以前から一度乗ってみたかった日本最長の路線バス、ネット検索していたら十津川温泉の宿に泊まると奈良交通のバス代全額無料という太っ腹なキャンペーンを実施中(平成28年11月30日まで)であることを発見。
これは行けというお告げであろう、ということで
2016年10月17日から22日まで 和歌山・奈良の旅
出発は17日の23時10分、横浜のYCATから。
どうせバスの旅なら出発点までもバスで行こう、とくだらないことを考えて夜行バスを選択。
大宮から那智勝浦まで三重交通と西武バスが共同運行していて、この日は西武バス。
座席は3列独立シートだが、イスの幅も座席間も飛行機のエコノミー程度。毛布は付いているが他には何もなく、以前に京都へ行くのに使ったプレミアムバスに比べてだいぶ見劣りするが、他に競合もないので早割でも9400円。
どうせ今回も眠れまい、と思ったが、飛行機よりも倒れるリクライニングのおかげか、乗車率4割ほどの静けさのためか、途中の休憩にも気づかないほどしっかり眠ってしまった。
そんなわけで
10月18日
乗車9時間、8時10分に終点、勝浦温泉に到着。
バスは港の近くに停まるので、歩いて5分ほどのJR駅前へ移動。
しかしバスの行き先表示は南紀勝浦、バス停の名前は勝浦温泉、JRの駅名は紀伊勝浦で、この地の住所は那智勝浦町と実はややこしい。
駅前のクラシックな喫茶店でモーニングをいただいたら
駅前ターミナルで往復乗車券を買って那智山へ。
30分ほどで終点に着いたらその先は467段の階段。
手前の大門坂から熊野古道を上がる人が多かったが、初日なので自重しておいてよかった(笑)。
上がった先にあるのは熊野那智大社の拝殿で、本殿はこの奥にある。
すぐ隣には熊野の神様のお使い、八咫烏の神社もあって、こちらは旅の安全を守ってくれる神様だと言うのでしっかり拝んでおいた。
拝殿の脇を通って少し下ると青岸渡寺。
天台宗のお寺だが、元々は那智大社と一つなので、日本人としては続けてお参りして何の違和感もない。
お寺の脇に回ると五重の塔と那智の滝が見えるので
石段を下りて滝へ向かう。
こちらは滝をご神体とする那智大社の別宮、飛瀧神社。
階段を下りると見えてくる133メートルの滝は、「昨日が雨だったので水量が多い最高のコンディション」とはそこにいた写真屋さんの言葉。
そのおすすめに従い、300円を出してさらに滝の近くへ。
手前には延命長寿の水なるものがあるので、もちろんしっかりいただく。
そして拝所まで来ると滝の水しぶきが顔に感じられ
滝壺には虹が見えて、ありがたや~。
那智のお参りが済んだところで駅前に戻り、お昼を食べようと思うが
平日昼の駅前商店街はとても寂しい感じ。
開いているお店はどこも海鮮丼が売りのようなので、どうせならと
港に面した魚屋さんで、お魚を見ながら
やっぱりまぐろ丼。味噌汁もつかずに1200円は安くないが、このまぐろはさすがにおいしかった。
食後は港の船着き場へ。
眼の前にはホテル浦島とホテル中の島、勝浦温泉の2大巨頭が見える。
ホテル中の島に家族と行ったのはもう20年ぐらい前だったか。
待つうちにやがて亀がお迎えに。
これに乗って今回はホテル浦島の方へ。このホテルは実は陸続きなのだが、船でアプローチするとその巨大さが一層際立つ。
がらーんとしたロビーに入り、フロントで日帰り入浴料1000円を支払うとタオルと館内地図をもらえる。
巨大ホテル浦島にはお風呂が5ヶ所あるのだが、昼間に清掃が入るので、利用できるお風呂は限られる。
そこでこの時間に入れる唯一のお風呂、磯の湯をめざして案内のオレンジ色の線をたどるのだが、途中にはカラオケボックスがあったり、ゲーム室があったりするものの、設備は古びて昭和の匂いがプンプン。
やっとたどり着いた磯の湯は長い廊下の途中にあるが、清掃が終わったばかりのお風呂はうれしいことに貸し切り状態。
浴室に入った途端にプンと硫黄の香るお湯はナトリウム塩化物泉。わずかに白濁したお湯はなめるとちょっとしょっぱくて、二つに分けられたぬるめの方に浸かると鮮度のいいお湯が実に気持ちいい。
景色のない地味な浴室ではあるが、落ち着いて入れるいいお風呂だ。
磯の湯にゆっくり浸かっているうちにかの有名な忘帰洞の清掃終了時間になったので、着替えてフロントの前まで戻り、今度は赤い線をたどる。
提灯をくぐるとその先は洞窟で、天井などさすがに高い。
この先は写真を撮るわけにいかなかったが、脱衣場も浴室も大きくて、驚いたのはカランの数の多さ。50は下らないと思うが、満室の夕方などには当然これぐらい必要なのだろう。
浴槽は洞窟内に大きいのが一つなのだと思い込んでいたが、実は大小さまざまなものが5つあって、湯温も景色も違うのであっちに入ったり、こっちに行ったりと楽しめる。
こちらはナトリウム・カルシウム塩化物泉と言うお湯は真っ白に白濁してやはり硫黄が香るが、こちらのお風呂は断然景色。眼の前に海が広がり、波の音が聞こえるすばらしいロケーション。
お風呂の前に柵があったのでその前に立とうかと思っていたら、島めぐりの観光船が通って危ない、危ない。
16時を過ぎればすべてのお風呂に入れるし、これで入浴料1000円はリーズナブル。
ホテルはいささか時代に置いて行かれそうになっている気がするが、このお風呂は来る価値があった。
