Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「運慶」&「フランス人間国宝展」@東京国立博物館

2017-09-30 02:58:08 | 機内食・映画・美術展
今週始まったばかりの展覧会、まだ混まないうちに、と東京国立博物館へ。

 
お目当てはもちろん「運慶」展

平日の午後だったので入場に行列はなく、館内はさすがに人が多かったけれど、そこそこ自分のペースで見られたので一安心。
2人組おしゃべりおばさんが少なかったのもよかったが、その代わり年配の男性がかなり多かったみたい。

展示は平成館の2階すべてを使っているものの、奈良の「快慶」展に比べると仏像の数は少なかったように思う。
それと言うのも多くの仏師を抱える工房の頭であった運慶自身の作は31体しかないのだそうで、今回の出品がそのうちの22体、父親や息子、弟子たちの作品も並べられているものの、目玉作品はゆったりした配置で背中までぐるりと回ってみることができたのはとても良かった。

そして弟子たちの作と比べると運慶の作るものの力の差が歴然。
阿弥陀仏をひたすら作った快慶と比べても作品の幅が広いし、動きのある作品の造形、静かな作品の表情、どれもすごい。

 
パンフレットの表紙になっている世親菩薩と八大童子は中でもハイライトだし
 巨大な四天王像の中でも腕を高く上げた多聞天のなんとかっこいいこと。

運慶以外では父親、康慶の法相六祖、息子康弁の龍燈鬼がすばらしく、さすが血筋とはすごいものだと思う。
龍燈鬼は後ろに回って力強いお尻を見るのが特におすすめ。

これで快慶・阿修羅・運慶のスタンプラリーも無事終了。
 何かもらえるかな。


鎌倉時代の仏像を堪能したあとは、表慶館へ回って今度は現代のフランス。
 
「フランス人間国宝展」

人間国宝と言っても結構若い15人の工芸家たちの陶器やバッグ、銀器などが集められているのだが、作品のおもしろさよりもむしろ展示の仕方がとてもしゃれていて、ヨーロッパの宮殿を模したような表慶館にぴったり。


ここはあっさりと短時間で観終わってしまったので、最後は東洋館へ。
 こちらでは「マジカル・アジア」となうって収蔵品の中でも呪術関係の品々をハイライトしているのだが
 その一環としてチベット仏教関係も特集。
この博物館の収蔵品はほとんどが清代の中国で作られたもののようだが
  
 
小さくても質の良いものが揃い、熱心に見る人たちが結構いるのがうれしい。

上階でもお気に入りを発見して
  
 
年間パスポートも十二分に元を取った。

しかし去年は4100円で全国の国立博物館の特別展に6回入れたこの制度、今年は5000円に値上がりして、東京の特別展だけ、しかも4回しか入れなくなってしまった。
残念。


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コメント (5)
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