元フランス植民地へ行くとパンやらコーヒーやらがフランス風で食文化への影響が明白。
食の不毛国、イギリスでさえインドに紅茶とビスケットという習慣を残したが、350年支配したオランダの食文化への影響はインドネシアではほぼまったくと言っていいほど感じられず、逆にオランダ本国にはインドネシア料理が定着したのが面白い。
そのインドネシア料理も中華やタイなどの洗練された料理に比べれば地味なもの。
地方ごとに名物料理があるとは言うが、多くはスープにご飯、肉や野菜の煮込みか揚げ物のバリエーションで、それほど選択肢が多いとは感じられない。
それでも何度か滞在していると慣れて来るし、特に今回は仕事先でまるで家庭料理のようにちゃんと台所で調理された食事を用意してくれて、これがおいしかった
まずはインドネシアでも一番ポピュラーなソト・アヤム。
ご飯にチキン・スープをかけて食べる料理だが、ここではビーフンがたっぷり盛り付けられていて麺好きにはとてもうれしい。
鶏とジャガイモなどの煮込みも何度か出たが、どれもやさしい味付けでご飯にピッタリ。
日本人向けに辛くしていないのかと思ったが、長く現地に住む通訳さんによるとそういうわけでもなく、辛いのが好きな人はサンバルで調整するのだそうだ。
しかしここで出された食事で一番おいしかったのはこちら。
バナナの葉に包んで蒸し焼きにされたチキンには香草もたっぷり使われていて、これはまた食べた~い。
仕事先以外ではホテルの食事。
今回泊まっていたのはブロックMにあるグラン・マハカムというホテルだが、ここは食事のおいしさに定評があって
ナシ・バリも、オックステール・スープのソプ・ブントゥットも噂にたがわぬおいしさ。
特にナシ・バリについていた小魚を使ったサンバルは作り方を教わりたいほど。
ただしこのホテル、朝食のバラエティは前回泊まったプルマンに遠く及ばなくて
インドネシア料理には生野菜が出ないのでひたすらサラダを食べ、
あとは黒米か緑豆のぜんざいか
日替わりの汁麺を食べることになる。
ちなみにインドネシアの麺は外で食べてもなんだかインスタント麺のよう。コシがあまりないのだ。
ホテルの近所で重宝したのはブロックMにあるパサ・ラヤと言うデパートのフードコート。
以前はあまりぱっとしなかったのだが最近改装されたそうで、インドネシア各地の料理を出す店がずらりと並び、写真や現物が見られるのでとても注文しやすい。
その一軒で頼んだソト・クドゥスはもやしがたっぷり入ったスープ。その隣はプルクデルというジャガイモのコロッケだが、衣は卵だけで揚げてある。これは数少ないオランダ由来の料理だろう。
このフードコートではもちろんデザートも食べられて
かき氷は下に豆などが隠れているが一人で食べるのにちょうどいいサイズ。右はサトウヤシの実をシロップ漬けにしたものだが、インドネシアではコランカリンというかわいい名前。シロップにはシナモンやクローブなどスパイスがいっぱい使われていて、これがインドネシアでは伝統の食べ方とか。サトウヤシはビタミンやミネラルが豊富な健康食品だ、と子供の頃に神戸に住んでいたと言う店のマダムに力説された。
ところで食に保守的っぽいインドネシアも今や日本食ブームだそうで、特に「ホカ弁」は駅やらショッピングモールの中やら、いたるところで見かけるしお客もよく入っている。
こちらでは持ち帰りよりもファストフードレストランとして家族連れに人気のようだが、ある日の夕食はここのお弁当。
以前は確か「Hoka Hoka Bento」だったはずが「HokBen」と変わったのは何か商標上の問題でもあったのだろうか(いかにもありそう)。
おかずは牛焼肉にコロッケで結構日本っぽい味付け。でも野菜がないところがインドネシア風。
プラザブロックMにはこじゃれたおにぎり屋ができていたので試してみたが
味噌汁はちゃんとしていたものの、このおにぎり1個が12,000ルピア(約120円)は高すぎる。
そしてもちろん大人気のお寿司。
パサ・ラヤのフードコートのこれは Volcano Sushi。
中身はカニカマとあなごっぽい魚、それに天かすが巻かれていたが、寿司飯が意外にちゃんとしていて十分食べられる。
なんでも試してみるものだ。
