5月12日 続き
アパートに戻って大きな荷物を引き取り、近くの広場からタクシーを拾う。
セビリアのアパートのフロント前には荷物預け用のロッカーが並んでいて、この宿は本当によく出来ていると感心した。
セビリアから最後の宿泊地、カルモナまでは車で40分ほど。
ただし拾った車のおっちゃんは普段市内からはあまり出ないらしくてカルモナの近くでちょっと迷い、旧市街では狭い石畳の急坂に苦労してやっと宿に到着。
この狭い門もなんとか通ってくれたのでチップをはずむと、当然と言う顔をして帰って行った。
門を入った所にあるのはカルモナのパラドール。

ここは元々アラブの要塞だった所をドン・ペドロが城に作り変えたということで、Alcazar del Rey Don Pedroと呼ばれている。
と言っても内部はもちろんホテルのために改装されているので14世紀の面影はないが
タイルの美しいフロントに

ムデハル様式の中庭。

ラウンジなどもグラナダのパラドールよりも雰囲気がある。
一番上の階の部屋をもらえたのでエレベーターで向かうと

部屋の広さや造りなどは普通でどうということもないが
テラスがあるので出てみると

この素晴らしい眺め。
パッチワークの中にはヒマワリの黄色も見えて、ドン・ペドロもこの景色を眺めたのかと思うと感慨無量。
天正遣欧使節や支倉常長もこの城を訪れたのだそうだ。
せっかくなので町も見てみようと、雨が降ったり晴れたりの外へ。

パラドールのすぐ隣にはドン・ペドロ時代の防塁が廃墟になっていて、ここは現在修復中の様子。
お城があるのは町のはずれの一番高い所なのでここから旧市街へは下って行くことになるが

アラブ時代に作られた道は狭くて見通しが効かなくて、ここを車で通るのは大変。
適当に歩いていると十字架のモニュメントがあって、なにやらカラトラバ騎士団の名前がある。
ここはカラトラバ騎士団長だったマルティン・ロペスの最後の地だからそれに関係があるかも、と興奮。

その隣の真っ白い建物はサンティアゴ教会なので入ってみると

あっさりとした中に美しいタイルがあって清々しい。
この町はいたる所教会だらけなのだが、ここは塔に登れるらしいということで次はサンタクララ修道院に入ってみる。
入口のアフリカ系のシスターに2ユーロの入場料を払って中に入ると、内部には特に見るべきものもないが

ここにもまた修道女たちのための格子窓があって、その向こうの礼拝堂は驚くほど豪華だ。
さらに窓から外を眺めると白壁の家々とその向こうの平原が見え

さっき入ったサンティアゴ教会を始め、ムデハル様式の塔がたくさん建っているのがよくわかる。
塔を降りて門を出ようとすると、受付のシスターがここでも「礼拝堂を見て行って」と重い扉を開けてくれた。
この教会は15世紀の終わりに建てられたそうだが、主祭壇や壁の絵は17世紀の物。

壁を飾るのは聖人や天使の絵だそうだが、豪華な雰囲気なので王侯貴族の肖像画のように見える。
礼拝堂の奥を覗いてみるとここにもムデハル様式の見えるきれいな中庭。

今も現役の修道院、ここでもお菓子が買えたのに買わなかったことを今さら後悔。
古い家々やたくさんの教会を見ながら坂を下って行くうちに旧市街の入り口であるセビリア門に着いた。

このすぐ外、向かい側に建つのはサンペドロ教会。
15世紀に建てられたこの教会の塔はセビリアのヒラルダをコピーしているとか。
城壁内に戻って立ち寄ったのは市場。
アーケードの中には土産物屋やバルが何軒かあるが、夕方のせいか人影もなく寂しい。
ここに毎日市が立つのだと思っていたのだが、あとでパラドールの愛想のないフロントで聞くと、市が立つのは週に一日だけとのことで、結局見られず残念。
パラドールに戻ってラウンジでお茶を飲んでいると

テラスの向こうに虹が立った。
スペインもとうとう最後の夜なので、ディナーもこのパラドールのレストランで。
元々城の食堂だったという天井が高くて広いダイニングルーム、大きなテーブルを占めるのは久しぶりに会った日本人ツアー客だ。

