Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

香港の鼎泰豊

2010-07-06 01:33:42 | 東アジア
いつも香港で滞在するコーズウェイベイに台湾の鼎泰豊の支店ができた。

台北に行ってもどうせ混んでるだろうからと脚の向かない鼎泰豊、支店はどんなものかと行って見た。

場所はリーガル・ホテルと同じビルの一階。大きなガラス張りの店は通りから中がよく見えて混み具合が一目でわかる。かなりの席数の広い店だが、丁度食事時で9割以上が埋まっている。

入り口を入ると受付のお姉さんが我々を見ただけで「いらっしゃいませ」と日本語の対応。連れとは話をしていなかったのによくわかるもんだ、と感心。ウェイターやウェイトレスもみな必要な日本語は話せる様子。それだけ日本人客が多いと言うことなのだろう。周りのお客さんはジモティーばかりだったが。

メニューは写真入りだが、注文は台湾の大衆食堂風に伝票に数量を書き込む方式。
これ、漢字のわかる我々には実に便利でありがたい。

 まずは前菜の大根と豚肉のあえものと、鼎泰豊でこれははずすな、と台湾人に言われたチキンスープ。どちらもかなり塩辛い。台湾のスープはもっとあっさりしていたような気がするが。

 小さな白菜の炒め物。これは薄味で油も強くなく、おいしくいただける。

そしてお待ちかね、オリジナルの豚肉スープ入り小籠包。ちゃんと日本語と英語の食べ方解説も持ってきてくれる。
 さすがにスープがたっぷり入り、頭をつまめば破れない丁度いい皮の薄さ。でもこれもスープの塩気が強くて豚肉のうまみが感じられない。本店のはもっとおいしかった気がするなあ。

こちらは季節限定メニューらしい、ヘチマとエビの小籠包
 こちらにもスープが少し入っているが、塩味が少ない分具の味が楽しめておいしい。

お値段は小籠包6つで600円弱。日本の800円強に比べれば安いが、香港の飲茶に比べればかなり割高。
今はジモティーでにぎわっているが、これは先行き不安な感じ。

教訓:台湾のものは台湾で食べるべし。

それにしても日本だけでも既に11店舗、アジア各国に次々支店を出している様子の鼎泰豊、本店は本当に大丈夫なのだろうか。


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初夏の山形 3 赤倉温泉 三之亟

2010-07-03 12:36:18 | 国内旅行
 無人駅の赤倉温泉駅で待つことしばし、なぜか日本人の若者を「奥の細道」ツアーに案内しているという謎のアメリカ人(笑)と言葉を交わしているうちに宿のお迎えが到着。

車で5分で今夜の宿へ。
  
山形県 赤倉温泉 湯守りの宿 旅館三之亟(日本秘湯を守る会会員) ごあいさつ 新着情報

広々とした入り口を入るとロビーも広々と囲炉裏などもあり、これはなかなかいい感じ、と期待させる。
が館内の廊下に入るといかにも古い旅館をつぎはぎしながら大きくした、と言う感じで、段差は多いし安普請。
 しかし川に面した角部屋は明るいし、8畳とはいえ昨日の姥湯の10畳と同じぐらい広いし、一応洗面もトイレも付いているのでよしとしよう。

この宿にはお風呂が3ヶ所あるが、男湯、女湯、混浴時間の設定が実に複雑。
そこで渡された時間表を見ながら、まずはさくらんぼ狩りの汗を流そうと露天風呂へ。

 以前は宴会場だったに違いない、もてあまし気味の広い湯上り処の奥に露天風呂はある。
  
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉というお湯は無色透明。温度もかなり熱めで、入ってしばらくするとまるでサウナのように汗が吹き出てとまらなくなる。お湯の力強さはよくわかるが、川べりのこのお風呂の向かいには家が立ち並び、したがって露天とはいえ回りはすべてよしずで覆われてちょっと息苦しい。

