100以上の資格を持つ、警察署の事務職員が、事件解決のためにその資格を活かして潜入捜査を行うというあり得ない設定のドラマシリーズ、「100の資格を持つ女」の第9弾。今回は、会津若松の老舗漆器店へ潜入捜査だ。17日に、テレビ朝日系列の土曜ワイド劇場で放映された。自分も90以上の資格保持者である以上、このドラマは外すわけにはいかない。
主人公の西郷美千花は、渋谷中央署に勤務する事務職員。バツイチで子供が二人だ。いつリストラされても大丈夫なように、たくさんの資格で武装を図る毎日である。このシリーズは、オープニングで、美千花が何かの資格を取る場面を入れるのが恒例になっているようだ。今回は、色彩技能パーソナルカラー検定というやつだった。ただし、事件の解決と直接結びついていると言う訳ではない。
事件は、マンションで女が殺害されていたことから始まった。いつもなら、このシリーズ、最初の事件は前菜のようなもので、本筋の事件とは関係なく、美千花が資格の勉強で得た知識を活用して解決に導いて一件落着だったのだが、今回は、いきなり本筋の事件から始まっているのがいつもと違うところだ。事件現場には、会津若松の老舗漆器店「ふじわら屋」で作られたとみられる漆器があったために、美千花が潜入捜査を命じられると言う訳である。そこに潜んでいたのは、地方の嫁不足に付け込んで婚活詐欺を卑劣な連中。
ところで、このシリーズ、美千花が何らかの知識を披露する度に、「私○○の資格持ってるんです」と言うのだが、その資格の殆どが、聞いたことも無いようなものだと言うのはご愛敬。そもそも、資格と言っているが、ほとんどが民間の検定試験で、広義には民間の検定試験も含めて資格と言っているが、狭義では資格とは言えないものだ。しかし、国家資格をいくら持っていても役立てる機会がないということは往々にしてあるものだ。一方、民間の検定試験合格を武器に、ビジネスをしている人もいるのだから、要は使い方次第である。
それにしても、「私○○の資格持ってるんです」というセリフが、今回はいつもより多いような気がしたのは気のせいか?それとも、いろんな民間資格団体とタイアップを増やしたということなのか。また、このシリーズ、2008年の第1作目から「100の資格を持つ女」だ。この6年間で、たくさん資格が増えているはずだから、そろそろ「200の資格を持つ女」くらいにはしても良いのではないかと思うが(笑)。
(監督)
・吉川一義
(出演)
・渡辺えり(西郷美千花)
・雛形あきこ(藤原奈緒子)
・川上麻衣子(市田英恵)
・笹野高史(栗林中道)
・草刈正雄(小山田雄策) ほか
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