Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ミャンマー周遊 3 バガンの寺院めぐり

2013-02-06 15:17:17 | 東南アジア
1月17日 続き

これからやまほど見ることになるミャンマーのお寺の最初はニャウンウーのはずれにあるシュエシーゴン・パヤ。

ちなみにパヤとは仏教施設をまとめて呼ぶ言い方で、仏塔のみの場合はツェディ、中に仏像を祭った寺院はパト、僧侶の居住する僧院はポンジージャイというのだそうだ。

ミャンマーのお寺は必ず裸足にならなければならないので車の中でサンダルを脱いで境内へ。
 大きなお寺の場合には必ず参道にお土産屋さんがあるが、考えてみれば浅草寺とか日本も同じ。

屋根のついた参道を抜けると金色に輝く大きな仏塔がそびえ、その周りにはいくつものお堂がある。
 

ミャンマーで面白いのは誰もが自分の誕生した曜日を知っていて、それに応じた動物にお参りすること。
 ちなみに自分は土曜日(とガイドさんが素早く計算してくれた)なので龍が「守り神」。
この誕生曜日は相性によって結婚も妨げるほどミャンマーでは重視されているらしい。

ところでシュエシーゴン・パヤが人気の訳は実は黄金の仏塔よりも脇にある地味なお堂のため。
 
こちらには37人のナッ神という土着の神様が祀られていて、日本で言えばお寺の裏に神様の祠があるようなものだろうか。このナッ神にはまたあとでお目にかかる。

次に立ち寄ったのはブーレーディ・パヤ。
 この急な階段を上って周りを見渡せば
   
なるほど聞いたとおり、見渡す限り仏塔だらけ。大小3000以上もあるらしい。
 
仏塔の周りでは牛が畑を耕すのどかな風景だが、一つだけ異彩を放つ搭が見える。聞けば最近作られた景色を眺めるための搭らしいが、景観を損ねることはなはだしい。

ところでバガンに入る前にガイドさんには「行きたいところリスト」を渡していた。ここに来ることが決まるまで知らなかったのだが、バガンの寺院の中には古い壁画が残っているところがいくつもあるという情報を得たので、そういうところを中心に回ってほしいとお願いしたのだ。

そこでまずはアーナンダ・オラジャン。
  
小さなお寺だが、内部は18世紀の、赤を主体にした鮮やかな壁画でいっぱい。
しょっぱなからうれしくなるが、ここも含めて壁画のあるお寺はほとんどが撮影禁止なのが残念。
少し前までは大丈夫だったらしいが、みんながフラッシュを焚くので禁止になってしまったのだそうな。写真集どころか絵葉書もないのが実にもったいない。

このすぐ隣にあるのは12世紀ごろの建立と言われる大きなアーナンダ寺院。
 
  
ここもまた土産物屋の並ぶ参道を抜けると正面に大きな立像が見え、ぐるりとお寺を囲む回廊には多くの象嵌が掘られてそこにも仏様が並ぶ。回廊では修復作業が進行中で、どうやらここも昔は壁画で飾られていたようだ。

大きな立像は東西南北に面して一体づつある。このような造りの寺院の最初のお手本がこのアーナンダ寺院とのこと。
  
北向きの仏像は12世紀のオリジナル、東と西は17世紀の物。
  
南向きの仏様もオリジナルだが、遠くから眺める庶民にはやさしく笑いかけ、近くで拝む偉い人には厳しいお顔なんだとか。なるほど~。

アーナンダ寺院の見学を終えたところでちょうどお昼になったので近くのレストランへ。
これまた「なるべくローカルなところで食べたい」とリクエストして、Golden Myammerという地元の人も来ているらしい所へ案内してもらった。

