7月5日
今朝はゆっくりとホテルで朝食。
ホテル最上階にあるレストランからは八戸市中心街が見下ろせて
ローカル食材が豊富なビュッフェはなかなかの充実ぶり。せんべい汁にカレーまでいただいてお腹いっぱい。
チェックアウトをしたら荷物はフロントに預けて中心街3番ターミナルから是川団地行きのバスに乗車。
ターミナルと言っても八戸市中心街に「中心」はなくて、行先別に乗り場が分散しているのがちょっとわかりずらい。
バス乗車22分で目的の是川縄文館に到着。
ここまでバス代は220円、入館料は250円だがバスを降りる時に運転手さんに日帰り路線バスパックをお願いするとチラシを渡されて、これを出すとたったの120円になった。
館内にはほとんど人がいなくて閑散としているが、2階の展示室に入るとまずは縄文時代の生活を紹介するビデオ。
その先は黒を基調にした暗い部屋にショーケースがライトアップされておしゃれ。
ここに収蔵されているのは近所の是川遺跡、風張遺跡から出土したものだが、約3000年前の縄文後期にあたるそう。
驚いたのはこの時代に漆器があったことで
刀や装身具
壺にも漆器が塗られて、赤い色が残っている。が、漆器の歴史は9000年前までさかのぼるのだそうだ。
隣の部屋には土偶がいっぱいあって
眼鏡をかけたような遮光器土偶もいくつもある。
土器のデザインも驚くほど洗練されていて、今でもほしいぐらい。
最後の部屋にはケースが一つだけ置かれ、中に入っているのは国宝の合掌土偶。
ポーズが珍しいこの土偶、よく見ると女性だとわかる。
広くはないが思ったより多くの出土品がとても質のいい展示をされているこちらの博物館、120円の入館料では申し訳ないほど。
階下にはカフェの横にミュージアムショップもあって
なかなか面白いものを売っている。
つい先日、こちらの是川遺跡も含む北海道・北東北の縄文遺跡群は世界遺産に登録されたので、こちらの博物館も来訪者が増えるだろうか。
1時間ほどで見学を終えて、またバスに乗って八戸市内へ。
ホテルの斜め向かいにあったのは「マチニワ」なるイベントスペース。
前日の早朝に見た時はシニアの皆さんがラジオ体操をしていたが
中は大型ビジョンもある木材を多用したおしゃれなスペース。
その向かいにある施設は八戸ポータルミュージアム「はっち」。
たくさんの八幡馬に迎えられて中に入ると、1階にはミュージアムショップがあって
地元の工芸作家の作品から洒落の効いたお菓子まで、ここはとても面白い。
ここでお土産を物色していたら急にたくさんの下駄を鳴らすような大きな音がしてきてびっくりしたが
それはこのからくり時計のせい。獅子頭の歯打ちだそうで、この頭が動いたりしてこれも面白い。
上の階に行くと
ケースの中に八戸の代表的食べ物の精巧なミニチュアがあったり
列車デザインで有名な水戸岡鋭治さんの襖絵のステージがあったり。
体験スペースにレストランもいくつか入った施設だけれど、コロナのためか閉まっている所が多いのが残念だった。
青森の旅もこれにて終了。ホテルで荷物をピックアップ、タクシーを拾って
八戸駅から新幹線で帰京した。
←人気ブログランキングへ一票、お願いします。