桜が咲けばそろそろ竹の子の季節、千葉県で竹の子と言えば大多喜町。
と言うことで月に一度の父親のご機嫌伺い、今回は大多喜町に竹の子を食べに行くことにした。
大多喜町には有名な竹の子料理屋もあるが、どうせ混んでいるだろうと最初から目的地は道の駅である「たけゆらの里おおたき」。
マスクを付けた牛さんに出迎えられて目的地に着いたのは午後1時。
物産売り場には土地の特産品である竹の子を販売する台が4つも並んでいるが、そのほとんどは既に空っぽでようやく補充されたのもこれだけ。売り場にあった看板によると今年は寒波、雨の少なさ、裏年のために竹の子の収穫量が非常に少ないのだそうだ。
しかし我が家の目的は最初から食べることだけ、なので隣の食堂でこの時期限定のたけのこ御膳をいただこうと券売機を見ると、なんと、目的の御膳は売り切れ、どころか他の猪肉を使ったメニューなどめぼしいものはすべて売り切れ!わざわざここまで高いガソリンを使って来たのに(泣)。
仕方がないのでかろうじて注文できた大多喜猪担々麺を。
ピリ辛スープに猪肉のそぼろ、ちょっぴりのメンマの乗った担々麺をおいしくいただいたけれど、父親曰く「あっちの人は御膳を食べてるぞ」って、どうもタッチの差で目的のものを逃したらしい。
平日と侮ったのが災いしたか、いずれにしてもくやし~。
竹の子は逃したけれどせっかくここまで来たのだから、といつも遠目に見るだけだった大多喜城まで行ってみることにする。
最寄りのいすみ鉄道の大多喜駅には思いがけず多くの人がいて、中高年のハイキングコースもあるらしい。
お城の方へ上がって行くと桜がちょうど満開。
本丸からの眺めもいいが、予報に反して曇り空が晴れなかったのが残念。
大多喜城は徳川四天王のひとり、本多忠勝が築いた城だがこの天守はもちろん最近作られたもので内部は県立中央博物館大多喜城分館。ただし現在は施設改修のために休館中。
大多喜町は本多忠勝をNHKの大河ドラマの主人公にしようと運動中なんだそうだ。
桜の花びらを踏んでミツマタやクロフネツツジなども見ながら帰路に就く。
道中もいたるところに桜の木が見えて、歩かずに花見ができた父もご満悦。
本日の戦利品は道の駅で購入したゆば喜の豆腐さつま揚げに大多喜どら焼き。
そしてかわいいウリ坊まんは猪肉入りの肉まん、ウリ姫まんは黒ゴマのあんまん。これ、かわいくておいしいです。
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東京に開花宣言が出される直前のこと、好きな庭園美術館に行ってきた。
開催中だったのは「奇想のモード」展。
ぶっとんだファッションと言えばヨーロッパ中世の被り物とか、マリー・アントワネットの時代のフランス宮廷とか、それらの時代は図版でカバー。
この美術館が得意とするのは20世紀初めなので、主にシュールリアリズムの影響を受けたモード誌の表紙が多く並び、デザイナーとしてはスキャパレリの作品が何点かある。
スキャパレリは今見ても素敵だと思うけれど、1930,40年代にはシュールレアリストの影響を受けてシャネルと競う時代の最先端を行くデザイナーだったのだとか。
庶民出のシャネルが戦後もガツガツとファッション業界を牛耳ったのに比べて、イタリア名門出身のスキャパレリはさっさと一線を退いてしまったというのも面白い。
本館の展示は撮影不可だけれど、ガラス壁がきれいな影を落とす渡り廊下の先の新館では撮影OK。
こちらには日本人作家のぶっとんだ靴が並べられていて
レディ・ガガが履いて有名になった舘鼻則孝の作品がいっぱい。本物を見れば一層、よくこれで歩けたなと感心する。
他の作家の動物をモチーフにした作品などもまさに奇想。
薄暗い部屋に展示されていたのはスプツニ子!のアートユニットによる遺伝子組み換えシルクのドレス。
入り口で渡される色付き眼鏡を通すと青っぽいドレスに緑の模様が見える仕組み。
スプツニ子!さんはNHKの「魔改造の夜」という馬鹿々々しくてめちゃくちゃ笑える番組で見たことがあったけれど、こんなものを作っている人だったのか。
展示を見終わったら新館のカフェで一休み。
この日はとても暖かかったのでテラスのテーブルに着くと、庭先で一本だけ早咲きの桜が花をつけていた。
それを見ながらいただいたのはスキャパレリにちなんだショッキングピンクのケーキ。
イチゴムースの中にベリーとマンゴーのゼリーが隠れていて、やっぱりここのケーキはおいしい!
またケーキ食べに庭園美術館に行こう。
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