Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「平安の秘仏」展@東京国立博物館

2016-10-10 13:01:14 | 機内食・映画・美術展
久しぶりに雨の上がった一日、思いついて上野の国立博物館に行ってきた。

 
ピーカンの空の下、なんとか日陰を見つけて入館前に腹ごしらえ。
アメ横でケバブサンドを調達してきたが、アメ横をうろつくのはほとんど外国人。少しの間に大した変化だ。

さて、今回のお目当てはこちら。
 「平安の秘仏」展

滋賀県甲賀市にある櫟野(らくや)寺は最澄が延暦寺のための良材を求めて訪れたことが始まりと伝えられるほど歴史のある天台宗のお寺だそうだが、現在本堂と宝物殿を大改修中ということで所蔵する20体もの重要文化財が一度に上京、しかもご本尊はお寺では33年に一度しか開帳しない秘仏、それを博物館で見せてしまうと言うのだからすごい。

早速本館一階の展示室に入ると、いきなり目の前にどーんとご本尊がいらっしゃって、思わず「おお」と声を上げてしまうのは自分だけではない。
 秘仏と言うと小さなお姿を想像するが、こちらのご本尊は本体だけでも3メートル、光背まで入れると5メートル以上もあるので、間近で見上げるとまさに大仏。
金色のしもぶくれのお顔に威厳がある。

展示室はこのご本尊を中心にぐるりを19体の重文が取り囲む形。
いずれも10世紀から12世紀にかけて作られた平安時代のものだそうだが、お顔はそれぞれ個性があって、見比べるのがおもしろい。

時代の下ったものより10世紀の古い仏像の方が完成度が高いように思われるのはなぜだろう。

ゆっくりと2,3周して平安仏を堪能させていただいたが、今回の特別展はこの一部屋だけ。
いつもは特別展だけで息切れしてしまうのだが、今日はさすがに気力が残っているので、ものすごく久しぶりに常設展の方も見ることにする。

 この立派な中央階段を上がると
  土偶から始まって日本美術が時代順に見られる。
多岐にわたる収蔵品を少しづつ、という感じにならざるを得ないのは欧米の博物館に比べてスペースが圧倒的に小さいからだろうが
  
どんな人が着たのだろう、と豪華な着物を眺めたり、
 
これが出ていてラッキー、と酒井抱一の「夏秋草図屏風」を待ち受けにしたり楽しい。

本館1階の常設展は飛ばして、次はリニューアル以来入っていなかった東洋館へ。

 
こちらではちょうど上海博物館から見たことのある仏像やら青銅器がたくさん来ていて中国展示が充実していたが
  
好きなのはイケメン・ガンダーラ仏に
  
 
以前より充実した大谷探検隊の展示。

  
 
イスラーム系のものとか
  
朝鮮系の物も、収集家の寄贈が多いせいか、日本人の好みが反映していてそれが面白い。

さすがにもう疲れてしまったのでこれで引き上げることにしたが
 今回はこのパスポートを購入したので、これから1年間は好きなだけ全国の国立博物館に入れる。
特別展は6回まで有効、4100円なので4回見れば元は取れる。

 パンダを見ながらお茶をして帰った。


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コメント (4)
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