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これは行けというお告げであろう、ということで
2016年10月17日から22日まで 和歌山・奈良の旅
出発は17日の23時10分、横浜のYCATから。
どうせバスの旅なら出発点までもバスで行こう、とくだらないことを考えて夜行バスを選択。
大宮から那智勝浦まで三重交通と西武バスが共同運行していて、この日は西武バス。
座席は3列独立シートだが、イスの幅も座席間も飛行機のエコノミー程度。毛布は付いているが他には何もなく、以前に京都へ行くのに使ったプレミアムバスに比べてだいぶ見劣りするが、他に競合もないので早割でも9400円。
どうせ今回も眠れまい、と思ったが、飛行機よりも倒れるリクライニングのおかげか、乗車率4割ほどの静けさのためか、途中の休憩にも気づかないほどしっかり眠ってしまった。
そんなわけで
10月18日
乗車9時間、8時10分に終点、勝浦温泉に到着。
バスは港の近くに停まるので、歩いて5分ほどのJR駅前へ移動。
しかしバスの行き先表示は南紀勝浦、バス停の名前は勝浦温泉、JRの駅名は紀伊勝浦で、この地の住所は那智勝浦町と実はややこしい。
駅前のクラシックな喫茶店でモーニングをいただいたら
駅前ターミナルで往復乗車券を買って那智山へ。
30分ほどで終点に着いたらその先は467段の階段。
手前の大門坂から熊野古道を上がる人が多かったが、初日なので自重しておいてよかった(笑)。
上がった先にあるのは熊野那智大社の拝殿で、本殿はこの奥にある。
すぐ隣には熊野の神様のお使い、八咫烏の神社もあって、こちらは旅の安全を守ってくれる神様だと言うのでしっかり拝んでおいた。
拝殿の脇を通って少し下ると青岸渡寺。
天台宗のお寺だが、元々は那智大社と一つなので、日本人としては続けてお参りして何の違和感もない。
お寺の脇に回ると五重の塔と那智の滝が見えるので
石段を下りて滝へ向かう。
こちらは滝をご神体とする那智大社の別宮、飛瀧神社。
階段を下りると見えてくる133メートルの滝は、「昨日が雨だったので水量が多い最高のコンディション」とはそこにいた写真屋さんの言葉。
そのおすすめに従い、300円を出してさらに滝の近くへ。
手前には延命長寿の水なるものがあるので、もちろんしっかりいただく。
そして拝所まで来ると滝の水しぶきが顔に感じられ
滝壺には虹が見えて、ありがたや~。
那智のお参りが済んだところで駅前に戻り、お昼を食べようと思うが
平日昼の駅前商店街はとても寂しい感じ。
開いているお店はどこも海鮮丼が売りのようなので、どうせならと
港に面した魚屋さんで、お魚を見ながら
やっぱりまぐろ丼。味噌汁もつかずに1200円は安くないが、このまぐろはさすがにおいしかった。
食後は港の船着き場へ。
眼の前にはホテル浦島とホテル中の島、勝浦温泉の2大巨頭が見える。
ホテル中の島に家族と行ったのはもう20年ぐらい前だったか。
待つうちにやがて亀がお迎えに。
これに乗って今回はホテル浦島の方へ。このホテルは実は陸続きなのだが、船でアプローチするとその巨大さが一層際立つ。
がらーんとしたロビーに入り、フロントで日帰り入浴料1000円を支払うとタオルと館内地図をもらえる。
巨大ホテル浦島にはお風呂が5ヶ所あるのだが、昼間に清掃が入るので、利用できるお風呂は限られる。
そこでこの時間に入れる唯一のお風呂、磯の湯をめざして案内のオレンジ色の線をたどるのだが、途中にはカラオケボックスがあったり、ゲーム室があったりするものの、設備は古びて昭和の匂いがプンプン。
やっとたどり着いた磯の湯は長い廊下の途中にあるが、清掃が終わったばかりのお風呂はうれしいことに貸し切り状態。
浴室に入った途端にプンと硫黄の香るお湯はナトリウム塩化物泉。わずかに白濁したお湯はなめるとちょっとしょっぱくて、二つに分けられたぬるめの方に浸かると鮮度のいいお湯が実に気持ちいい。
景色のない地味な浴室ではあるが、落ち着いて入れるいいお風呂だ。
磯の湯にゆっくり浸かっているうちにかの有名な忘帰洞の清掃終了時間になったので、着替えてフロントの前まで戻り、今度は赤い線をたどる。
提灯をくぐるとその先は洞窟で、天井などさすがに高い。
この先は写真を撮るわけにいかなかったが、脱衣場も浴室も大きくて、驚いたのはカランの数の多さ。50は下らないと思うが、満室の夕方などには当然これぐらい必要なのだろう。
浴槽は洞窟内に大きいのが一つなのだと思い込んでいたが、実は大小さまざまなものが5つあって、湯温も景色も違うのであっちに入ったり、こっちに行ったりと楽しめる。
こちらはナトリウム・カルシウム塩化物泉と言うお湯は真っ白に白濁してやはり硫黄が香るが、こちらのお風呂は断然景色。眼の前に海が広がり、波の音が聞こえるすばらしいロケーション。
お風呂の前に柵があったのでその前に立とうかと思っていたら、島めぐりの観光船が通って危ない、危ない。
16時を過ぎればすべてのお風呂に入れるし、これで入浴料1000円はリーズナブル。
ホテルはいささか時代に置いて行かれそうになっている気がするが、このお風呂は来る価値があった。
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