Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

中央アジア花の旅 3 ビシュケク~アーキット村

2016-07-18 22:08:45 | 中央アジア
4月28日

宿泊したホテル・プラザからの眺め。
  
アルマトイでは南に見えた天山山脈が北に見える。

朝食を食べて7時には出発。
 今日からはこの小型バスで移動。
と言っても15人は乗れるこの車2台に分乗なのでやっぱり楽々。

また本日からはスルーガイドのウェンツに加えてフラワーガイドが同行。
40代とおぼしき女性だが、モスクワの大学で植物学を学び、林野庁に勤務した後、今はビシュケクの大学で教えていると言う方。この人がこの後、大活躍をすることになる。

 
ソ連時代の物らしき建物の多いビシュケクの町は残念ながら通過するだけ。
見たところ緑の多い、こじんまりとした地味な町だ。

町を出てしばらく、やがて行く手にはキルギス山脈が見えてきた。


まっすぐこの山に向かい、高度を上げるにつれて周りには残雪が増えてくる。
  
そして出発から3時間半でトゥアスー峠へ。
 以前は3,500mの峠越えだったところを、今は標高3,100mに3キロのトンネルができている。

このトンネルを抜ければ絶景が広がるはず、と楽しみにしていると
 トンネルの向こうは霧で真っ白。
さすが3,000mを越える山なので、向こうとこちらでは天気も違う。
しかしこの道が北のビシュケクとキルギス第二の都市、南のオシュをつなぐほぼ唯一の幹線道路なのだから、この国の移動がいかに大変かよくわかる。

峠をしばらく下りて霧を抜けたところでフラワーガイドのアルマジロさん(本当はアルマグロさんだけど)が車を停めて路肩の斜面を登りだした。
 
山羊のようにスルスルと登る後を遅れてついて行くと
 
今回の旅で第一号の野生チューリップ発見。しかし標高3,000m近いこの辺りではまだほとんど蕾で咲いてはいない。
それでも周りをよく見回せば
  
背の低いクロッカスの仲間やアイリスなどが咲いていて幸先がいい。

さらに少し走り、チェックポイントで車が停まるとアルマジロさんは真っ先に飛び出して周りを物色、手招きするので行ってみると
  さっきとは違った種類のチューリップ。
 
他にもシャクヤクの蕾など教えてくれて、アルマジロさんはロシア語しか話さないので添乗員は学名を植物図鑑で調べて大忙し。

 車はまた標高を上げて標高3,200mのアラベル峠を通過。

ここから下って行くと道端に見事なお花畑が広がっているのでまた停車。
 
   
   
小さな花がとてもかわいい。

さらに標高が下がり、ようやくまた人家が見え始めたあたりでお昼。
 
川べりの野原で今日も盛りだくさんのお弁当が楽しい。

道は南下し、やがて大きな湖が見えてきた。

ナリン川をせき止めたトクトグル湖。

この湖の北岸からぐるっと東側を回って南岸を走っていると背の高い花の群落が現れた。
  
エルムルスというこの変わった花はこの後たくさん見ることになる。

ようやく湖を回って、その出口にあるカラクルと言う町を通過したのが16時半。
 この辺りにはダムと水力発電所があって
 
その先のナリン川は所によってとてもきれいなブルーに見える。

カラクルから1時間20分行った分岐点で今度は北へ向かい、鉱山のあるちょっとうらぶれたエリアを過ぎるとサリチェレック・エリアに入って
 きれいな牧草地が見えてくる。

そして19時50分、日没寸前に本日の目的地、標高1,200mのアーキット村に到着。

宿はこちらのゲストハウス。
  
3人で使わせてもらった部屋は広々、水洗トイレに温水シャワーはちょうど増設中で何の問題もなし。

すぐに用意してくれた夕食は別棟の食堂で
  
  
ボルシチとプロフ。ニンジンと油をたっぷりと使ったプロフはいかにも中央アジアだ。


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コメント (4)
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