Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

アンダルシアの旅 10 グラナダ市内

2017-08-04 18:05:25 | ヨーロッパ
5月7日 続き

グラナダ市中心部に立つ、イサベラ女王とコロンブスの像。
 
周りの街路も立派で、グラナダがこんなに都会とは知らなかった。なんとなくアルハンブラがあるだけの田舎町だと思っていたのだ。

しかし昼下がりのこととて
 周りのお店は皆シャッターを下ろしてシエスタ中。

 
そこでムデハル様式の鐘楼のサンタ・アナ教会とか
 
こちらはいかにもアラブ風な昔のキャラバン・サライの跡とか
 
土産物屋の並ぶ狭い小路など覗いて時間つぶし。

15時になったのでカテドラルの脇にくっついた王室礼拝堂へ。
 
ここはカテドラルの正面からは裏手に地味な入口があるのだが、撮影禁止の内部にはイサベラとフェルディナンドのカソリック両王の豪華な墓があり、遺体はその地下に埋葬されている。

しかし興味があったのはこの両王の娘で、隣に埋葬されているフワナ。
美男だけれどろくでなしの亭主の浮気に嫉妬したあげく気が狂ってしまったとされているこの女王の映画を来る前に見たばかりだったのだが、その亭主も並んで葬られていて、フワナの方が後に亡くなっているからこれは彼女の意志だったのだろうな、と感慨深い。

聖具室にはファン・デル・ワイデンやメムリンクの絵などもあって、これらはイサベラ女王のコレクションだったそう。
趣味がいい。

16時からはカテドラルも開くのでそちらへ。
 
人の大きさでわかる巨大な建物。
 
内部ももちろん堂々として豪華。
   
  
しかしちょっとしたところにイスラム風が混じるのが面白い。

カテドラルの見学を終えたらまたイサベラ女王のおひざ元からミニバスに乗り、狭ーい路地を縫ってアルバイシン地区の山の上へ。
 
バスを降りてからまたちょっと坂を上がるとサン・ニコラス教会があるが、ここには誰も見向きもしない。
 人が群がっているのはその前の展望台で
 
もちろんこの景色が目当て。

  
左手に見えるのがナスル宮、右手の要塞がアルカサバ。
 奥には雪を頂いたシエラ・ネバダ山脈が見え
 
足元にはアルバイシンの家々、その向こうには新市街も見える。

帰りは地図もろくにないけれど、山をひたすら下ればよかろうと歩くことにする。
  
一段と狭い路地を下へ下へとたどれば、途中にはムデハル様式の家などあり
  
とてもいい声で歌う人や大きな犬など眺めながら歩くうちに思いのほか早くサンタ・アナ教会の前に出てしまった。

  
教会前のバルでのどの渇きをいやし
 
ちょっと早めの夕食はまた別のバルで。
 
グラナダのバルでは飲み物一杯につき無料のタパスが一皿付いてくるのがありがたく、2人で23ユーロで済んでしまった。

 
またまたミニバスのお世話になってパラドールに帰り着くと、ようやく日が暮れてきた。


あの山の上にはまだこちらを眺める人たちが大勢いるんだろうな。

 
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コメント (5)
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