5月8日 続き
ホテルの部屋で1時間ほど休み、今度は部屋からも見えるヘネラリフェへ。
ここは夏の別荘なのでそこかしこに噴水や池のある中庭が続く。
庭にはバラが咲き乱れ
屋内の装飾はナスル宮に比べれば地味だけれど
そのナスル宮を見下ろす景観も見事ですがすがしい。
午前中いっぱいかけてアルハンブラのハイライトは観終わったので、ゆっくりお昼を食べようとこちらへ。
パラドールのすぐ前に建つ、小さなホテル・アメリカ。
フロントを抜けた先のパティオにテーブルが並んでいい雰囲気。なので観光客でいっぱい。
しかしこれだけの大にぎわいなのにウェイターは一人しかいなくて、大忙しのおじさんになんとかオーダー。
やっと来たガスパチョは薄くて、トマトジュースに浮身を入れただけのよう。
それでもこれは暑い日に冷たいので許せるが、メインに頼んだ「田舎プレート」のような名前の一皿は見た目通りの雑な料理で、これはひどい。
テーブルには人も恐れぬ泥棒スズメがパンくずを狙ってやって来るが、このレストランも泥棒のようなもの。
アルハンブラ内に食事ができるところはこことパラドールしかないとは言え、ここは決してお勧めできない。
食後はアルハンブラの中では異質のカルロス5世宮殿をちょっと覗いてみる。
外は四角だが中は円形のこの変わった建物は16世紀にカルロス5世が建てたもの。
中には博物館となぜか現代美術館が入っているが、本日は休館日。
同じ建物内のギフトショップは営業していたのでお土産を物色。
さらに日本のガイドブックには紹介されていないが、絵葉書で気になった浴場へ。
サンタ・マリア教会の横のひっそりと目立たない小さな建物だが
星形の明り取りのある屋根が雰囲気で覗く価値はあり。
教会の場所には元々モスクがあり、その付属の浴場であったここは家屋になって、アンヘル・バリオスなる作曲家の生家だったそうだ。
ますます暑くなってきたし、午前中の見学で疲れたので、この後はホテルで文字通りシエスタ。
日も傾き始めた頃にまた再始動して、最後に残ったアルカサバの見学へ。
アルカサバは多くの見張り塔を備えた軍事要塞。
なので内部には何も見る物がないが
塔からの見晴らしはもちろん良くて
丸い塔からは何度見ても見飽きないアルバイシンの景色
先端の見張り塔からは旧市街がよく見えて
カテドラルの全体像もよくわかるし、狭~い道ぎりぎりに走るアルハンブラ・バスも見える。
さらに反対側の新市街も良く見渡せて、さすが難攻不落の要塞と思わせる。
これでアルハンブラの見学は終了、今日は夕食も山を下りずにパラドールのレストランで「Nasrid Menu」なるナスル朝風のコースをいただくことにした。
まずはさっぱりとシーフードの入った野菜のマリネが出て
前菜はハリサ・スープとブリワットというパイ。
スープは複雑なスパイスが香りよく、鶏と野菜を煮込んだものを包んだパイに砂糖が掛かって甘いのはモロッコの料理のよう。
ナスル朝時代にも魚は地中海からロバで運ばれたと言うことで、皮目にスパイスを効かせてパリッと焼かれたスズキ。
アルボロニアは仔牛肉とりんご、ナスを煮こんだアンダルシア風シチュー。良く煮こまれたお肉はほろほろと柔らかいが、これもかなり甘い味付けだったような。
そして最後は庭で採れたマートルのシャーベット。これは甘さの中にちょっと苦味もあっておいしいが、添えられたドライフルーツのはちみつ漬けと、上に乗った揚げ菓子はアラブらしい極甘。
全体にかなり甘い味付けだがスパイス使いがおもしろく、これで29ユーロは悪くない。
食後の腹ごなしに外に出てみると
扉を閉ざした土産物屋の上には満月が出ていた。
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ホテルの部屋で1時間ほど休み、今度は部屋からも見えるヘネラリフェへ。
