Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

マカッサル・グルメ

2015-03-07 18:55:30 | 東南アジア
スラバヤで現地在住の方と食事した時、次はマカッサルへ行くと言うとここにも何年か住んでいたと言うこの方がマカッサルで行くべきお店のリストを書いてくださった。

そこでマカッサル滞在中の夜はそのリストから食べたいものを選んで出撃。

最初の晩に選んだのは「インドネシア一おいしい」という焼きそばの店、Mie TiTi
 
行ってみると店の正面に壁に囲まれた厨房があり、入口は開けっ放しというインドネシアではおなじみの食堂スタイル。
しかし清潔な店内にはテーブルがぎっしりでかなりの人数が入れる。

この店でできるのは焼きそばと焼き飯の2つだけ。だからメニューなどないし、値段もどこにも書いていない。
そこで早速全員、焼きそばを注文。するとあっという間に出てきたのがこちら。
 皿うどんのような揚げそばにあんかけがかかったもの。
しかしそばはかなり細くてパリパリ、餡には豚肉に内臓系も入っているが臭みなどは全くなく、味付けが絶妙で、これはうまい!

マカッサルは貿易港なので昔から華人が多く、この店があるのも中華街の一角。
この麺は先代が70年代から作り始めて3人の息子にレシピを譲り、そのうちの一人、ティティの店が中でも人気が出て今やこの麺の一般名詞となり、しかしこの店が本家本元なんだそうだ。
インドネシア中で有名らしく、その証拠に入った時には空いていた店内もすぐにいっぱいになった。

で回りのテーブルを見ると、みんな焼きそばと焼き飯の両方を注文している。
そこで我々も味見してみようと焼き飯を一つ追加。
 すると出てきたのはまるでケチャップライスのような色の炒飯。
しかしこれはケチャップではなく、どうやら中華風チャーシューのあの赤らしく、この後他の店でも見かけたのでこのあたりではこれが一般的なのかもしれない。
お味は薄味の炒飯で特に特徴もなく、焼きそばに比べるとごく普通。

帰りがけに壁の中の厨房を覗き込んでみると
 
大鍋で作った餡はたらいのような器に移し、すでに皿に盛られて用意された揚げそばにかけるだけ。だからあっという間に出てきて大量のお客さんをさばけるのだ。

ちなみにお支払いをしてみると一皿300円ほど。安くて大満足。


その翌日は仕事の終了が遅くなり、まだ開いている店があるかとまたマカッサル名人に連絡して、教えていただいたのがこちら、Restoran Pualam

宴会などに使われるらしい大きな店だが、遅い時間だったのでほとんど貸し切り状態。
 
暇そうにしていた女の子たちに案内されて、まずはアイスボックスの並んだ部屋で魚を選び、調理法も指示する。

 
まず登場したオタオタは魚のすり身を蒸したかまぼこのような料理。シンガポールやマレーシアでは辛かった覚えがあるが、ここのはあっさりした味で、代わりにテーブルには各種サンバルが用意されている。
 
大きなエビは殻ごと天ぷら、魚はあっさりと塩焼きにしてもらえるのが日本人にはうれしい。
 
イカはこの墨煮が大好評、イカリングもおいしくて写真を撮る前に消え、野菜も補給したところで
 またも蟹。
今度はブラックペッパ-ソースでおいしくいただき、これだけ7人で食べたら一人1700円にもならなかった。


さらに翌日、リストにあったワンタンメンが食べたい、とまたも中華街へ。
 と言ってもこんな廟はあるものの、あとは小さな食堂が並ぶだけで大きな店は少なく、かなり地味な中華街。

ここで「白い壁の店」と言う情報だけを頼りにワンタンメンを探すが、それらしき店で聞いてもやっていないと言う。
すると通りがかりのおじさんが中国語と片言の英語で教えてくれた。「ワンタンメンは朝だけなんだよ。」
一同、がっかり。

しかたがないので近くのお客の多そうな店、Kiosk Lombok へ。
 
ここも例によって入口に厨房があり、奥に客席のある造り。
 店内が壁で2つに分かれていたのは人気が出て客席を拡張したのだろうか。

この晩は通訳さんがおらず、メニューはもらったものの何を注文していいかと迷っていると、少し英語の話せる店のマダムがやって来て、「麺が食べたいの?野菜は?肉は?注文は私に任せてくれる?」とテキパキと仕切ってくれた。

 ほどなくやってきたのは大量の野菜炒めだが、肉やレバー、腸など各種内臓が入り、
  
焼きそばと餡かけ揚げそばであるイーフーメンにもほぼ同じものがかかっていたがB級においしい。
 
それ以上にマダムが半ば強引に「これも食べるでしょ?」とすすめてくれた鶏手羽揚げと照り焼き風ソースのかかった唐揚げがおいしく、しかし一皿ごとの量がすごくてみんなお腹いっぱい。
しかし他のテーブルを見るとこの一皿がどうも一人前のようで、日本で言えばデカ盛りの店か。
お会計をしてみれば一人500円程度で済んでしまって、良心的なマダムに感謝。


マカッサルは実はインドネシアでもグルメの街として知られているのだそうで、特にシーフードが有名。
そしてもう一つこの町で有名なのがその名も Coto Makassar、つまりマカッサル・スープ。
 牛の各種内臓をハーブや香辛料を利かせて煮込んだスープで、これはホテルのもの。いい出汁が出てはいるがこれはちょっと内臓の癖が感じられ、スープも脂っぽかった。
このチョト・マカッサルには誰でも知っている名店が2軒あるそうで、行ってみたかったがお腹に余裕がなく断念。

何もないかと思った地方都市に思わぬ楽しみがあったのだった。


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コメント (2)
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