そこでこの露天は早めに切り上げて、この宿の名物である岩風呂の女性専用時間を待つことにする。

やがて6時、さあ、時間だ、と部屋を出ると宿のご主人が時間ぴったり、女性用に札をひっくり返し、男性客を追い出しに来てくれた。
このお風呂のために夕食も6時45分からにしたのだ、どんなお風呂かな、とガラス戸を開けると
  
その名の通り、大きな岩壁がどーんとそそりたち、その下には大小二つの浴槽、さらに階段を上がったところにもう一つ、打たせ湯のある小さな浴槽がある。
 二つの浴槽の真ん中にある、ここから源泉が湧き出しているのだそうで、足元からもお湯が湧いているという、そのフレッシュさがここの自慢。

そこで一番大きな浴槽に入ってみると、おお、これは適温。
段の付いた浴槽の底も岩のままだが、平らではないものの表面が適度に磨耗していて、足の裏に心地よい。
深いですよ、と注意されたものの、お湯の高さは胸のあたり。たいしたことないな、と思っていたら、一番奥に一ヶ所、丸くえぐれたところがあって、ここに立つとお湯があごまで来る。完全な立ち湯は岩手の鉛温泉でも経験したが、これってなぜかとても気持ちがいい。

高い天井の薄暗い部屋で大きなお風呂にゆったり漬かる。力強いお湯に汗を流し、休憩しながらまたあごまで湯に漬かる。
三百年ほど前に掘られたというこの岩風呂は本当にすばらしい。

岩風呂をたっぷり堪能したら、汗も引かないうちにお夕食。
個室の食事部屋に用意されていたのは
 地元の野菜や山菜を多く使ったお料理。
  
しゃぶしゃぶにローストビーフまで用意されてボリューム満点だが、一番おいしかったのは1本丸ごとのアスパラガスてんぷら。
味付けも良く、へたなお造りなどつけないところも大変に好感が持てる。

夕食後はまた岩風呂に入りたかったが、時間内にはとても消化しきれず断念。
寝る前にもう一風呂、と残るひょうたん風呂に行ってみた。
 露天と同じ熱いお湯のかけ流されたこのお風呂は家族サイズ。おそらくここだけを女性用にしたのでは足りないので露天を作ったものと想像される。がやっぱりこの宿はあの岩風呂につきる。

というわけで翌朝、もう一度岩風呂をいただき、
 その岩風呂の源泉で作られていた温泉卵の朝食をいただいてからチェックアウト。

 今回のこの宿で「日本秘湯を守る会」のスタンプが10コたまった。これでこの中の一ヶ所に一晩無料で泊まれる。さあ、どこにしようかな。

宿のご主人にまた駅まで送っていただいて、
 
今日は「奥の細道」号の普通列車で
 日本海と太平洋の分水嶺を越えて古川まで。

ローカル列車の心地よいゆれにうとうとしながら到着した古川では
 鳴子温泉の名物と言う栗だんごを購入。
栗を丸ごと包んだ団子にみたらしだれがかかっているものだが、中の栗が甘露煮になっているのでこれはかなり甘い。

最後は仙台でおいしいイタリアンをいただいて、
 
あとは東京まで新幹線でまっすぐ。

大充実の山形3日間、これから毎年6月は山形に通いそう。
Kさんご夫妻、ありがとうございました!


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初夏の山形 2 麩懐石とさくらんぼ狩り

2010-07-02 00:32:22 | 国内旅行
峠駅からまた奥羽本線の鈍行に乗り、米沢、山形で乗り換えつつ北へ向かう。

途中の山形駅の自販機で買った桃ジュース。
 これ、本当に「んまい」の。

そして到着したのは「さくらんぼ東根」駅。
  
佐藤錦発祥の地ということで、駅前には生みの親、佐藤栄助さんの像が立ち、シーズン真っ盛りのさくらんぼ狩り案内のテントが出ている。
まわりは田んぼと果樹園ばかりのこの駅に新幹線まで停まるのは佐藤錦のおかげなんだろうか。

