Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

西部ヒマーチャルの旅 14 ロータン・パス

2016-10-06 18:57:07 | インド
7月29日

朝、また外を物色に出かけたものの、お菓子屋さんぐらいしか開いていなかったのでおとなしくホテルで朝ご飯。
 ヒマーチャル産のリンゴジュースがおいしい。

キーロンを出発して、2時間でコクサールのチェックポスト。
 
 ここからロータン・パスを越えるべく、くねくねと道を登って行く。

途中、上を見上げるとたくさんの車が道沿いに停まっている。
 こんなところで渋滞?と思ったら
 
見晴らしのいい所が移動トイレも出るほどの駐車場になっている。


ここは確かに景色が良いのだが、しかしインド人の皆さんのお目当ては実は景色ではなく
 
山肌に残る雪渓。皆モコモコとしたスキーウェアを着こんで、嬉々として雪遊びに向かう。
 
一方、雪を一応見慣れている日本人は馬が草をはむ隣でお花探し。
  
  
インド人はまったく花に興味を示さないのもおもしろい。

ここからもうちょっと上がるとラホール・スピティ県とクル県の県境の標識があるが
 濃い霧に包まれてまわりは真っ白。

すぐ近くの13,058フィート(3,980メートル)の標識も霧に包まれていたが、一瞬晴れてタルチョの山が見えた。
 
しかしこのタルチョ、以前はもっと高いところにあったように思うのだが記憶違いだろうか。

ロータン・パスの南面は北面より花が多いはずなので期待するが、霧が深すぎて良く見えず
  
それでもなんとかブルーポピーを発見。
  
 
他にも小さな花を探しながら行く。

 またくねくねと道を下って
 
本日のお昼はこちらの食堂で。

いつものごとくチャパティやおにぎりのお弁当を用意してくれて、その上マギーまで注文してくれたけれど
 
またわがままを言って現地飯を所望。すると出てきたダルフライが驚きのおいしさ。ダル豆の他に野菜がいろいろ入っていてコクがあり、今回の旅で食べたダルの中でも一番。ダルだけで100ルピー、ご飯70ルピーはこの場所ならではの値段だと思うが、思わぬところでおいしいものにありつけた。

食後はこのあたりにもブルーポピーがたくさんあるはず、と探すが、花の開花はちょっとした条件の違いで変わる。
  
青い花はあってもブルーポピーは見つからなくて
 雲の下、3,000メートルを切ったらもう出会うことはない。

山道が終わって麓の町に出ると、番号の付いた看板がやたらと目につく。
 これはスキーウェアのレンタル屋さん。
先ほど雪渓で遊んでいたインド人たちはマナリから来てここでスキーウェアを借りていたというわけ。
借り賃は200ルピー、この近くにはスキー場もあるとのことだが、こんなに需要があるのかと不思議に思うほどの店の数。

 そうこうしているうちにマナリに着いてしまった。 


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西部ヒマーチャルの旅 13 キーロン

2016-10-03 17:51:50 | インド
7月28日 続き

ウダイプールを出ると道はなだらかになり、まわりには野菜の畑が多くなる。
 と言ってもこの辺りの標高はまだ2500m以上。
 
忙しそうに収穫をしている作物は何かと見ればほとんどカリフラワーで、道端には段ボールが山のように積み上げられ、輸送のトラックがどんどん来る。
流通の発達していない広大な国土のインドでは日持ちのする野菜でなければ遠くには出荷できないからだろう、どこの八百屋でもカリフラワーは良く見る。
 そのおかげか、この辺りの村の家々は大きくて立派。カリフラワー御殿に違いない。

 舗装道路を飛ばすこと2時間でキーロンに到着。

この町に来るのは13年ぶり2回目なのだが
 
泊まるホテルは前回と一緒。裏側に部屋が増築された所は変わっているが
 
シンプルな部屋には変化なし。
 向こうの方には新しいホテルも建っていそうだけど。

まだ明るいのでメインストリートの探索へ。
 
この狭い通りに変化はなさそう。
 
八百屋やら鶏屋やら、どこの田舎町とも変わらず
 
ごちゃごちゃとした雑貨屋を冷やかして歩く。

しゃれたウィンドウはキナール帽やクルのショールを扱う店。
  
出身地によって帽子の模様が違うと聞いたが、1つ350ルピーぐらい。

 こちらの仕立て屋さんには例の女学生服のような衣装のためのえんじ色の生地が積みあがっている。
前回ここに来た時はその衣装を着た若い美人がいっぱいいて、今回も写真を撮らせてもらおうと楽しみにしていたのだが、どういうわけか今回は民族衣装どころか、若いお姉さんの姿がまったくない。
  
