12月7日
部屋で朝食を摂ったらクライストチャーチ見学に出発。
玄関を出ると目の前にトラム。
クラシックな姿がかっこいいが、さほど広くない町の中心部を走るだけで1日乗車券が30ドルもする。
というわけで徒歩で歩き回ることにして、アーケードを出ると目の前はいかめしいレンガ造りの建物。
その斜め前にあるのが大聖堂だが、2011年の大地震で大破していまだ修復工事中。
そのすぐ前にチュランガと呼ばれる中央図書館があるので中に入ってみる。
中央に印象的な木の階段がある内部は広々と明るい。
案内表示はまずマオリ語で次が英語。館内にはマオリらしい装飾もある。
館内にはいろいろな国の雑誌も豊富に揃っていて、座る所もいっぱい。
上階のテラスからは大聖堂の修復の様子も良く見える。
図書館の隣は確かコンベンションセンター。
大聖堂の周りをぐるっと一周して東に進むと
この辺りの地震被害がひどかったのか、低層アパートをたくさん建設中で、すでに入居している真新しいテラスハウスも並んでいる。
地震からすでに10年以上も経っているのにまだあちらこちら建設中なのかと驚くが、大聖堂の修復さえ2020年に始まったばかりだそうで、町全体のデザインをじっくり考えてから着工したということなのだろう。
大災害があったらグランドデザインなど考えずにとにかく早く自分の所だけでも再建してしまおうとする日本とは根本的な考え方が違うようだ。
やがて見えてきたのは仮設大聖堂。
もはや追っかけと化している坂茂さんの設計はトレードマークの紙管を多用しているのでカードボード・カセドラルと呼ばれているそうだが、正面の大きな十字架まで紙管とは驚いた。
片隅には地震で亡くなった日本人28人のためのメモリアルもあって思わず合掌。
ロビーには本来の大聖堂のモデルがあったが、この姿に戻るのだろうか。
大聖堂を出たら今度は西に向かい、一番の繁華街に近い追憶の橋を渡ってしばらく行くと
クライストチャーチ植物園に入った。
園内にはエイボン川が流れていて、イギリスっぽい姿の船頭が竿で船を動かしている。
緑一色の園内には控えめな花が多いが
この大きな椅子のモザイクは地震で壊れた陶磁器で作られたそう。
ヘリテージ・ローズを集めた一角は地味で静かだったけれど
しばらく行くといかにも古めかしい温室が見えてきて
こちらの華やかなバラ園内は自分たちの写真を撮る観光客でいっぱい。
こじんまりとした温室内の熱帯植物など眺めてまたしばらく行くと
ガラス張りのビジターセンターがあって、中には大きなギフトショップや日本人ツアー客でいっぱいのレストランがあった。
大きな木が立ち並ぶ園内はとても広くて、天気のいい今日のような日はピクニックに最高。
派手な噴水が見えたらここがゲートで、今回は脇から入って正面に出た形。
ゲート脇のクラシックな建物はカンタベリー博物館。
入ってみたかったが残念ながら2028年まで大改装中とのことで中は見られなかった。
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