Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

エア・インディアでインド映画

2016-08-04 22:57:42 | 機内食・映画・美術展
今回のインド行きは久しぶりのエア・インディア。

どれぐらい久しぶりかと言うと、このブログを開始して以来乗っていなかったのでなんと10年ぶり。
その間には何回もインドに行っているのだが、最後に乗った時に行きも帰りも空港で何時間も待たされてうんざりしたので、ツアーに参加する場合でも飛行機だけはマイレージでJLを利用していたのだ。
たとえ行き先がインドでも、JLは遅れたりしないのだから大したものじゃないか。

さて、そのエア・インディア、最近スタアラに参加したが、成田では相変わらずターミナル2。
ゲートに行ってみると
 おお、デリー行きはB787じゃないか。

乗客の8割はインド人だし、相変わらずお子様が多くてにぎやかだが、モニター画面も広くてさすが787、と思ったら
 コントローラーはちゃんとはまらないし、おまけに壊れて働かない。
さすがエア・インディア。

とぼやいていたら愛想の悪いCAが「和食をオーダーしてるわよね」と強制的に機内食を置いて行こうとする。
しかしこちらはオーダーしていないので、和食は嫌だ、と拒否して無事にノンベジのカレーをゲット。
 本日はチキンのほうれん草カレーに野菜カレー。
エア・インディアの取柄はカレーがおいしいことなのだから和食など食べるわけにはいかない。
そして驚いたことにデザートのライスプディングが甘くない!インド人の味覚もとうとう変わりつつあるのか、と驚愕しつつおいしくいただいたが、それにしても日本人に和食を押しつけようとするのはサービスのつもりなのだろうか。

そんな機内食をいただきつつ、本日の映画1本目はインドならぬハリウッド映画。
 Eddie the Eagle
1988年のカルガリー・オリンピックにイギリス唯一のスキージャンプ選手として出場したエディー・エドワーズの話。
出場選手の中でダントツのビリながら、イギリス記録を打ち立てて大会のマスコットのようになった、と聞けばそんな選手がいたな、と思い出す。

子供の頃からとにかくオリンピックに出ることが夢で、不器用でめちゃくちゃかっこわるいががむしゃらに夢を叶えてしまう。イギリスらしい変人の一典型のような気がする。

実際にはダウンヒル・スキーの選手選考までもう一歩だったそうなので映画で描かれるよりはずっと運動能力が高かったのだろうが、国の組織が何も助けてくれない中、オリンピック出場を果たして記録まで残しているだけでも確かに大したものだ。

そんなエディーを助けるコーチ役はヒュー・ジャックマン。彼もカッコいいが、それ以上にかっこいいのがほぼカメオ出演のクリストファー・ウォーケン。最近、こんな出演の仕方が多いが、ちょっと出ただけで強烈な印象を残してしまうところがさすがだ。

映画は予想通りの展開で意外性は何もないが、最後の方は不覚にも感動してしまった。
お気楽に見るにはいい、とても健全な映画。


さて2本目。せっかくのエア・インディアだからインド映画を見ようと思うが、どれがおもしろいのか全く情報がない。
そこで適当に選んだのはこちら。
 Chalk n' Duster
「チョークと黒板消し」ということで学校の先生の話。

まじめで生徒たちにも慕われている先生たちが営利主義に走った学校経営者とやり手新任校長に不当にやめさせられ、それと闘う、というところまでは予想の範囲内だったが、そこからが仰天の展開。
なぜか先生たちの能力を証明するためにテレビのクイズ番組で経営者サイドと対戦することになり、しかも校長の出題は先生たちの担当科目とはまったく関係がない。
若い頃のブルース・リーが踊っている姿を見せて「これは誰でしょう」って、どういうクイズだ。

現在の都会のインド・ファッションや、ヒンディーと英語ちゃんぽんの話し方など興味深く、おもしろいと言えばおもしろいが、変な映画。

もう一本見る気も失せて、少しうとうとしているうちに2食目の機内食。
 ムースケーキが今度も甘くないのは日本製だから?
これもおいしくいただいて無事にインド到着。


そして帰路。
15分ほど遅れただけで出発した機内は30%ほどの搭乗客でガラガラ。
3席を独り占めして、最初の食事は23時ごろ。

 今回もノンベジで、チキンカレーと野菜カレーは日本発よりスパイシー。デザートのグラブ・ジャムンもさすがにインド発のは甘かった。

またインド映画を物色するが、インド人ガイドおすすめの Sultan も、大ヒット中だと言うラジニカーントの新作も残念ながらやっていない。

そこで渋そうなこちらを選択。
 Talvar
「めぐり逢わせのお弁当」のイルファン・カーンが特捜課のやり手刑事を演じる犯罪もの。

2008年に実際に起こった少女の殺害事件を題材にしていて、両親が疑われるところはアメリカのジョンベネ事件にちょっと似ている。
初動の地元警察がまったく無能で証拠を台無しにしてしまうところなども似ているが、主人公がが登場してからも報告書のタイプミス(!)でせっかくの血液サンプルが証拠採用できなくなったり、無許可で自白剤を使って「正義のためには不正が必要なこともある」とうそぶいたりしてびっくり。

しかしもっとびっくりするのは2組の容疑者がありながらどちらにも決め手になる証拠が提出できず、検察が立件不可能と判断したのに裁判所が裁判を命じ、あげく両親が犯人として有罪とされてしまったのが事実と言う点。
映画は両親無罪説を取っていて説得力があり、まじめな刑事ものとしてよくできてもいる。
それだけにインドで警察の厄介には絶対になりたくない、と強く思ってしまった。


この後は横になって寝てしまい、気が付いたら明るくなって朝食の配給。
 インド時間の4時ごろでは食欲もわかないが、インド風じゃないのはかなりがっかり。

と若干の不満はありつつ、ちゃんと時間通りに飛んでくれればエア・インディアも悪くはない。


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