実家の近くにおいしい中華の店ができたとの情報を目にしたのは3か月ほども前。
その後2回土曜夜の予約を試みるも、1度目は当日でダメ、2度目は4日前でも「予約でいっぱいです」と空振り。
3度目の正直で5日前に電話を入れてやっと席を取ることができた。
場所は京成臼井駅から徒歩5分という、地元民でなければ絶対に来ないような所。
店の外観はフレンチのビストロ風、内装もごくあっさりとしてテーブルはわずかに4卓。
なかなか予約が取れなかったわけを納得するが、この日はなぜか我が家以外にお客は全く来ず、マダム曰く「貸切にしときました」、と客商売の波はいかんともしがたいらしい。
初めてで様子がわからないので、おすすめだという3500円のコースをあらかじめお願いしてあった。
するとまずはこんな前菜が一人一皿づつ出されて、大皿盛りを予想していたので意表を突かれる。蒸し鶏やチャーシュー、エビマヨがおいしい。
スープも一人づつ、やさしい味に青のりが香る。
点心は小籠包にシュウマイ、ラグビーボール型(笑)の鹹水角は中華ハムの入ったお餅を揚げたもの。香港の飲茶ではおなじみのこれ、甘くておいしい。
佐倉産という蕪に干し貝柱を入れた蒸し物。これもスープがうまし。
写真では小さく見えるが、半羽の鶏を茶葉で燻製にしたもの。これが皮はパリパリ、お肉はジューシー、塩加減も絶妙で本日のNo.1。
福の字と登場した肉団子の甘酢あんかけ、団子の中には以外にもカボチャが入っている。
そしてお食事は鶏とピータン入りの中華粥。シェフは香港で修業した方のようで、現地の味そのもの。優しい味なのでスルスル入る。
デザートのシフォンケーキとマンゴーシャーベットまで、88歳の父親もきれいに完食したのはお気に召したのであろう。
決して高い食材は使っていないが、地元の野菜など積極的に使っているようで、この3500円はコスパ良し。
次回はふらりと入ってアラカルトで食べたいもの。