたのだそうだ。
キーコーヒーは今でもトラジャに直営農場を持っていて、昨年現地法人がマカッサル市内にカフェをオープンしたとのことなので、ある晩、夕食後に寄ってみた。
Toarco Toraja Coffee は大通りに面した大きな店で、奥行きも広くてかなりの席数がある。
入口のすぐ脇にはコーヒー豆のロースティング・ルーム、正面にはケーキが並び、期待した通りコーヒー豆の販売もしている。
冷蔵ケースのケーキを眺めていると日本女性が声をかけてきた。この店のマネージャーをしているそうで、シュークリームは六本木アマンドのレシピなど日本風が自慢、「でも抹茶ケーキは今日はちょっと失敗して崩れちゃったんです」とは正直すぎるかも。
トラジャのエスプレッソを使っていると言うモカケーキを選び、コーヒーは同行者と異なるシングルオリジンを頼んでみる。
キーコーヒーのトアルコ・トラジャはペダマラン、サパン、パンゴ・パンゴといういずれもトラジャ地区で栽培される3種類の豆のブレンドなのだそうだ。
でまずパンゴ・パンゴを飲んでみると、これは香りはいいがとても酸味が強い。サパンの方が味のバランスが良くて、クリームのおいしいケーキとよく合う。
ゆったりしたソファでこんなケーキとコーヒーをいただいていると、どこにいるのか忘れてしまいそう。
帰り際にはここでしか買えないというサパンのシングルオリジンを挽いてもらいお土産に。
インドネシアに日本風のカフェを根付かせたいという試みだそうだが、話題のブルーボトルなどより前からハンドドリップが当たり前の日本風喫茶店、ぜひ頑張ってもらいたいもの。
(ちなみにトアルコ・トラジャはブルーボトルにも納入されているらしい。)
ところで前述のマカッサル名人にはもう一つカフェを紹介されていた。
そこで仕事の始まる前、朝の散歩がてらそちらにも行ってみることにした。
ホテルから徒歩10分ほど、大通りの一本裏の狭い通りに目指す Mama Cafe の看板を発見。
しかしこちらは実は持ち帰り用のお菓子を売っているところで、コーヒーを飲みたいと言うと隣に行くよう指差された。
これがそのカフェ。
レトロな感じで何とも落ち着く。
店頭にはインドネシア風のお菓子からパン、洋菓子、アイスクリームまで並んでいるのでここで食べたいものを選択。
選んだのは鶏そぼろの入ったちまきに、黒糖風味でムチムチした食感のお菓子。「マカッサル風のお菓子は?」と聞いて指さされたバナナの葉に包まれたものはプリンのようなお菓子だったが、どれも上品な味でおいしい。
しかしそれ以上に感動したのはコーヒーのおいしさ。ここもトラジャコーヒーだそうだが、Toarco Toraja Coffee より好み。
このカフェがすっかり気に入ってしまったので、マカッサルを離れる日の朝にもまた再訪。
今度はマナド風粥と言うのを頼んでみると、かぼちゃとトウモロコシ、少しのお米のお粥。とても薄味のところへ揚げたシラスとサンバルを入れて食べるお腹にやさしい朝食。
こんなカフェ、近所にあったら毎日通いそう。
と期待以上に楽しめたマカッサルを離れてジャカルタへ戻るべく空港へ。
するとこのスルタン・ハッサヌッディン空港
スラバヤの空港以上に大きくて、広さを持て余している感じ。
これも副大統領の威光だろうか。
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