学生時代の友人たちとものすごく久しぶりに会食。
4人で会うのはコロナが流行して以降初めてだからなんと3年、もしかしたら4年ぶりだ。
選んだのはプーリア料理の「アンティキ・サポーリ」。
プーリアの本店ですごい品数のコースをいただいたことのあるこちら、以前は広尾にあったが現在は東京ガーデンテラス紀尾井町の3階に移転している。
弁慶橋から赤坂方面の景色を見ながらまずは乾杯。
メニューに「キノット」なるソフトドリンクがあるのでどんなものかと頼んでみると、コーラのような見た目のジュースは養命酒のような不思議な味。キノットとは苦味と酸味の強い柑橘だそうで、これは酸味より苦味が立っている。カンパリとか、イタリア人は苦い飲み物が好きなんだろうか。
さて、お料理はプーリア料理なので、前菜5品のコースをお願いしておいた。
広尾時代にも出た灰色のフォカッチャと共に出された一皿目はストラッチャテッラとズッキーニのスフォルマート。ストラッチャテッラの上にちょこんと乗っているのは珍しいムスカリの球根。ほろ苦くて、やっぱりイタリア人は苦味が好きらしい。
次は酸味の効いたサラダ、3皿目のグラスの中はリコッタチーズ、上に乗った赤玉ねぎのジャムがとてもおいしい。
これで前菜5品は終了、ほんの一口づつなのであまりお腹にたまることはなく、イタリアではものすごい品数が出た、と話しているとこれを聞きつけたお店のお兄さん、「以前はうちでももっと出していたんですが、多すぎて他の料理が入らないとクレームが付くのでこの量にしたんです」とちょっと悔しそう。日本人サイズ、仕方ないか。
続くパスタは2品。
ひよこ豆の入った濃厚なスープに、トロッコリというモチモチした太麺。
どちらもおいしかったけれど、プーリアらしいオレキエッテが出なかったのはちょっと残念。
この後は本店同様、アーモンド菓子とクッキー、食後酒が登場。
リモンチェッロは有名だけれど、クリーム入りは初めて。トロリと甘くて、お菓子みたい。
このリキュールは「飲みたいだけお飲みください」と太っ腹。
そして最後のデザートも2皿。
1品目はティラミス、そして2皿目のセミフレードの隣、緑のカッサータが絶品で、これはイタリアの本店よりおいしかったかも。
本店の3分の1ぐらいの量ね、とお兄さんと大笑いしながら、最終的には日本人腹はいっぱいになって、おいしかったです、ありがとう。
食後はちょっと腹ごなし、とエスカレーターを1つ上がると
目の前にあるのは「クラシックハウス」と呼ばれる洋館。
以前は赤坂プリンスホテル旧館と呼ばれていた建物、元々は李王家東京邸で、今は主に結婚式場になっているらしい。
周りを高層ビルに囲まれながら、お庭にはちょうどバラが満開でいい香りが漂う。
こんな優雅な昼食もたまにはしないとね。
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