7月18日
早く床に付けば早く目が覚める。
そこで朝食前にカザの町の散歩へ。
正面の山に朝日が当たり始めるのを眺めながら涸れ川の上流に向かうと
岩山の麓にきらびやかなカザ・ゴンパが建っている。
ここは2009年に建てられたばかりの新しいサキャ派の僧院。
さらに華やかなお寺の中ではお坊さんがたった一人、太鼓を叩きながら読経をしていたが、少し離れた所にはまるで学校の様な僧坊があったので、それなりの数の僧侶がいるのではないかと思われる。
お寺の門の向かいにはこれも真新しいチョルテンが並び
その前の道をしばらく行くと新市街も終わってしまう。
新市街には文字通り新しい建物が並んでいて、役所や警察、軍関係の施設に、14年前にはなかったホテルもいくつかできている。
とは言え見るべきものもないので涸れ川の河原を渡ると
昨日の夕方来た町はずれの畑に出て
花畑の向こうに旧市街
正面の山の麓にはスピティ川が流れているのが見える。
カザの町は標高3600m。
インドでも一番平均気温の低い町の一つなのだそうで、冬は当然氷点下になるが、暖房がほとんどないので厚着をしてがまんするしかない、とはこの町に住むインド人ガイドの話。
しかし一番大変なのは水の確保だそうで、「雪や氷を溶かせばいいんじゃないの」と言うと「そんな余分な燃料はない」と言われてしまった。
そろそろ朝食の時間、とホテルの厨房を覗くと
スタッフが生地を伸ばし、マダムが鉄板の上でそれを焼いてスピティ・パンを作っている。
イーストとベーキングパウダーを入れて一晩寝かせたというパンは焼くとぷっくりと膨れて、アラブのピタパンにそっくり。
一緒に出されたバターがおいし~。
朝食をゆっくりとって、今朝は10時に宿を出発。
町を出る前に給油したガソリンスタンドには「世界最高所のスタンド」とあったが、本当だろうか。
インドと中国は「世界一」が大好きだ。
カザからスピティ川に沿って南東に向かう道沿いにはほとんど緑がなく
触れれば崩れそうな岩と、雨が降ればたちまち土砂崩れを起こしそうな崖ばかりだが、この辺りの道はかなりよくなっていて道路封鎖もなく
やがて緑の畑が見えてきて、1時間40分でタボの町に着いてしまった。
タボでの宿はまだ出来たばかりらしいマイトレーヤ・リージェンシー。
フロントの壁にはダライ・ラマの肖像が掛かっているが、この町にはヘリポートもあって猊下も度々いらっしゃるらしい。
猊下は引退してこの町で隠居するという噂があるが、と山本氏があとでお寺のお坊さんに聞くと、「そりゃいらっしゃればうれしいが、こんな田舎町に隠居はなされないよ」と笑い飛ばされてしまった。
チベット僧はみんな冷静で現実的だ。
このホテルの部屋も明るくてとてもきれい。
テラスから家がずいぶん増えたタボの町を眺めて、さあ、それではこの旅のハイライトの一つ、タボ・ゴンパに行こう。
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早く床に付けば早く目が覚める。
そこで朝食前にカザの町の散歩へ。
正面の山に朝日が当たり始めるのを眺めながら涸れ川の上流に向かうと
岩山の麓にきらびやかなカザ・ゴンパが建っている。
ここは2009年に建てられたばかりの新しいサキャ派の僧院。
さらに華やかなお寺の中ではお坊さんがたった一人、太鼓を叩きながら読経をしていたが、少し離れた所にはまるで学校の様な僧坊があったので、それなりの数の僧侶がいるのではないかと思われる。
お寺の門の向かいにはこれも真新しいチョルテンが並び
その前の道をしばらく行くと新市街も終わってしまう。
新市街には文字通り新しい建物が並んでいて、役所や警察、軍関係の施設に、14年前にはなかったホテルもいくつかできている。
とは言え見るべきものもないので涸れ川の河原を渡ると
昨日の夕方来た町はずれの畑に出て
花畑の向こうに旧市街
正面の山の麓にはスピティ川が流れているのが見える。
カザの町は標高3600m。
インドでも一番平均気温の低い町の一つなのだそうで、冬は当然氷点下になるが、暖房がほとんどないので厚着をしてがまんするしかない、とはこの町に住むインド人ガイドの話。
しかし一番大変なのは水の確保だそうで、「雪や氷を溶かせばいいんじゃないの」と言うと「そんな余分な燃料はない」と言われてしまった。
そろそろ朝食の時間、とホテルの厨房を覗くと
スタッフが生地を伸ばし、マダムが鉄板の上でそれを焼いてスピティ・パンを作っている。
イーストとベーキングパウダーを入れて一晩寝かせたというパンは焼くとぷっくりと膨れて、アラブのピタパンにそっくり。
一緒に出されたバターがおいし~。
朝食をゆっくりとって、今朝は10時に宿を出発。
町を出る前に給油したガソリンスタンドには「世界最高所のスタンド」とあったが、本当だろうか。
インドと中国は「世界一」が大好きだ。
カザからスピティ川に沿って南東に向かう道沿いにはほとんど緑がなく
触れれば崩れそうな岩と、雨が降ればたちまち土砂崩れを起こしそうな崖ばかりだが、この辺りの道はかなりよくなっていて道路封鎖もなく
やがて緑の畑が見えてきて、1時間40分でタボの町に着いてしまった。
タボでの宿はまだ出来たばかりらしいマイトレーヤ・リージェンシー。
フロントの壁にはダライ・ラマの肖像が掛かっているが、この町にはヘリポートもあって猊下も度々いらっしゃるらしい。
猊下は引退してこの町で隠居するという噂があるが、と山本氏があとでお寺のお坊さんに聞くと、「そりゃいらっしゃればうれしいが、こんな田舎町に隠居はなされないよ」と笑い飛ばされてしまった。
チベット僧はみんな冷静で現実的だ。
このホテルの部屋も明るくてとてもきれい。
テラスから家がずいぶん増えたタボの町を眺めて、さあ、それではこの旅のハイライトの一つ、タボ・ゴンパに行こう。
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