ここは夏の別荘なのでそこかしこに噴水や池のある中庭が続く。
庭にはバラが咲き乱れ
屋内の装飾はナスル宮に比べれば地味だけれど
そのナスル宮を見下ろす景観も見事ですがすがしい。
午前中いっぱいかけてアルハンブラのハイライトは観終わったので、ゆっくりお昼を食べようとこちらへ。
パラドールのすぐ前に建つ、小さなホテル・アメリカ。
フロントを抜けた先のパティオにテーブルが並んでいい雰囲気。なので観光客でいっぱい。
しかしこれだけの大にぎわいなのにウェイターは一人しかいなくて、大忙しのおじさんになんとかオーダー。
やっと来たガスパチョは薄くて、トマトジュースに浮身を入れただけのよう。
それでもこれは暑い日に冷たいので許せるが、メインに頼んだ「田舎プレート」のような名前の一皿は見た目通りの雑な料理で、これはひどい。
テーブルには人も恐れぬ泥棒スズメがパンくずを狙ってやって来るが、このレストランも泥棒のようなもの。
アルハンブラ内に食事ができるところはこことパラドールしかないとは言え、ここは決してお勧めできない。
食後はアルハンブラの中では異質のカルロス5世宮殿をちょっと覗いてみる。
外は四角だが中は円形のこの変わった建物は16世紀にカルロス5世が建てたもの。
中には博物館となぜか現代美術館が入っているが、本日は休館日。
同じ建物内のギフトショップは営業していたのでお土産を物色。
さらに日本のガイドブックには紹介されていないが、絵葉書で気になった浴場へ。
サンタ・マリア教会の横のひっそりと目立たない小さな建物だが
星形の明り取りのある屋根が雰囲気で覗く価値はあり。
教会の場所には元々モスクがあり、その付属の浴場であったここは家屋になって、アンヘル・バリオスなる作曲家の生家だったそうだ。
ますます暑くなってきたし、午前中の見学で疲れたので、この後はホテルで文字通りシエスタ。
日も傾き始めた頃にまた再始動して、最後に残ったアルカサバの見学へ。
アルカサバは多くの見張り塔を備えた軍事要塞。
なので内部には何も見る物がないが
塔からの見晴らしはもちろん良くて
丸い塔からは何度見ても見飽きないアルバイシンの景色
先端の見張り塔からは旧市街がよく見えて
カテドラルの全体像もよくわかるし、狭~い道ぎりぎりに走るアルハンブラ・バスも見える。
さらに反対側の新市街も良く見渡せて、さすが難攻不落の要塞と思わせる。
これでアルハンブラの見学は終了、今日は夕食も山を下りずにパラドールのレストランで「Nasrid Menu」なるナスル朝風のコースをいただくことにした。
まずはさっぱりとシーフードの入った野菜のマリネが出て
前菜はハリサ・スープとブリワットというパイ。
スープは複雑なスパイスが香りよく、鶏と野菜を煮込んだものを包んだパイに砂糖が掛かって甘いのはモロッコの料理のよう。
ナスル朝時代にも魚は地中海からロバで運ばれたと言うことで、皮目にスパイスを効かせてパリッと焼かれたスズキ。
アルボロニアは仔牛肉とりんご、ナスを煮こんだアンダルシア風シチュー。良く煮こまれたお肉はほろほろと柔らかいが、これもかなり甘い味付けだったような。
そして最後は庭で採れたマートルのシャーベット。これは甘さの中にちょっと苦味もあっておいしいが、添えられたドライフルーツのはちみつ漬けと、上に乗った揚げ菓子はアラブらしい極甘。
全体にかなり甘い味付けだがスパイス使いがおもしろく、これで29ユーロは悪くない。
食後の腹ごなしに外に出てみると
扉を閉ざした土産物屋の上には満月が出ていた。
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