ここはバガン式ビュッフェとのことで何も言わなくてもお皿が次々に並べられ、すべて食べ放題。
 
豚、山羊、魚のカレーに鶏と魚の唐揚げ、野菜を和えたサラダや煮物、辛い味噌類が何種類かに生野菜で14皿。さらに酸っぱいスープとご飯が来る。
ミャンマーのカレーは脂っこいと聞いていたが食べてみればそれほどではなく、辛さは自分で調節できるし、サラダ類も豊富でおいしいじゃない!
 食後には有名なお茶の葉の漬物、ラペットゥ。
これはお茶請けとかサラダと聞いていたが、お茶請け以外では食後に出されるものなのだそう。
さらにバナナとヤシ砂糖のデザートが付き、これで一人3,000チャット(約300円)。

コスパの抜群にいい食事で満腹したところで、一度ホテルにチェックインしてお昼休みとなった。


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ミャンマー周遊 2 ヤンゴン~ニャウンウー

2013-02-03 18:02:10 | 東南アジア
1月17日

本日は6時15分の飛行機に乗るため、モーニングコール4時半、5時にホテル出発。
我々より一足先に出発して行ったおじちゃん、おばちゃんのグループ、日本人かと思ったら韓国人だった。

 新ターミナルができるまでは国際線もこちらを利用していたといういかにも古い国内線ターミナル。
レトロなでかい秤はネパールにもあったな。

ミャンマーの定番観光地行き国内線は5社もあるがすべて午前中に集中しているらしく、早朝にもかかわらず待合室は満員。欧米人に日本人やら韓国人、各国語が入り乱れ、みな顔見知りらしいガイドさんたちが親しげに言葉を交わしている。
ガイドさんも英語を始め、ドイツ語、フランス語、イタリア語と皆さん達者だが、我らが女性ガイドも非常に日本語がうまい。しかし一時は500名もいたという日本語ガイド、2007年に日本人ジャーナリストの射殺事件が起きてから日本人観光客が激減し、ガイドをやめてしまった人が続出して今はたったの25人しかいないとか。また観光、ビジネスで日本人が戻ってきているので「ここ2年はお休みもありません」なんだそうだ。

そんなことを話しながら待合室でホテルからのお弁当の朝食。
 パンが意外に食べられる。

やがて時間になり、搭乗開始。
 
エア・バガンのATR42だか72だかのプロペラ双発機、機内はきれいで機内誌もすごく立派。さすがドル箱路線だ。

ヤンゴンからバガンの最寄飛行場ニャウンウーまでは1時間10分。なのでちゃんと機内食が出る。
 懐かしのコッペパンになにやら緑色のクリームがはさまっているが、これがまた意外においしくてつい食べちゃう。

傷だらけの窓から乾燥して茶色一色の大地に滑走路が見えたらニャウンウー到着。
  
 ターミナルまではバスが来るが「金浦空港」なんて書いてある。

 
小さいながらもミャンマー風の空港を出て、まずはニャウンウーの町へ。

到着したのは市場。
  
駐車場の脇からもうスイカがあふれ、狭い通路を入って行けば新鮮な野菜でいっぱい。
 
  
サトウキビやら紫のトウモロコシ、見たこともない野菜が早くもお目見え。

 
魚はどれも川の物だろう、大きなナマズのような魚もいる。
 干物はどんなふうに使うやら、すごく種類が豊富だ。

  
赤いこんにゃくのようなものは血を固めたものかと思ったら豆でできているとか。タイのエビペーストのようなものもてんこ盛りになっているし、もう楽しくて仕方ない。

食料品売り場を抜けると衣料品や土産物の並ぶ一角があって、観光客慣れした店員の客引きが激しいが、ガイドさんに従ってずっと奥へ。
 この店でまずはロンジーを一枚購入。
なにしろ男性も女性もほとんどの人がロンジー姿のミャンマー、ぜひこれを着て歩きたいと思ったのだ。

