Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

スリランカ再訪 12 コロンボ

2011-07-06 01:17:59 | 南アジア
5月5日

スリランカ滞在もいよいよ最終日。

朝食のテーブルに行ってみると
 こんなしゃれたメッセージが。
これ、よく見ると赤、青、緑に彩色されたお米で作られていて、テンプレートを使っているとは思うのだが隣のテーブルとはちょっとデザインが違っていたりする。

お返しにこちらからも
 ウェイターさん、コックさん、お世話になりました。

昼にリゾートを出たが飛行機が出るのは夜中の1時なので時間は山ほどある。
ドライバー氏に「コロンボの見所を適当に回って」とそれこそ適当なお願い。

 まずは有名らしいヒンドゥー寺院に案内されたけれど、残念ながら門が閉ざされていて中に入ることは出来ず。
南インド式のゴーパラムの彫刻が見事だ。

 次に案内されたのは独立記念館。と言っても吹き抜けの集会場のような建物で、仰々しいところがないのが気持ちいい。この正面にはセイロンの初代首相かだれかの銅像が建っていたけど、この国の現代史については申し訳ないほど何も知らない。知っているのはアジアで初の女性首相だったバンダラナイケさんの名前ぐらい。
 社会科見学に来ていたイスラムの女学生達の制服がかわいい。

次は、これはお願いして寄ってもらったシーマ・マラカヤ寺院。
 湖に浮かぶ小さなお寺だが、リゾート建築で有名なジェフリー・バワの設計。
  
南インドでも見た木の格子壁は伝統的な造りなのだろうが、全体はすっきりとシャープで、お寺ながらなんとも洗練されている。

ここから歩いてすぐのところにこの寺の親寺(?)にあたるガンガラーマ寺院がある。
 こちらは由緒ある寺らしく参拝者がたくさん来ているが
  
極彩色の本堂は彫刻にも絵にも西洋風が混ざってなんとも不思議な空間。仏教のお寺と言うよりはバロックの教会がカレー粉をまぶされたような。
 本堂を出たところにある建物はなんだか中国の茶店のようだし
さらに奥の建物の中は
  
お寺と言うよりへんな骨董屋みたい。どうやら寄進されたものをならべているようなのだが、ガラクタにしか見えないものが一杯。

首をひねりながらこの中を歩いているとえらそうなお坊さんに「日本人か。こっちに来なさい。」といきなり呼ばれて、「日本は大変だから」と有無を言わさず手首にお祈りの紐を巻かれた。
  
このお坊さん、どうやらよほど偉い人らしく、タイ人らしき参拝者たちはうやうやしくひざまずいていたし
 境内には日本支援のこんな垂れ幕も。
へんな寺とか言ってすみません、ありがたいことです。

  
コロニアル建築があちらこちらに残る官庁街、フォート地区を車窓から眺めて
  
下町のぺター地区を少し散歩するとここは上野か秋葉原みたい。
大きな鍋を並べたビリヤニ屋とかあっておもしろいのだが、ここはムスリムが多い地区なのか、むさい野郎ばかりの店が多くて女性には入りづらい。

この後は最後のお買物、ということでまずは高級デパート、オデール。
  
この写真ではわかりづらいが真っ白な洋館で中もきれい。
 ここの入り口付近にあるお土産売り場が実にしゃれていて、ついTシャツを何枚も買い込む。

鮮やかな布地で有名(らしい)ベアフットにはカラフルなぬいぐるみがいっぱい。
 

そして最後は再びジェフリー・バワ設計のパラダイス・ロード・ギャラリー・カフェへ。
  
  
元はバワの事務所だったというこの建物、やはり風通しがよくシンプルで、装飾品や花の生け方にまで気が配られている。

 これが設計者のジェフリー・バワ。
次のスリランカの休日はアマンが参考にしたと言うこの人設計のリゾートめぐりも楽しいかも。

さて、ではお迎えが来るまでここでゆっくり食事を、といろいろ頼んでみたが
 カニのグラタンは味が濃くて単調。途中で飽きる。
メインに頼んだチキンの生姜風味グリルはただの生姜焼きでいささかがっかり。
 それにくらべて友人の頼んだ黒いカレーは盛り付けもおしゃれで、やっぱりスリランカではカレーに限るか。
 デザートもプレゼンテーションは素敵なのだけれど。

この店はランチかお茶をしにくるのが正しいかもしれない。
開放感一杯の建物は昼の光の中で見る方がよさそうだし。

最後にここのショップでお皿を購入。
 右のくるくるしたのはシンハラ文字のアルファベット。店にはタミール文字版もちゃんとある。

そして時間通りに現れたドライバー氏に送られて空港へ。
 Mr. Wishwa、8日間お世話になりました。
今回はあなたのおかげで安心してスリランカを楽しめました。


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スリランカ再訪 11 Barberyn Reef Ayurveda Resort

2011-07-05 02:54:49 | 南アジア
5月4日

午前中にアーユルベーダ・トリートメントを受けて、午後は2004年の津波の際にお世話になった Barberyn Reef Ayurveda Resort に行ってみることにした。

