Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

日本最長バスの旅 3 本宮大社

2016-10-31 16:57:43 | 国内旅行
10月19日

朝7時46分、新宮駅前から八木行きの奈良交通バスに乗車。
写真には観光バスの乗り場表示が入ってしまったが、これは特急ながられっきとした路線バス。
 
終点の八木までは6時間30分の表示が出ている。

始発から乗り込んだのは自分ともう一人、大分から来たと言う中年女性だけ。
2人とも明らかに観光客なので、この路線だけを十数年乗っていると言う運転手さんはずっとおしゃべりしてくれる。

駅前を離れ、市街地をぐるっとまわると昨日麓まで行った神倉神社が山の中腹に見えた。
 う~、やっぱり上まで行けばよかった。

 バスは国道168号線を熊野川に沿って北上していく。
山間を流れる熊野川(別名、十津川)は豪雨によって水害を起こすことで有名な川で、明治時代には十津川村が全滅しかけるほどの被害を出したし、5年前にもひどい被害が出て、奈良側にいた運転手さんも新宮の自宅に帰るのに何日もかかったとか。
 
向こうに見える白い橋の上にまで水面が上がったと言うから驚くが、穏やかな今日は河原にたくさんの車が乗り入れ、皆さん最後の鮎釣りに余念がない。

途中、川に温泉が湧く川湯温泉、
 
20年前に泊まったことのある湯の峰温泉を通り過ぎて、1時間20分で本宮大社に到着。

ここでバスを途中下車。
荷物を預けるところはないかともう一人の女性とキョロキョロしているとお茶屋さんの客引きに声を掛けられ、本宮のお参りの前に大斎原(おおゆのはら)へ行くことを勧められる。

そこで道を渡ると建物の間に標識があり、裏手の田んぼの向こうに巨大な大鳥居が見えた。
 
この鳥居の向こう、木がこんもりした一帯が大斎原。
元々はここに本宮大社があり、現在の何倍もの規模だったそうだが、明治の大水害で多くの社殿が流されてしまい、流出を免れた四社を遷座したのが今の大社なのだとか。
 そう聞くと鳥居からのアプローチも神秘的な気がしてしまうが
 
現在は周りを木に囲まれた更地に小さな石造の祠が二つあるだけ。
それでもどなたかの供養のためかお参りしている一団がいて、ちょっと厳かな気分になる。

さて、それではと現在の本宮大社へ。
 
大きな八咫烏の幡の脇の鳥居をくぐり、158段の石段を上がると
 
拝殿と総門。総門の先が社殿なのだが
 撮影禁止なのでHPから写真を拝借
朱色が目立った那智大社、速玉大社に比べて檜皮葺で色彩のないこちらはぐっと渋くて威厳がある。
三社の中ではここが一番好き。

これで熊野三山のお参りは完了。


 石段の脇に残る古道の一部を下ったら、バスを降りた時に目についた大きな建物に行ってみる。
 
世界遺産熊野本宮館と言うこの建物には和歌山県世界遺産センターと熊野本宮観光協会が入っていて
 
木材の美しい館内には熊野の案内のパネルなどがいろいろ展示されているのだが、観光案内所以外は誰もいなくて閑散。
このお金、どこから出ているのだろうか。

時ならぬ暑さで汗だくになったので
 荷物を預かってもらったお茶屋さんで葛餅入りかき氷。

11時20分のバスに再乗車し、さらに川をさかのぼって
 
二津野のダム湖が見えたらもう十津川村に入っている。


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コメント
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