初めは外国人用に紐のついた巻きスカート状の物を見ていたが、どうも色柄が気に入らないし、どうせなら本式の物がいいと布を見せてもらう。布はどれもロンジー用の長さに切られていて、気に入ったものを見つけると仕立て屋さんで上部に黒い布を付け、輪に縫ってもらわなければならない。
 市場内ではこんな風にミシンを並べていてすぐ縫ってもらえるし、布は仕立て代込み。

同行者と二人、気に入った色柄を見つけたので仕立てをお願いし、待っている間に市場で麺を食べたいと早くもわがままを言う。
案内されたのは布地屋さんお勧めのこちらの屋台。
 
でミャンマー最初の麺はもちろんモヒンガー。トロッとした魚だしのスープにかき揚げのようなものやら豆やらが入り、そうめんのように細い麺にスープがよくからんで大変結構。

3食目の朝食(笑)をペロッといただいて、さあ、それでは観光に出発しようか。


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ミャンマー周遊 1 ヤンゴンへ

2013-02-01 11:53:29 | 東南アジア
2013年1月16日より28日まで ミャンマー周遊の旅

1月16日

朝10時45分発のタイ航空にてバンコクへ。

 今やJLではお目にかかれなくなった懐かしのB747も本日はほぼ満席のよう。
最近こういうグループ塗装が増えたが、それぞれの航空会社の塗装の方が個性があって楽しいのに。

 機内食はタイらしくチキンレッドカレー。

これをおいしくいただきつつ見る映画の選択肢は豊富だが、今一つ食指の動くものがなくて、結局選んだのはアメリカ映画の「テッド」
機内でついマーク・ウォルバーグの映画を選んでしまうのはなぜなんだろう。

内容はガキのまま大人になってしまったダメ男と、彼の「お星さまへのお願い」がかなって動き回りしゃべるようになったテディベアのお話。
と、ここまではメルヘンなのだが、R-15指定されている通りセックスネタ満載で、特にぬいぐるみのテッドの下品なこと。

「フラッシュ・ゴードン」なんていう恐ろしくマイナーな映画の主役も驚くほど変わらない姿で本人として登場するのだが、これがジャンキーなんてリアルすぎて笑えない。よくこんな役を引き受けたと思うが、本当は品行方正な人だったりするんだろうか。

他にもノラ・ジョーンズやトム・スケリットが本人役でゲスト出演しているが、トム・スケリットがなぜギャグになるのかがわからない。コメディはこういうところが難しい。

R指定とはいえ他愛もないストーリーで、セックスや麻薬、暴力ネタをはずせばIQの低いお子様映画そのもの。
ただ動き回るぬいぐるみの特撮はすごくて、こういうところには金がかかっている。
本来は頭をからっぽにして笑う映画なのだろうが、それにしては文化背景が違いすぎた。


そうこうしているうちにしょぼいサンドイッチが出て予定通りバンコク到着。

2時間の乗継で同じタイ航空のヤンゴン行きに搭乗。

バンコクからヤンゴンはわずか1時間10分の飛行時間なのだが、さすがアジア、ちゃんと機内食が出る。
 鶏の唐揚げとタイ風のサラダ、もち米のデザートで結構満足感あり。

19時前に到着したヤンゴンの入国が予想外にゆるかったのは先日も書いた通り。
何の問題もなく通関して、これから10日間お世話になる女性ガイドさんと無事合流。日本語は流暢だし、てきぱきと有能そうだ。

今夜の宿は空港近くのGrand Palace Hotel。
名前は立派だがまるでパチンコ屋のような電飾のチープなホテル(写真を撮りそびれて残念)。

通された部屋は広いが、ベッドがダブル。女同士でこれはいやだが、ツインの部屋はないと言う。
エキストラベッドを入れるから、と言うので待っていると
 床にマットレスを二つ重ねてベッドメークしてくれた。

お湯も出るし、部屋でWiFiもつながる。何の不満もなし。

機内食でお腹はいっぱいだし、明朝は早いので早く寝よう。


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