宿泊しているワッドゥワからバーベリンのあるベルワラまでは車で30分ほど。コロンボからゴールへと続く幹線道路は海岸線を走る。

 この海岸ぺりにある家々が津波の後には瓦礫の山になっていたのだが、6年経った今はその痕跡もなくなり、相変わらずコンクリートとトタンで簡単に建てたような家が並んでいる。
 以前にはなかったと思われるこんな避難路を示す看板だけが津波の記憶をとどめている。少なくとも観光客の見える範囲では。

 海岸沿いの道路脇にはこれまた簡単な造りの魚屋が並ぶ。

  
こちらの店では左側で干物、右側で鮮魚を販売中。
   
カツオが目立つ鮮魚コーナーではすごい包丁で豪快に輪切り、干物の奥に並ぶ土鍋には煮魚が入っていたが、はたしてどんなお味なのか。

ベルワラの町に入り、幹線道路からはずれてリゾートへの路地をたどる。
この路地は津波の際に非難した道筋、途中に緊急避難をさせてもらった2階建ての家があるはず、と友人と3人でキョロキョロしていたが結局それらしい家は見当たらず。まだ新築らしい家だったが、津波の後にまた建て替えたのだろうか。

 やがて到着したリゾートの門は以前とまったく変わらず。
 フロントで津波の際に世話になったこと、その後の様子が知りたくて来たことを告げるとマネージャーらしき貫禄のある女性が歓迎してくれて、2004年にはいなかった日本語の達者な年配の男性を案内につけてくれた。

はじめに案内されたダイニング・ルーム。
 キッチンは屋根が崩壊したと聞いていたけれどここは被害を免れたらしく以前来た時と一緒。でもテーブルが増えてずいぶん手狭になっている感じ。

ここでお茶をいただいてから客室の方に回ってみると
  
我々が泊まった3階建ての宿泊棟は以前のままながら、その前に以前はなかった立派なプールが出来ている。

  
病院ぽい施術室と、その前に並ぶ薬棚は以前のままだが
 以前には小さなビーチコテージが並んでいた海岸側には高床式の新しい客室棟がいくつも。これだけ客室が増えればダイニング・ルームが手狭になるのも当たり前。

 その前に広がる海には遠浅のリーフがあって、この海が牙を剥いたとは今では信じられない。

部屋数は増えてもこのリゾートはお客さんで一杯。日本からのお客さんもたくさん来ているようで、そのために通訳のおじさんが雇われた様子。

実は今回の旅でも最後はここに泊まりたかったのだが、GW中の予約は一杯、そもそも1週間以上の滞在でなければ受けられないと断られてしまったのだ。

津波の際にとてもお世話になったオーナーには残念ながらお目にかかれなかったが、無事に復興して盛況な様子にともかく一安心。

またいずれお世話になります、とリゾートに別れを告げた。


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香港でインドネシア料理 Rumah Gurih:Sedap Gurih

2011-07-03 15:23:18 | 東アジア
出張と言うのは不思議なもので、同じ場所にしばらくご無沙汰しているかと思うと続けざまに行くことになったり。

先月9ヶ月ぶりに降り立った香港にまた舞い戻った。

で毎度毎度同じ店で一人飲茶というのも芸がないので、今回はインドネシア料理に行ってみた。

休日になるとインドネシア人のメイドさんたちであふれるコーズウェイベイの横断歩道脇にあるこちらのお店。
 近所にはインドネシア・スーパーやら両替屋やらが並ぶリトル・インドネシアの一角。店内ももちろんインドネシア人ばかり。

インドネシアの定食屋と言えばご飯の脇にいろいろなおかずをのせたナシ・チャンプルが一番一般的なのでそれを頼もうと思ったが、なにやら同じようにいろいろついてきそうながら違う名前のメニューがあったのでそちらを注文。
 と、ご飯とは別盛りで出てきたこちらのお皿、フライドチキンとテンペ、ピーナッツの入った揚げせんべいの下にはゆで野菜が山盛りに載っている。

これは栄養バランスもよろしい、と喜んでご飯の上におかずを載せたのだが
 ゆで野菜の上にふんだんにかかった黄色いソース、これが辛いのなんの。レモングラスの香りが強く、明らかに東南アジアの風味なのだが、タイともインドとも違う辛さ。
これを頼んだとき、店のお姉さんが「ほんとにこれでいいの」とでも言うように確認しに来た理由がわかった。

一緒に飲み物を頼んでおいてよかった。
 エス・チャンプルというココナッツミルクにシロップとゼリーなどが入った甘い飲み物。これがなかったらとても食べられなかった。もちろんソースはまるまる残したけど。

でもフライドチキンもテンペもおいしかったし、香港のインドネシア料理屋めぐりはしばらく続けたい。
今回あまりにもディープで(インドネシア人しかいなくて注文の仕方がわからなかった・・・)玉砕しちゃった店もあることだし。

 旬真っ盛りのライチーと、Lord Stow's Bakery のエッグ・タルトをお土産に、さあ、日本に帰ろう。


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