Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スピティ再訪 5 カザ到着

2017-09-25 11:49:42 | チベット文化圏
7月17日 続き

 昼食休憩後、車はまた高度を上げ、40分ほどで今回の旅の最高地点、標高4550mのクンザム・ラに到着。


チベット仏教エリアらしく無数の五色の旗タルチョや白いダルシンが翻る峠。
 
この手の届きそうな濃いブルーの空が見たくてこういう所に戻ってきてしまうのかもしれない。

この峠を下るとすぐにチェック・ポストのあるロサール村。
 
 
ここからが本格的にチベット仏教徒の住むエリアになるのだが、係官のおやじはイスラエル人の若いお姉ちゃんたちと写真を撮らせてご満悦。

 土のために真っ黒なスピティ川を渡り
 
ヤクと牛を交配させたゾの群れに遭遇したりしながら行くと
 
西日に照らされる景色はますます荒涼としてくる。

 やがて山の中腹にキ・ゴンパが見えたら今夜の宿はもうすぐ。

というわけで、18時半に無事スピティ一大きな町、カザに到着。
  
本日の宿は旧市街から橋を渡ってすぐの所にあるオールド・モンク・ホテル。
 
もらった部屋は明るくて広く、バスルームのお湯もちゃんと出る。

テラスの前は旧市街との境である石ころだらけの河原だが、14年前に比べるとこの辺りに新しいホテルがいくつも建ったようだ。

日もだいぶ傾いてきたが、暗くなる前に山本氏のガイドでカザの旧市街にお散歩。
 
マニ壁を回って少し行った所が町の中心。この辺りは以前とあまり変わっていないような。
 街角では仕事帰りのおばちゃんたちが立ち話。
そのおばちゃんたちが働いていた町はずれの畑に出てみると
 
夕焼けがきれいで、明日の天気は大丈夫そう。

  
 
懐かしいような裸電球や蛍光灯で照らされたお店を覗きながらホテルに戻る。

今夜は広々としたホテルの食堂で
 
料理自慢の宿のマダムに指揮されたスタッフの料理を食べる。

 
最初に登場したのはツァンパのスープだが、こちらではチルペと呼ぶ乾燥チーズや豆、青菜が入り、さらっとしてまるでお味噌汁のよう。こういうツァンパ・スープは初めてだがとてもおいしい。
 
山本氏が絶賛するダルやチキンカレー、炒飯なども確かにおいしくて、要するに味付けのセンスがとても良いのだな。こういう所は何を食べてもはずれない。
ご飯を食べすぎて、中国のマントウと同じティモックという蒸しパンが出るころにはもう入らなかった。

長旅で疲れたし、それではシャワーを浴びて寝ましょう、とバスルームに入ろうとすると停電になってしまった。
しかしまあ、こういう所の停電は予想済み、持参のヘッドランプを近くに置いてお湯を出していると、自家発電でLED電球が一つ付いた。

このLEDが一つでも煌々と明るくて、それはいいのだがいざ寝ようとスイッチを探すがどこにもない。
どうやら部屋の中のどのスイッチともつながっていないらしくて、明るいと寝られない自分は仕方がないのでアイマスクをして寝た。

翌朝、同行者たちに聞いてみるとどの部屋もやはり状況は同じで、男性二人は電球を外して寝たとのこと。
後で宿の主人に聞くとそれが正解だった模様。
サービス、良すぎかも。


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コメント (7)
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