7月9日 続き
9時に集合して宿を出発。
が、その前に注意はヒグマのこと。
知床半島もこの辺りから先はヒグマが頻繁に出没するとのことで、ガイドも唐辛子スプレー持参だがとにかく歩いている時には出会わないよう祈るしかないとか。
クマ除けの鈴も人間がいることを学習させることになるのでこの辺りでは付けないように勧めているそうだ。
羅臼の町から知床峠へ向かう国道を走って20分ほど。
駐車場もない道端に今日向かう羅臼湖へのハイキングルート入り口があるので、車は宿のスタッフが運転して帰りにまた迎えに来てもらうことになる。
トレイルは片道3キロ、高低差もあまりない一本道で一部木道も作られているが 途中にはこんな泥道も多いので、この手前の羅臼ビジターセンターで全員長靴を借りてきた。
歩き始めてじきにハイマツの向こうに二の沼が見えてくる。
一の沼はこのルート上ではないので見えない。
すぐ足元には小さな花が見えて
ゴゼンタチバナとか
小さな小さなマイヅルソウなどはすぐに見なれてしまう。
アップダウンはあまりないが、途中には倒木などもあってなかなか大変。 だが振り返ると雲がかかっているとはいえ羅臼岳のてっぺんもなんとか見えた。
ウコンウツギや ナナカマドの花
固まって咲いていたチングルマ
ツマトリソウ、ミツバオウレンなど見るうち 小さいが景色のいい三の沼に到着。
正面が羅臼岳だが頂上はまた雲に隠れてしまった。
その先は湿原になっているので木道を歩いて四の沼。
ここは浅く透明な水の中にミツガシワがいっぱい根を張っているのが見える。
クマザサの中を歩いて五の沼。
さらに行くとワタスゲや
コケモモ、ギョウジャニンニクの花も見えて
イソツツジやモウセンゴケはたくさん付いた水滴がかわいい。 と花を探しながら来たので羅臼湖到着には2時間かかった。
羅臼湖は周囲約4キロで知床国立公園の中でも最大の湖。
あいにく雲が低いが、広々として気持ちいい。
クマザサの花やキンバイソウの写真など撮りながら、帰りは同じ道をスタスタと戻って、1時間15分で車の待つ国道へ帰還。
ヒグマに出会わなくて良かった、とほっとしながら、車に乗り込む前にはダニが付いていないか入念にチェック。
クマザサにはダニが多いそうで、前回ここでダニに刺された宿のスタッフはトラウマになってしまった様子。
調べると案の定お客さんの一人にダニが付いていて、他に出会う人もいない秘境は楽しいけれどいろいろ大変なのだった。 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。