文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

書評:子どもと食べたい時短おやつ

2015-12-17 08:33:59 | 書評:その他
子どもと食べたい時短おやつ (タツミムック)
クリエーター情報なし
辰巳出版


 時間はあまりないけど、子供には、出来合いのものではなく、手作りのおやつを食べさせたい。そんなお母さんに最適なのが、この「子どもと食べたい時短おやつ」(菅野のな:タツミムック)だ。

 要するに、おやつのレシピ本なのだが、6つのパートに区分された、36種類のおやつが紹介されており、写真を眺めているだけでも、なかなか楽しい。つい、誰か自分に作ってくれないかなと思ってしまうのだが、健康上の理由から、あまり食べる訳にはいかない私には、なんとも目の毒だ(笑)。

 ところで、掲載されているおやつをつくるための時間は、5分から30分。 「時短おやつ」という触れ込みなので、30分というのは、さすがに「くずまんじゅう」一つしかなかったが、20分というのはかなりある。やはり、おいしいものを食べたかったら、それなりの調理時間は必要だということだろうか。

 しかも、この時間には、オーブンでの焼き時間などは含まれていない。その旨は、目次の下部に小さな字で書かれてはいるのだが、こんな小さい字では、まず読み逃してしまうだろう。いくら時短を強調したくとも、大切なことは、もっと分かりやすく書くべきだと思う。

 また、「小麦不使用マーク」が個別ページでなく、目次にもついているのだが、目次にはこのマークが何を意味しているのかが書かれていない。目次は最初にくるものだけに、何のマークかは、個別のページを見ないと分からないというのは、少し不親切ではないだろうか。

 ひとつ提言したいのは、個々のレシピのページだけでなく、目次のところにも調理時間を入れておいた方がいいのではないかということだ。なにかおやつを作りたいときは、まず目次を見ることが多いだろう。そのとき、調理時間も示してあれば、時間的な余裕の有無で、何を作るかが決めやすくなると思うのだが。

 このように、編集上の改善点はいくつか見受けられるものの、掲載されているおやつは、どれもおいしそうだ。タイトルは、「子どもと食べたい」となっているが、ある程度の年齢の子供だったら、「いっしょに作る」というのも、親子のコミュニケーションの手段として良いのではないか。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の拙ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。



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