突き出しの野菜マリネはグラナダに比べるとかなり残念な感じ。オレンジのサラダも

カルモナ名物というほうれん草と豆の煮こみも正直あまり感心しなかったが
イベリコ豚はさすがにおいしくて
最後だから、と頼んだイチジクのアイスクリームもおいしかったのでよしとしよう。
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アパートに戻って大きな荷物を引き取り、近くの広場からタクシーを拾う。
セビリアのアパートのフロント前には荷物預け用のロッカーが並んでいて、この宿は本当によく出来ていると感心した。
セビリアから最後の宿泊地、カルモナまでは車で40分ほど。
ただし拾った車のおっちゃんは普段市内からはあまり出ないらしくてカルモナの近くでちょっと迷い、旧市街では狭い石畳の急坂に苦労してやっと宿に到着。

門を入った所にあるのはカルモナのパラドール。


ここは元々アラブの要塞だった所をドン・ペドロが城に作り変えたということで、Alcazar del Rey Don Pedroと呼ばれている。
と言っても内部はもちろんホテルのために改装されているので14世紀の面影はないが



ムデハル様式の中庭。


ラウンジなどもグラナダのパラドールよりも雰囲気がある。
一番上の階の部屋をもらえたのでエレベーターで向かうと


部屋の広さや造りなどは普通でどうということもないが


この素晴らしい眺め。

天正遣欧使節や支倉常長もこの城を訪れたのだそうだ。
せっかくなので町も見てみようと、雨が降ったり晴れたりの外へ。


パラドールのすぐ隣にはドン・ペドロ時代の防塁が廃墟になっていて、ここは現在修復中の様子。
お城があるのは町のはずれの一番高い所なのでここから旧市街へは下って行くことになるが



アラブ時代に作られた道は狭くて見通しが効かなくて、ここを車で通るのは大変。
適当に歩いていると十字架のモニュメントがあって、なにやらカラトラバ騎士団の名前がある。
ここはカラトラバ騎士団長だったマルティン・ロペスの最後の地だからそれに関係があるかも、と興奮。


その隣の真っ白い建物はサンティアゴ教会なので入ってみると


あっさりとした中に美しいタイルがあって清々しい。
この町はいたる所教会だらけなのだが、ここは塔に登れるらしいということで次はサンタクララ修道院に入ってみる。


入口のアフリカ系のシスターに2ユーロの入場料を払って中に入ると、内部には特に見るべきものもないが


ここにもまた修道女たちのための格子窓があって、その向こうの礼拝堂は驚くほど豪華だ。
さらに窓から外を眺めると白壁の家々とその向こうの平原が見え



さっき入ったサンティアゴ教会を始め、ムデハル様式の塔がたくさん建っているのがよくわかる。
塔を降りて門を出ようとすると、受付のシスターがここでも「礼拝堂を見て行って」と重い扉を開けてくれた。



壁を飾るのは聖人や天使の絵だそうだが、豪華な雰囲気なので王侯貴族の肖像画のように見える。
礼拝堂の奥を覗いてみるとここにもムデハル様式の見えるきれいな中庭。


今も現役の修道院、ここでもお菓子が買えたのに買わなかったことを今さら後悔。
古い家々やたくさんの教会を見ながら坂を下って行くうちに旧市街の入り口であるセビリア門に着いた。


このすぐ外、向かい側に建つのはサンペドロ教会。

城壁内に戻って立ち寄ったのは市場。

ここに毎日市が立つのだと思っていたのだが、あとでパラドールの愛想のないフロントで聞くと、市が立つのは週に一日だけとのことで、結局見られず残念。
パラドールに戻ってラウンジでお茶を飲んでいると


テラスの向こうに虹が立った。
スペインもとうとう最後の夜なので、ディナーもこのパラドールのレストランで。



突き出しの野菜マリネはグラナダに比べるとかなり残念な感じ。オレンジのサラダも


カルモナ名物というほうれん草と豆の煮こみも正直あまり感心しなかったが