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食の不毛国、イギリスでさえインドに紅茶とビスケットという習慣を残したが、350年支配したオランダの食文化への影響はインドネシアではほぼまったくと言っていいほど感じられず、逆にオランダ本国にはインドネシア料理が定着したのが面白い。
そのインドネシア料理も中華やタイなどの洗練された料理に比べれば地味なもの。
地方ごとに名物料理があるとは言うが、多くはスープにご飯、肉や野菜の煮込みか揚げ物のバリエーションで、それほど選択肢が多いとは感じられない。
それでも何度か滞在していると慣れて来るし、特に今回は仕事先でまるで家庭料理のようにちゃんと台所で調理された食事を用意してくれて、これがおいしかった
まずはインドネシアでも一番ポピュラーなソト・アヤム。
ご飯にチキン・スープをかけて食べる料理だが、ここではビーフンがたっぷり盛り付けられていて麺好きにはとてもうれしい。
鶏とジャガイモなどの煮込みも何度か出たが、どれもやさしい味付けでご飯にピッタリ。
日本人向けに辛くしていないのかと思ったが、長く現地に住む通訳さんによるとそういうわけでもなく、辛いのが好きな人はサンバルで調整するのだそうだ。
しかしここで出された食事で一番おいしかったのはこちら。
バナナの葉に包んで蒸し焼きにされたチキンには香草もたっぷり使われていて、これはまた食べた~い。
仕事先以外ではホテルの食事。
今回泊まっていたのはブロックMにあるグラン・マハカムというホテルだが、ここは食事のおいしさに定評があって
ナシ・バリも、オックステール・スープのソプ・ブントゥットも噂にたがわぬおいしさ。
特にナシ・バリについていた小魚を使ったサンバルは作り方を教わりたいほど。
ただしこのホテル、朝食のバラエティは前回泊まったプルマンに遠く及ばなくて
インドネシア料理には生野菜が出ないのでひたすらサラダを食べ、
あとは黒米か緑豆のぜんざいか
日替わりの汁麺を食べることになる。
ちなみにインドネシアの麺は外で食べてもなんだかインスタント麺のよう。コシがあまりないのだ。
ホテルの近所で重宝したのはブロックMにあるパサ・ラヤと言うデパートのフードコート。
以前はあまりぱっとしなかったのだが最近改装されたそうで、インドネシア各地の料理を出す店がずらりと並び、写真や現物が見られるのでとても注文しやすい。
その一軒で頼んだソト・クドゥスはもやしがたっぷり入ったスープ。その隣はプルクデルというジャガイモのコロッケだが、衣は卵だけで揚げてある。これは数少ないオランダ由来の料理だろう。
このフードコートではもちろんデザートも食べられて
かき氷は下に豆などが隠れているが一人で食べるのにちょうどいいサイズ。右はサトウヤシの実をシロップ漬けにしたものだが、インドネシアではコランカリンというかわいい名前。シロップにはシナモンやクローブなどスパイスがいっぱい使われていて、これがインドネシアでは伝統の食べ方とか。サトウヤシはビタミンやミネラルが豊富な健康食品だ、と子供の頃に神戸に住んでいたと言う店のマダムに力説された。
ところで食に保守的っぽいインドネシアも今や日本食ブームだそうで、特に「ホカ弁」は駅やらショッピングモールの中やら、いたるところで見かけるしお客もよく入っている。
こちらでは持ち帰りよりもファストフードレストランとして家族連れに人気のようだが、ある日の夕食はここのお弁当。
以前は確か「Hoka Hoka Bento」だったはずが「HokBen」と変わったのは何か商標上の問題でもあったのだろうか(いかにもありそう)。
おかずは牛焼肉にコロッケで結構日本っぽい味付け。でも野菜がないところがインドネシア風。
プラザブロックMにはこじゃれたおにぎり屋ができていたので試してみたが
味噌汁はちゃんとしていたものの、このおにぎり1個が12,000ルピア(約120円)は高すぎる。
そしてもちろん大人気のお寿司。
パサ・ラヤのフードコートのこれは Volcano Sushi。
中身はカニカマとあなごっぽい魚、それに天かすが巻かれていたが、寿司飯が意外にちゃんとしていて十分食べられる。
なんでも試してみるものだ。
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