Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「正倉院の世界」展@東京国立博物館

2019-10-16 19:44:21 | 機内食・映画・美術展

台風明け、開幕早々におでかけされたtrintrin様がまだ空いていると報告されていたので、今のうちに、と東京国立博物館の「正倉院の世界」展へ。

「御即位記念特別展、皇室が守り伝えた美」と立派な副題がついているが
 
平日午後ならまだこんなにガラガラ。展示品の数も会場の広さに比べて少ないので、かなりゆったり見ることができた。

trin様流に言えば「舶来ブランド物好きの旦那のコレクションを米蔵に入れた」正倉院御物、確かにシルクロードの香りプンプン、とにかく1200年もよくぞ残してくれたというものばかりで、中でも工芸品好きの自分が楽しかったのは布物の数々。
エキゾチックなライオンや羊などが織り込まれた錦など断片でも興味深く、元はどんな色だったのだろうと想像するのも楽しい。

正倉院では床や箱の隅にたまったゴミやチリでも捨てることはなく、すべて糸くずから金属のかけら、木片などとより分ける作業をするそうで、そのさまを映したビデオを見ると気が遠くなりそうだが、頭が真っ白になりそうなあの作業はちょっとやってみたいかも。
拾い集めた断片が大きな品の欠損部分にぴたりはまることもあるそうで、そんな時はどれだけうれしいやら。

もう一つ今回の展示で楽しみにしていたのは高名な香木である「蘭奢待」。
正式には「黄熟香」と呼ばれる沈香だそうで、織田信長や明治天皇が切り取ったのは有名な話。
実物を見るとずいぶん大きなもので、これだけ大きければ少し位もらったっていいよね、と思うのも無理はないかも。
切り口には上記二人の他に足利義政の名札も付いていて、近くで見ていた人「義政が一番でっかく切ってるじゃん」。
信長の切り取り跡は明治天皇より小さいと思う。

 展示の最後には記念撮影コーナーがあって、ここには今回の展示の最大のスターである琵琶のレプリカがあるが
  
 
これらとて120年前の明治時代に作られた素晴らしいコピー。
工芸品の場合には技術を残すためにもこういうコピー制作が大切だろうし、オリジナルの展示室で流れていた最新のコピーの演奏音もとてもよかった。

特別展の外にあるショップも今回はグッズを作りやすかったのか、品物豊富で大盛況。
 細かい鳥の絵の付いた碁石を模したマーブルチョコまであって、今回は趣味がいい(買わなかったけど)。

 見学後は中庭のキッチンカーで揚げ焼きパンとイチゴミルクなどいただいて
 上野公園では青森物産展などやっていたもので
 紅玉や漬物などついお買い物。

上野は楽しい。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする