インドネシアから帰国早々、友人と恒例「大人の休日倶楽部パス」の旅。
我ながら落ち着かないやつ。
7月2日
今回の行き先は山形なので「つばさ」くんに乗車。
旅の友に選んだのは新潟の「焼漬鮭ほぐし弁当」。
錦糸卵を敷いたご飯の上に大ぶりにほぐした焼漬け鮭が多すぎるほどたっぷり。
この味付けが良く、付け合せのおかずも地味ながらバランス良くて、これは大当たり。
米沢までは2時間強なので、おしゃべりをして駅弁を食べたらもう着いてしまう。
米沢牛に見守られながら米坂線のワンマンカーに乗り換えて1時間。
降り立ったのは無人の手ノ子駅。
駅前には宿の迎えの車が来てくれていたので早速乗車。
すると普段通る道は工事中で通れないため、いつもより遠回りになるとのこと。
別に急ぐ旅でもなし、明るいうちに露天に入れればいい。
しばらくは普通の農村風景の中を走り、少し山の方へ入った所に宿の看板があったのでもうすぐかと思ったらここからがすごかった。
その先は行けども行けども緑の景色が続くばかり。たまに橋が見えるが、その先に人家がありそうな気配もない。
やがてぽつんと一軒、茅葺の大きな農家があって、聞けばここには80代の老夫婦が今も住んでいるが、まわりにあった集落は今はなくなってしまったとのことで隣家まで10キロはありそう。
その先は道もさらに細くなり、
やがて舗装もなくなったところで、「あと6キロ」の看板。
最後の民家からこちらも10キロはあるだろう。すごいところに来ちゃった。
こうして駅から1時間15分かかってやっと道のどん詰まり、「広河原温泉 湯の華」に到着。
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宿の建物の前が一面鉄錆色の泥で覆われているのは温泉がかけ流されているため。
その手前には駐車場があるが、よくぞこんなところにまで、と驚くほどたくさんの車が停まっているのは10時から16時までの日帰り入浴のためのようだ。
玄関を入ったすぐ左手には「日本秘湯を守る会」の提灯のかかった帳場、その先のロビーには芸能人のサイン色紙がたくさん並べられているが、そのほとんどは我が愛するテレ東の温泉番組の取材だ(笑)。
案内されて2階の部屋へ向かうと
天井の高い廊下から続くきれいな客室は10畳と広々。BSしか入らないがテレビもあって、廊下にあるトイレはウォシュレットだし、携帯の電波は入らないもののロビーではWiFiも使用可、と設備は驚くほど整っている。
窓の外には川が流れ、対岸にはブナの原生林が広がって緑一色。
しばらく部屋で休み、日帰りの終了時間を待って待望のお風呂へ。
ここは日本でも唯一と思われる間歇泉に入浴できる露天風呂が売り。運が良ければポスターにあるような5メートル以上もの噴泉を見ることができるらしい。
まずは男女別の更衣室から内風呂へ。
4,5人でいっぱいになってしまうほどの大きさの湯船には鉄錆色の赤いお湯がかけ流され、こちらは加温されて42℃ほど。
この湯船の脇の扉を出たところにある露天風呂は男女混浴だが、こちらでは女性はタオル巻OK、チェックインの時にそれ用のバスタオルも渡してくれる。
しかしこちらのお湯も茶褐色に濁って、お湯に入ってしまえば体は見えないほど。
到着直後に覗いた時には日帰りのお客さんが男女10人以上も間歇泉の出口をぐるりと囲んで談笑していたが、だんだんと上がってそのうち我々だけで独占することになった。
先に入っていた人に聞くと2時間待って4回ほど吹き上がった、ということだったが、我々が入るとすぐにお湯が吹き出し始めて
これがまあ、面白い。お湯が一気に噴き出して停まる通常の熱湯の間欠泉とは違い、ここは炭酸ガスがお湯を押し上げているのだそうで、ボコッ、ボコッと不規則にお湯が出てくるので見ていて飽きることなく、思わず笑ってしまう。
10分以上も吹き出し続けて、ちょっとお休みしたので吹き出し口を手で覆ってみると、奥からシューとガスが上がるのが感じられてまたお湯が出てくる。
しかしこのお湯は35℃しかないので触っても全く問題なし。露天のお湯も35℃なので長く入って間欠泉を楽しんでいられるが、夏以外ではつらいかもしれない。
我々が入っていた時には最高2メートルほどの吹き上げだっただろうか。
お客さんの中におばあちゃんが一人いらして、この方はお父さんが発電所の仕事だったために子供の頃この近所に住んでおり、野湯だったその頃はもっと高く吹き上がったとか。
楽しいお湯なのでお客さん同士の会話も弾む。
ちなみにここにこの宿ができたのはほんの10年前のことだそうだ。
間欠泉でさんざん遊んで、夕食は18時から。
わらびやみず、ふきやうどの山菜に岩魚のお刺身と塩焼きという、いかにも山の中の秘境らしい食事で満腹。
そして20時から1時間は露天が女性専用時間と言うのでまた入りに行くと
夜も元気にお湯が吹き上がって楽し~。
ただしこの露天、男性側内湯の窓から丸見えなので、女性専用時間とは言え注意が必要。
鉄分を多く含むこのお湯に浸かりすぎたせいだろうか、標高800mというのに夜は体が温まりすぎて、寝苦しい思いをしてしまった。
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我ながら落ち着かないやつ。
7月2日
今回の行き先は山形なので「つばさ」くんに乗車。
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錦糸卵を敷いたご飯の上に大ぶりにほぐした焼漬け鮭が多すぎるほどたっぷり。
この味付けが良く、付け合せのおかずも地味ながらバランス良くて、これは大当たり。
米沢までは2時間強なので、おしゃべりをして駅弁を食べたらもう着いてしまう。
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米沢牛に見守られながら米坂線のワンマンカーに乗り換えて1時間。
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駅前には宿の迎えの車が来てくれていたので早速乗車。
すると普段通る道は工事中で通れないため、いつもより遠回りになるとのこと。
別に急ぐ旅でもなし、明るいうちに露天に入れればいい。
しばらくは普通の農村風景の中を走り、少し山の方へ入った所に宿の看板があったのでもうすぐかと思ったらここからがすごかった。
その先は行けども行けども緑の景色が続くばかり。たまに橋が見えるが、その先に人家がありそうな気配もない。
やがてぽつんと一軒、茅葺の大きな農家があって、聞けばここには80代の老夫婦が今も住んでいるが、まわりにあった集落は今はなくなってしまったとのことで隣家まで10キロはありそう。
その先は道もさらに細くなり、
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最後の民家からこちらも10キロはあるだろう。すごいところに来ちゃった。
こうして駅から1時間15分かかってやっと道のどん詰まり、「広河原温泉 湯の華」に到着。
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宿の建物の前が一面鉄錆色の泥で覆われているのは温泉がかけ流されているため。
その手前には駐車場があるが、よくぞこんなところにまで、と驚くほどたくさんの車が停まっているのは10時から16時までの日帰り入浴のためのようだ。
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玄関を入ったすぐ左手には「日本秘湯を守る会」の提灯のかかった帳場、その先のロビーには芸能人のサイン色紙がたくさん並べられているが、そのほとんどは我が愛するテレ東の温泉番組の取材だ(笑)。
案内されて2階の部屋へ向かうと
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天井の高い廊下から続くきれいな客室は10畳と広々。BSしか入らないがテレビもあって、廊下にあるトイレはウォシュレットだし、携帯の電波は入らないもののロビーではWiFiも使用可、と設備は驚くほど整っている。
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しばらく部屋で休み、日帰りの終了時間を待って待望のお風呂へ。
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まずは男女別の更衣室から内風呂へ。
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この湯船の脇の扉を出たところにある露天風呂は男女混浴だが、こちらでは女性はタオル巻OK、チェックインの時にそれ用のバスタオルも渡してくれる。
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しかしこちらのお湯も茶褐色に濁って、お湯に入ってしまえば体は見えないほど。
到着直後に覗いた時には日帰りのお客さんが男女10人以上も間歇泉の出口をぐるりと囲んで談笑していたが、だんだんと上がってそのうち我々だけで独占することになった。
先に入っていた人に聞くと2時間待って4回ほど吹き上がった、ということだったが、我々が入るとすぐにお湯が吹き出し始めて
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これがまあ、面白い。お湯が一気に噴き出して停まる通常の熱湯の間欠泉とは違い、ここは炭酸ガスがお湯を押し上げているのだそうで、ボコッ、ボコッと不規則にお湯が出てくるので見ていて飽きることなく、思わず笑ってしまう。
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しかしこのお湯は35℃しかないので触っても全く問題なし。露天のお湯も35℃なので長く入って間欠泉を楽しんでいられるが、夏以外ではつらいかもしれない。
我々が入っていた時には最高2メートルほどの吹き上げだっただろうか。
お客さんの中におばあちゃんが一人いらして、この方はお父さんが発電所の仕事だったために子供の頃この近所に住んでおり、野湯だったその頃はもっと高く吹き上がったとか。
楽しいお湯なのでお客さん同士の会話も弾む。
ちなみにここにこの宿ができたのはほんの10年前のことだそうだ。
間欠泉でさんざん遊んで、夕食は18時から。
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わらびやみず、ふきやうどの山菜に岩魚のお刺身と塩焼きという、いかにも山の中の秘境らしい食事で満腹。
そして20時から1時間は露天が女性専用時間と言うのでまた入りに行くと
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ただしこの露天、男性側内湯の窓から丸見えなので、女性専用時間とは言え注意が必要。
鉄分を多く含むこのお湯に浸かりすぎたせいだろうか、標高800mというのに夜は体が温まりすぎて、寝苦しい思いをしてしまった。
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