Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ベトナム・ディナー@浅草「ビストロ・オーセンティック」

2013-11-10 18:59:31 | 食べ歩き
昨年の花見の折に見つけた浅草のベトナム料理屋さん

機会があればぜひともディナーをいただいてみたいと思っていたところ、都合よく旅行仲間が集まることになったので予約をさせていただいた。

共にベトナムに旅行した友人もいるので「ちょっと変わった料理も入れて」と一人5000円でお任せをお願いしたところ、「おたく系がいいんですね」とシェフがおっしゃるので期待が高まる。

開店時間の6時に浅草の地下に潜るとちょうどテーブルをセッティング中。
すでに本日満席との張り紙が出ていて、我々4人組は店頭の通路の席になる。
 イスは東南アジアでよく見かける四角いプラスチックのスツールだし、脇を歩いて行く人たちは日本語じゃなかったりする。本当にここはどこ?

テーブルの上には「本日のスペシャルコース」の手描きメニュー。
 ←クリックすると大きくなります。
 ベトナム・ビールと自家製レモングラス・ソーダで乾杯してディナーの開始。

一品目はくずいもの生春巻き。
 
 このカブのような形のものがくずいもだそうで、梨のようなしゃくしゃくした食感、味に癖はなく、ほかににんじんや卵、ベトナムソーセージの入った生春巻きはさわやか。

 2品目は揚げ春巻きと、ボー・ラ・ロットという牛ひき肉をロットというシソのような葉で包んで焼いたもの。どちらもレタスやハーブで巻いて食べるが、レタスがちょっと小さいので巻きにくかったのだけが残念。

3品目、四角豆と小海老のベトナムてんぷら。
 衣はバインセオと同じものではないかと思う、ターメリックの香りがしてちょっとモチモチ。もやしだらけのバインセオはあまり好きではないので、これはうれしい変化球。

4品目、ザボンとハーブのサラダは早く食べたくて写真を撮り忘れてしまった
何種類ものハーブにかかったドレッシングはヌクマム・ベースだが、ちょっと意表を突かれる辛さ。そこに細く切ったスルメが甘さを加えて面白い。

 スープは魚の浮き袋と原木舞茸入りで中華っぽい。
乾燥こんにゃくのような食感の浮き袋に癖はなく、食べやすい。

珍しいフレッシュ金針菜の豆鼓炒め。
 
乾燥したものは中華のスープなどに良く入っているユリのような花のつぼみだが、フレッシュなものは初めてかも。これ自体も甘みがあってとてもおいしいが、エビペーストや砂糖なども加えていると思われる豆鼓みそがすごくおいしい。これだけで白いご飯がいくらでも食べられそう。

これもちょっと驚きのオマールエビのベトナムクリームコロッケ。
 
中身はきくらげも入ったベシャメルソース、まわりの衣が中華のゴマ揚げ団子のようなお餅でびっくりする。

ここいら辺でかなりおなか一杯になってきたのだが
 絶品だった日向鶏と冬瓜のしょうが風味煮。
鶏だしのスープがしみた冬瓜がとろとろととにかくうまい。

〆はトマトとサザエの温かいブン。
 定番のフォーじゃないところがうれしく、サザエがたくさん入ったスープは胡椒が効いてまたびっくりする。

そしてデザート。
 マンゴー、パパイヤ、ブドウと仙草ゼリー、タピオカの入ったチェーはこのコップに入っているところがベトナムっぽい。

3時間半かけてこれだけ食べて、味も量も大満足。
この店の真価はやはり夜のおまかせと見た。


  
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中央アジアの果物

2013-11-08 19:10:43 | 中央アジア
夏の中央アジアは果物天国!

  ウズベキスタンでも
  タジキスタンでも
 キルギスでも

市場はどこでもスイカとメロンだらけ。

特に圧巻だったのはホジャンドとイスタラフシャンへの街道脇にあったメロン・バザール。
 
この写真の4倍ほどスイカとメロンばかりが並んでいたが、中でもまん丸くて黄色いメロンは「オビナボク(氷砂糖)」の名前の通り、細長いメロンよりずっと甘くておいしい。

 
トラックにもごっそり積まれているが、下の方の果物がつぶれることはないのだろうか。

  
スイカ以外にも市場には桃やプラム、梨やらりんごやらぶどうやら。
 
だから食卓のフルーツ皿もこんなににぎやか。

  
おばちゃんから買った小さなプラムも味が濃くておいしかったし
  
ノラク・ダムでガイドさんが買ってくれたイチジクは今まで食べた中で一番甘くておいしかった。

 
イチジクはつなげて乾燥した物も売っているし、珍しいところでは乾燥桑の実。カリカリして、味は甘くない干しブドウのようだ。

  
パミール高原へ行けば村には必ずアンズの木があって、完熟した実を拾い放題。
  
バザールで買った丸干しのアンズは水に漬けてふやかしてから煮たらとても簡単にジャムになった。砂糖を加えることもなく、シナモンやクローブも入れてエキゾチックに作ってみたら大成功。

 
ウズベキスタンのフェルガナ盆地に入ると、家の前にも中庭にも必ずブドウ棚があって、ちょうど実がたわわに実っていた。
  
街道脇にも売店が作られ、種類もいろいろあるらしい。

現地で満喫した中央アジアの果物だったが
 韓国行きのお客さんたちはみんなメロンをぶら下げて飛行機に乗っている。

自分も持って帰りたかった!


