駅前に助さん、格さんを従えた水戸の御老公のいらっしゃるJR水戸駅。
水戸城はこのすぐ近くにあったようで、駅前からも復元された城壁の一部が垣間見える。
ここからちょっと坂を上がり、小学校の校庭に沿って少し行くと立派な門が見えてきた。
これが弘道館の正門。
藩主のみが使ったというこの正門の脇の通用門から入ると
徳川斉昭が1854年に作った藩校、弘道館の正庁が現れる。
元々は広大な敷地にたくさんの施設があったもののそのほとんどは戦災で焼失、この建物だけが現存しているということなので中に上がってみる。
藩校なのでお殿様が座った部屋も質実剛健。
「尊攘」の書がいかにも水戸藩らしい。
斉昭の七男で最後の徳川将軍になった慶喜は子供の頃ここで学び、大政奉還の後数ヶ月もここで謹慎生活を送ったそうで
その時に使われたという葵の御紋の長持ちなどもあるが、立派なトイレと湯殿も慶喜が使ったのだろうか。
お座敷の前の縁側からはいろいろな木の植えられたお庭が見えるので、建物内を一巡りしたら外へ。
建物の裏手には梅が多く植えられていて
偕楽園ほどの華やかさはないが落ち着いたいい雰囲気。
目立つのは何本かの山茱萸で、小さな黄色い花がちょうど満開。
藩主が武術の試験を見ていたという対試場側には斉昭の扁額が掲げられ
ぐるっと回ると玄関に出て見学は終了。
水戸の観光もこれで終了だ。
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