7月14日
早朝に目を覚まして窓の外を見てみると
うれしいことに晴れている。
朝食は宿自慢の朴葉味噌とお豆腐が特に美味しくて御飯が進む。
宿では8時半に上高地行きのバスを出してくれるので、10人ほどのお客さんたちと出発。
バスは上高地バスターミナルまで行くが、途中の大正池ホテルの前で下車。階段を少し降りると
おお、この景色が見たかった。
穂高のてっぺんに少し雲がかかってはいるが、空も水も青くてきれい。
木道を少し先まですすむと焼岳がさらにきれいに見えた。
田代池の周りには少し人がいたが、その先の林道コースを行くとすれ違う人もほとんどいなくて
水草の茂る小川や倒木を覆う苔がすがすがしい。
ゆっくりと1時間歩いて、早くもコーヒーブレーク。
帝国ホテルの裏に出たので表玄関に回って
黒服のホテルマンでいっぱいのロビーを通り、大きな暖炉があるカフェへ。
季節限定、数量限定にそそられてシャインマスカット・サンデーを頼んだらこれがおいしかった。コーヒー付き2750円もしたけれど、これぞたまのプチ贅沢。友人のシャインマスカット・ショートケーキもおいしかったらしい。
かわいいお姉さんに「がんばってください」と励まされて(笑)ハイキング再開。
田代橋、穂高橋を渡り、ウェストン碑やいくつものホテルの前を梓川に沿って歩いて行くとやがて前方に河童橋が見えてきた。
歩いている人は多くなかったが、この橋の周りだけはさすがに人が多い。
それにしても梓川の水色の美しいこと。
穂高の山もまだ見えているが、だいぶ雲が増えてきた。
河童橋は渡らず、そのまま梓川の右岸道を行くと、ここまでよりは少しアップダウンがあって、途中遠足の小学生などとすれ違う。
これまた途中ですれ違ったのは猿。
子猿が2匹じゃれあっているなと思ったら木の上にもいて、さらに遠くには母猿も。逃げようともしない猿はこわいのでこちらが早々に退散。
明神橋の手前まで来ると左手に穂高神社奥宮の鳥居があるのでそちらへ。
正面の小さな祠が奥宮だがここから明神池は見えず、脇の社務所で500円を支払って先に進むと
明神岳をバックに池が現れる。
明神岳こそがこちらの神社のご神体、明神池も浅いけれど緑に囲まれた神秘的な雰囲気で、パワースポットなどはあまり信じないたちだけれど、ここはいい。
明神橋で梓川を渡ると、そのふもとに明神館があるのでここで一休み。
大きなジョッキに入ったリンゴジュースが身に染みわたる。
ここからさらに奥、徳澤まで行こうかと思っていたが、途中花の写真を撮りながら来たら思ったより時間がかかってしまったし、天気もすっかり曇ってしまったので今度は梓川左岸道で戻ることにした。
こちらは右岸よりも平らで歩きやすいが、面白みはあまりなく、その分また小さな花を探しながら歩いた。
というわけで、上高地で見つけた花々はこちら ↓
小さな地味な花が多いけれど、よく見ればどれもかわいい。
河童橋の近くまで戻ると上高地ビジターセンターがあったのでちょっと立ち寄り。
それと言うのも聞きたいことがあったから。
河童橋から梓川の両岸を歩いていると道のあちこちに動物のフンがたくさん落ちていて、中にはベンチの上にまである。ここに犬は入れないはずだし、いったい何のフンかと聞いてみるとスタッフのお兄さん、よくぞ聞いてくれたとばかりに「昨晩からこのあたりで猿が大暴れしていたんです。やつら、わざと道の真ん中にするんですよ」と、確かに道の真ん中では踏まれちゃった跡も多くて、やっぱり猿は極悪だわ。
こちらのビジターセンターは土産物も充実していて、セール中のTシャツはなんと一枚300円。コマドリのブローチも気に入った。
河童橋まで戻る頃には空はどんより。午前中の晴天は本当にラッキーだった。
帰路はバスターミナルから15時15分の路線バスに乗り、釜トンネルを出た所にある中の湯バス停で下車。
バス停には中の湯の売店があり、バスに乗る前に電話をしておけばここまで宿の車が迎えに来てくれる。
宿に帰り着いたタイミングで雨が降り出して、引き上げ時もちょうどよかった。
連泊の夕食は前日とはすべてメニューが変わり、メインは信州牛の朴葉ステーキで豪華。
上高地は同行の友人が30年来、来たいと思っていた所だそうで、これまでは夏には海外に行ってしまっていたので後回しになっていたとか。来てみれば人気があるのも納得で灯台下暗し、人も少ない時に来られたのはまさに怪我の功名。
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