おしゃまさんたちはいたんだけど。

町のはずれの方に行くと
 
ここにもカリフラワーがいっぱい。
 
日も暮れてきて、羊さんたちも家に帰ったので、ホテルに戻って夕食。

 
昼間さんざん見たので今夜はカリフラワーのパコラを所望。久しぶりのモモもうれしい。
 しかし前回ここで一番おいしかったのはバナナ・ラッシー。
今回もうまい。


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西部ヒマーチャルの旅 12 キラール~ウダイプール

2016-10-02 19:51:12 | インド
7月28日

早朝に窓の外を覗いてみると本日は晴天。
 谷もきれいに見えてうれしい。

ホテルの朝食は毎度代わり映えがしないので、バザールに何かないかと物色に出かける。
 
しかし早朝の町に人影は少なく、チベット系のレストランでは大量のモモを仕込中だったがまだ準備ができていなくて残念。

かろうじて開いていたのはこちらの食堂。
 
お兄さんが次々にチャパティを焼いていたが、朝からまたカレーもなんなので
 
スイーツ・コーナーからゴツゴツしたドーナッツと、ブラウニーのように見えたものを注文。ブラウニーは黒糖とココナッツでできたような甘いお菓子だったが、チャイにはよく合う。これで30ルピー。

8時にホテルを出発して山を下り
 
橋を渡ってパンギ渓谷とはさよなら。

 今度はチャンドラ・バガという川沿いの崖道を
  ロバやバスとすれ違いながら行く。

こちらの谷には大きな杉の木が多いのだが、
 
景色が雄大すぎて写真では伝わらない。

そんな道中、ベテラン旅行者に松ぼっくりの付き方が木によって違うことを教わる。
そこで気を付けて見てみると
 
なるほど、普通は下に垂れ下がっているが、枝の上にまるで卵が乗っているような木があって、これはヒマラヤスギだそう。皆さん、いろんなことをよくご存じ。

やがて急流をまたぐ橋を渡ったら
  これまでのチャンバ県を出て、ここからはラホール・スピティ県。

と思ったとたんに車はストップ。
 
見ると水が落ちているところでがけ崩れがあったらしく、大勢が手作業で修復作業中。
これは時間がかかるだろう、ということでお弁当が配られ
 今日もチャパティ・ロールをいただいていたら、食べ終わった頃に道が開通した。

ここからちょっと行くと多くの人でにぎわう町に到着。ここがヒマーチャル・プラデシュ州のウダイプール。
 
ウダイプールと言えば湖に浮かぶレイクパレスが有名だが、あれはラジャスタン州。
こちらは17世紀、チャンバ王国のウダイ・シンと言う王様にちなんで名づけられたのだそうだ。

 
商品てんこ盛りの店先で居眠りするおじさんがいたり、床屋さんがあったりいい感じの町。
 ここでマンゴーも買っておこう。

渋い店先にはパラソルが立てられているので、その下でお茶休憩。
 
添乗員さんがお茶請けにスナックをいろいろ買ってくれたが、どれもけっこういける。

ところでこの小さな町に人が多いのは、ここに近在の人々に人気のあるお寺があるため。
 
参道には土産物屋が店開きをする、その奥の小さなお寺がアシュトグジャ寺院。
 カーリーを本尊とするこの独特の屋根の木造寺院は11世紀から13世紀ごろに作られたと考えられているそうだが、詳しいことはまったくわからないらしい。

異教徒も中に入らせてもらえるが、小さなお堂の内部は壁から天井まで木彫で覆われ、特に内陣の正面はヴィシュヌの物語の彫刻で埋め尽くされていてすばらしい。
カシミールの職人によるものではないかという、他ではちょっと見たことのない種類の彫刻なのだが、ここは写真撮影にとても厳しくて、お寺の外観ですらあまり近くからは許されず、ネットで検索しても内部の写真は見つからない。絵葉書など売っているはずもなく、お粗末な記憶頼りなのがもったいない。

しかしここはヒンドゥー寺院ながら仏教徒もお参りに来るそうで
 
なるほど、女学生の制服のような民族衣装を着たラホール谷の女性たちがいっぱい。

ここからキーロンまではやっと舗装道路に戻った。


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