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中央アジアのパン

2013-11-06 17:03:17 | 中央アジア
中央アジア諸国の主食はパン。
なので料理が米主体のプロフでも、小麦粉でできたラグメン、マントゥでも、テーブルには必ずパンが載っている。

一番多く登場するのはナン。
と言ってもインドとは違い、イーストで発酵していない、丸くてどっしりとしたパン。
市場に行けば必ず売っているが、売り子、町によって少しづつ形が違う。

 
タジキスタン西部、ホジャンドの物はそれほど大きくないがずっしり。
 スーパーにも四角い食パン型やロシア風の黒パンとともに並んでいる。

  
イスタラフシャンの市場には大きなかご型のパン。これはパンの中にパンを盛るのだろうか。

 
パミールのホルグまで行くとパンも素朴な姿。
  
各家庭の窯でも焼かれ、客人があれば必ず供される、この素朴なパンがおいしい。
 レストランにも大量に配送される。

 さすが首都、ドゥシャンベのホテルではナンの他に薄焼きパンや固いクッキーのようなパンも登場。
  同じドゥシャンベのチャイハナ、ロハットでは手のひらサイズのパンが出たが、看板にも出すほどの名物とみえてこれはしっとりとおいしかった。

 キルギスのオシュの市場にもナン。
 サリタシュの宿で出されたナンは縁だけ厚くて真ん中はカリカリ。
 ここに限らず、キルギス族の多いところでは揚げパンも登場する。

 ウズベキスタンのフェルガナ盆地ではハイウェイにもナン売り。
 コーカンドのナンはふっくらしておいしく、
  
フェルガナでもタシケントでも、「うちのナンこそおいしい」と自慢が入る。

ナンと同様、インドと同じ名称のサモサも中央アジアでよく見る軽食。
 ホルグの市場で売られていたこれなどは大振りながらインドと同じ形だが
 
イスタラフシャンのこの巨大なサモサは皮がパリパリの層になっている。どんな具が入っているのか食べてみたかったが、あまりの大きさと売っているおばちゃんの顔が怖くてびびってしまった。

こちらはキルギスのオシュのレストランで出されたサモサ。
  
げんこつほどの大きさで中には羊肉とたまねぎがぎっしり。
 店先の窯で焼いていたが、この焼き方もサモサも台湾の胡椒餅にそっくり。

南と東の食文化がこんなところでも交差している。


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タジキスタンの食事

2013-11-03 14:49:49 | 中央アジア
さて、長々とつづってきたタジキスタン旅行記、なぜ食事の写真がないのかと不審に思われたかもしれない。

その理由はただ一つ、食事のバラエティが少なすぎるから。
改めて食べ物の写真だけを抜き出してみても同じような絵ばかりで、これはどこ、とはっきり思い出せる方が少ない。

 まず朝はパンとジャムに卵料理。
ドゥシャンベから先では車に積んでいたヨーグルトとハム、チーズが出されるので毎朝同じ。
これにお粥も出されるが、日本でも朝はパンとコーヒーだけなのでこれで十分。

お昼はパミール高原のド僻地ではこんな感じ。
  
日本からのアルファ米に、現地調達のラーメンと缶詰。ロシア製の魚の缶詰が意外においしい。

がこれ以外はお昼も夕食もほぼ同じパターンの繰り返し。

面白いのはパンとサラダ、それにデザートのはずの果物が必ず最初にテーブルに置かれること。
 
ジモティーのテーブルを見てもやはりそのようにセットされている。

でまずはサラダ。
  
西部のホジャンド近辺でこそこのようなちょっと手のかかったサラダが出たが
  
すすむにつれてシンプルなトマトサラダになって行き、パミール高原では買えるところでトマトを仕入れ、宿やレストランで出してもらうようになった。
しかしディルを効かせたサラダはハーブ好きにはとてもおいしい。

次に来るのはスープ。
 
これまたホジャンドでは「フルシチョフ・スープ」なる具だくさんのものが出たり、
 ペンジケントの宿ではちゃんとビーツを使ったボルシチが出たが
  
後はもっぱら羊肉とじゃがいも、にんじんの塩味スープ。
 このバリエーションとして麺が入るぐらい。

麺と言えば中央アジアで有名なのはラグメン。
中国のウイグル人の店では手延べの麺ですごくおいしいが、タジキスタンにも存在する。

 
ドゥシャンベのロハット・レストランは豪華な造りの巨大チャイハナ。
ここのラグメンはカシュガル・スタイルで人気とのことだが
 カシュガルには遠く及ばず。
 キルギスのオシュのラグメンの方が地理的に近いせいかずっとそれらしくおいしかった。