駅前で仙台からいらしたKさんのご主人の車に拾ってもらい、まず向かったのはお麩屋さん。
東根市の六田地区は江戸時代から麩で有名なのだそうで、道沿いに何軒もお麩屋さんが並んでいる。
 
そのうち、一番大きなこのお店。
ふ料理処「清居」のご案内 - -創業文久年間- 文四郎麩

さくらんぼの前にこちらで麩懐石をいただこうという趣向。

このお店は完全予約制で我々は11時半に予約を入れた。
店内のお座敷はあまり大きくなくて、テーブルがみっちり、30人ほどの席が用意されている。

そして大忙しの仲居さんがそそくさと説明しながら出してくれたお料理。
  
まずは梅ジュースと生麩のくるみミソ和えの先付け。お皿に盛られているのはしぐれ煮やコロッケ、ハンバーグ、田楽など、当然すべてお麩の料理。
  
お吸い物の生麩饅頭はなんとさくらんぼ入り。甘酸っぱくて面白い味。
お造りは生麩と湯葉。
  
あんかけのお団子の中にはアスパラガス。
白きくらげとニンジンをお麩と湯葉で巻いた酢の物はかなり甘口でデザートみたい。
  
定番の煮物はやっぱり甘口。
おこわには桜の塩漬けがのってとてもいい香り。上にはお麩の「焼き鳥」ものっているけど、これはやっぱりお麩だ。
 最後のデザートは麩まんじゅうか豆乳アイスクリームのチョイス。アイスクリームにはお麩ドーナッツを砕いたものとりんごがのって面白い味。

普通は煮物ぐらいにしか使わないお麩もこんなに食べ方があるのか、と感心するお料理。
味付けは東北らしくちょっと甘めだけれど、まったく飽きることなくおいしくいただけた。

しかしこれだけのお料理が次々に出されて、食事終了まで30分。なにしろお昼に3回転させるのだから忙しい。
おそらく大忙しはさくらんぼのこの時期だけなのだろうが、もうちょっとゆっくり食べられたらもっとよかった。

さて、お麩でお腹がいっぱいになったけれど、これからがメインイベント、別腹をあけてさくらんぼ狩りに向かう。

お麩屋さんで紹介された遠藤果樹園さん。
 入園料は紹介割引で1200円。しかしこっそり持ち帰りは厳禁となかなか厳しい。

 ちょうど雨が降ってきたけれど、園内はすべて屋根に覆われているので大丈夫。地面には反射シートが敷かれ、さくらんぼの世話は大変そう。
  
園内には真っ赤できれいなさくらんぼもあるが、これは酸っぱくてあまりおいしくない。それよりちょっと黄色っぽい佐藤錦がやっぱり断然おいしい。

春先が寒かったので例年より遅れているという今年のさくらんぼ。農園の人も「あと3,4日だな」というほどでかなり黄色いのが多かった。
 というわけで高い脚立のてっぺんに登り、枝先のなるべく赤いのを選んで次々と口の中へ。甘酸っぱくて味が濃くて、本当においしい~。

時間制限はないものの、30分ほどでお腹がはちきれそうになりさくらんぼ狩り終了。
果物狩りは元が取れないと相場が決まっているが、このさくらんぼに関しては店で買う1200円分は絶対に食べたと思う。これは来年も来たいなあ。

大満足してKさんに駅まで送っていただき、奥羽線の新庄から陸羽東線へ乗り換え。
時間の関係でちょうどリゾートみのりに乗ることができてラッキー!
  
  
3両編成のこの車両、前後には外がよく見えるバーカウンターのような止まり木があり、真ん中にはイベントスペースというのがあって今日は観光ビデオを流している。
  
がそれよりも座席の窓が大きくて外がよく見える。
今は緑が美しいこの路線、有名なのは秋の紅葉だそうだ。

せっかくのリゾート列車だけれど、我々は40分乗っただけで赤倉温泉で下車。
 
みのりを見送って、今夜の宿の迎えを待つ。


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