Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

鳥取・島根の旅 5 安来~立久恵峡

2011-11-20 00:56:06 | 国内旅行
11月4日 続き

お鮨を食べながら到着したのは安来市の造山古墳。

  
小高い丘の上に3世紀から4世紀に作られた豪族の古墳があり、一帯がきれいに公園化されているのだが、説明されなければ芝に覆われた単なる斜面。到着した時にはちょうど幼稚園児が遠足に来ており、斜面を滑り台にして遊んでいる、そのような過ごし方が最も似つかわしい。

そこへ汗を拭き拭き教育委員会の担当の方が来て説明をしてくださる。
この辺り一帯は掘ればどの時代かの遺跡が出るようで、それでも鳥取で出たような弥生時代の遺跡がまだ出ないのがくやしいらしい。
鳥取、松江近辺、出雲周辺が出土する遺跡で競い合っているようなのがとてもおもしろい。

次は平安時代にくだって平濱八幡宮。
 
ここのお社は手前に応神天皇を主祭神とする平濱八幡宮、その後ろに武内宿祢命を祭る武内神社がある。
 宮司さんからこの左右非対称の屋根について何か説明を受けたが、すいません、なんだか忘れてしまった。

忙しく時代をさかのぼって「八雲立つ風土記の丘」
 この辺りには古墳時代から奈良時代までの遺跡が密集しているということで立派な展示学習館がある。
  
ここに展示されている鹿の埴輪や出雲型子持ち壺がとても興味深いのだが、強烈な個性のボランティアガイドさんはガーッと説明したらどんどん先へ行ってしまう。
今回はずいぶん多くのボランティアガイドさんたちのお世話になったが、どの方もとても熱心で個性的。ガイドさんたちを見比べるのも楽しかった。

猛烈ガイドさんに連れられて次に向かったのは神魂(かもす)神社。
  
1346年に作られ、現存する最古の大社造りという本殿はどっしりとしてなにやらひどく威厳がある。
 その横にあるこれがまた不思議な感じ。
なにやら呪術的なにおいがしてミステリアス。

 こちらも大社造りの六所神社。
しめ縄がいよいよ出雲風に太くなってきた。

  
この神社の裏に広がるのは奈良時代の国府の跡。
ここにどんな建物が並んでいたのか、想像する知識がないのが悲しい。

風土記の丘から移動して次も神社。
  
出雲国一宮として出雲大社と同格、あるいは出雲より上とされたこともある熊野大社。
 ここには出雲から餅が届けられ、それにいちゃもんをつけるという行事が毎年あるのだそうだ。

さらにこの神社が特別なのは出雲大社の宮司である国造が代替わりする際、この神社内の小屋で火をおこし、食事を作って神様と食べ、はじめて国造と認められる儀式があること。
  
この小さな小屋で神職の持つような道具を使って火をおこすそうだが、「すいません、私、くわしいことはわかりません」って、そりゃ何十年に一度の儀式だもの、若い神職が知るはずがない。

出雲大社の「国造」は名前の示すように奈良時代から世襲され、現在は84代目という恐ろしく由緒ある役職。そのすごさは出雲でたっぷり聞かされることになる。

 最後はヤマタノオロチが住んでいたという天が淵を覗いて本日の観光終了。

今夜の宿は立久恵峡、絶景の宿・御所覧場。
 到着した時にはもう真っ暗だったが
  
宿の前にそびえる崖はライトアップされ、露天の温泉から眺めることができる。

癖がなくぬるめの温泉にはまた明朝ゆっくり入るとしよう。
 
 


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2 コメント

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Unknown (yunkao)
2011-11-22 00:42:43
近い時期に島根に行かれていたんですね。同じ神魂神社の写真があって、なんだか不思議な感じです。
それにしても、たくさん行かれたんですね。すごいです!熊野神社へはまだ行っていないのですが、立派な神社なんですね。来年の楽しみができました!
引き続き、記事を楽しみにしています!
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yunkao 様、 (lunta)
2011-11-23 00:36:20
神魂神社、本当にちょっと不思議な雰囲気のところですよね。
同じような写真でもyunkaoさんはやっぱりちがう、こうやって撮るのか、と勉強になります。
島根、とてもいいところで気に入りました。
返信する

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