メインでよく出るのは羊の串焼き、シャシリク。
 
ロハットのも、野菜を挟んだコーカンドのも悪くなかったが
  
一番おいしかったのはペンジケントへの分岐点、アイニの道路脇のレストラン。お兄さんがもうもうと煙を上げながら炭火焼したシャシリクは脂身も最高。これを食べるとなぜ大きなお尻の脂身を珍重するのかがわかる。これにお酢であえた玉ねぎがベストマッチで、我々は玉ねぎばかり何度もおかわりしてしまった。

同じく羊肉の、こちらは鉄板で炒めたもの。
 ちと脂っこいが、こちらの方が好きと言う人もあり。

さらに中央アジアと言えば、のプロフ。
  
長粒米に羊肉がどっさり。
 そのバリエーションで米がそばの実にかわったものもあったが、これは食感がもそもそする。

二度だけ登場したマントゥは中央アジア版の餃子。
 
ホジャンドのものもかなり大きく、マルガブのローカル食堂で出たものはラザニアのような作り。
どちらも中身はもちろん羊。

そう言えばたった一度、ドゥシャンベでは中華料理だったが、ここでは羽根つき焼き餃子が出た。
 一口サイズでパリッと焼かれ、これはツアー一同、競って食べた。

パミール高原での民泊となるとさらに食材は限られ、
  
どこでもつぶしたジャガイモと羊の煮込み。

羊が出なかったのは
 グリルチキンの出たイスタラフシャンと
 川魚のフライが出たホルグだけ。

旅の初日に入ったレストランなど、足を一歩踏み入れた途端に羊のにおいにつつまれたほどタジキスタンの食事は羊三昧。
羊肉は大好きだし、さすがこのコースに来る人たちの中には羊がダメなどと言う人はいなかったが、こう同じ食材、同じ調理法ばかりでは飽きが来る。

タジキスタンは残念ながらグルメの国ではなかった。
 


 
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タジキスタン周遊 21 フェルガナ~タシケント

2013-11-02 16:38:25 | 中央アジア
8月18日

いよいよ旅行も最終日。
本日はフェルガナ盆地の観光をしながらタシケントへ戻る。

まず立ち寄るのはフェルガナの隣町、マルギラン。
ここは昔から絹織物で有名なところと言うことで
 ヨドゴキル・シルク工房の見学。

と言っても日曜なので職人の姿はほとんどなく、ガイドとデモンストレーションの人がいるだけ。
繭をゆでたり、糸にするところは日本人からすれば何も珍しくないが、ここでは中央アジア特有のアトラスが織られている。
  
木の枠に経糸を張って模様の印付けをするところが面白い。アトラスは絣なのでこの印に従って糸を縛り、染色する。染色のための天然染料を見せられただが、この鮮やかな色がすべて天然だろうか?染められた糸はすでに中央アジア色。
   
これを織機にセットしたところですでに独特の柄になっていることがよくわかる。

工房見学の後はもちろんお買いものコーナー。
 
このショップの天井は古いものなのか、きれいで見惚れる。

マルギランから30分ほど西にあるのはリシュタン。
こちらは陶器の町ということで、たくさんある工房の中でも一番有名らしいルスタム・ウスマノフ工房へ。
 

きれいな工房の中には古い陶器を集めた一部屋。
  
 
染付のようなブルーの陶器は日本人の感覚にもぴったりくる。

足踏みのろくろにきれいな窯。
  
 
厳密に計算された絵付けも、なにげなく使われている古いスザニもいい。

ということで、もちろんここでお買いもの。
 大きなボウルはUS$12、お茶碗は1つUS$5。
一つ一つ模様が違うのをじっくり選んだが、もっといろいろ買ってくればよかった。

さらに西へ小一時間でコーカンド。
歴史ある大きな町だが、古い建物はあまり残っていない。
 きれいに整備された公園の中の宮殿も再建されたものということで、35℃ぐらいある日差しの中を歩いて行く気には到底なれない。そんなわけで入口の門の日陰でガイド氏が説明し、我々はそれを聞き流しながら写真を一枚撮って終わりという横着さ。

コーカンドからは進路を北へ取り、2267mのカムチック峠を越える。
 
九十九折の道は景色がいいが、キルギスに比べると緑が少ない。

やがて平地に出て、寄り道しながらもフェルガナから9時間ほどでタシケントに到着。
最後はスーパーで買い物をして、夕食をとってから空港へ。

大勢の出国者で大混雑の空港から22:20、無事アシアナ航空で出発。

8月19日

 朝ご飯を食べて、ソウルで乗り換えて
 久しぶりの白いご飯を食べたら成田到着。

またべたべたと湿度の高い日本の夏に戻ってしまった。


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