Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スピティ再訪 4 スピティ谷への道

2017-09-22 19:31:00 | チベット文化圏
7月17日

旅もここからが本番、14年ぶり2回目のスピティ谷へ向かうべく、まだ暗い5時にホテルを出発。

車はトヨタのイノーバというミニバンが2台、一台の運転手は昨日デリーから来た男がそのままだが、代えがいないというので山本氏が厳しく見張ることに。
もう一人はダラムサラの出身だと言うが、やはりこちらの方が山道の運転に慣れていてうまい。

マナリを出るとすぐにロータン・パスへの登り道になるが
 外は激しい雨で景色はほとんど見えず。
標高3978mのロータン・パスも霧の中なので停まることなく通過。

峠を越えて反対側に出ると、ようやく景色が少し見え始めた。
 

九十九折の道を下り、昨年キーロンから通ったコクサールの手前で道は分岐して、いよいよスピティ谷方面へ。
 
峠の下の斜面は大きな岩だらけ、薄い表土によく木が生えると感心する。

 
道路の下を並行して流れているのはチャンドラ川、反対側の斜面には羊がゴマ塩のようにちらばっている。

山の斜面からは下の川に向かっていくつも細い流れが落ちているが、我々の一台がその一つでスタック。
 
するとすぐに後続の車から人が降りてきて、車を押したり、タイヤの下の石を動かしたりと助けてくれる。
 何しろこの細い道、一台が動けなくなったらみんな動けないのだから。

と、ここはそれほど時間もかからず通過できたのだが、この先に最大の難所が待っていた。
 
水が滝のように落ちてきて路面に大きな石がゴロゴロしている所に、荷物を満載した大型トラックがはまってしまっている。
大勢の人が押したり引いたりいろいろしているが、トラックは微動だにせず、これは時間がかかりそう。

 ということで、ここでホテルからもらってきた朝食のお弁当を食べ
  
 
周辺に咲いている花の写真など撮って遊ぶ。

 そうしているうちにも待っている車の列はどんどん伸びる。

 やがてトラックを少し脇に寄せられたのだろうか、先頭の車がトラックの横をすり抜けることに成功。
 他の車も後に続こうとするが、これがまたスタックしてしまって大変。

どのドライバーも苦労する中、一人のドライバーが実に運転がうまくて、彼がこの難所を我々のも含めて他の車もうまく通してくれた。
周りで見守っていた乗客たちからは拍手喝采。
それにしてもいつもは身勝手としか思えない運転をするインド人、こういう時の協力の仕方には心底感心する。

結局この難所を通過するのに2時間掛かったが、これぐらいのタイムロスですめば御の字。

 
この先は谷もますます深くなって緑は減って行くが、天気が良くなってきているのがうれしい。

 
チョッタダーラで標高3700m、この辺りは河原に大きな岩がゴロゴロしていて道もガタガタ。
道路状況は14年前とさほど変わらないようだ。

 尖った山の斜面の氷河など見るうち、チャンドラタールとの分岐点に到着。
 
標高4000m弱のこの場所に食堂テントがいくつかあるので、14時近く、ここでお昼。
  
 
こういう所で食べるマギーはおいしいのだ。

 ここから本日の宿泊地まではあと100キロほど。

昼食後にヒッチハイクをしていたイスラエル人のおねえちゃんを2人乗せてあげたが、1年半の兵役(男子は3年)を終えて世界中を気の向くままに旅行しているとのこと。
動くのが好きらしくて「日本でもトレッキングできる?」なんて聞いていたが、行き先の文化にはほとんど興味がなさそうだった。


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コメント (10)
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