文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

異人館(鹿児島旅行11)

2015-12-27 11:09:08 | 旅行:四国・九州・沖縄



 雨が強くなってきたが、いったん鹿児島中央駅に戻って、異人館を目指すことにする。乗ったのは、2種類ある循環バスのうちの「まち巡りバス」。城山や西郷像など、鹿児島市内の主な観光地をぐるっと回って鹿児島中央駅に帰ってくる。




 これは、バスから見た西郷さんの像。雨足がどんどん強まっているので、こんな写真になってしまった。



 上の写真が異人館。異人館といえば、つい神戸を連想してしまうが、鹿児島にもその名で呼ばれるものがある。この建物は、正式には旧集成館「旧鹿児島紡績所技師館」と呼ばれているものだ。(1867年(慶應3)に薩摩藩が日本初の洋式紡績工場として鹿児島紡績所を建設したときに、工場の指導者として招いたイギリス人技師のイー・ホームズら7名の宿舎として建設されたという。技師を招聘するために、こんな立派な建物を建てるのだから、当時西洋の技術がいかに重要視されていたかわかるだろう。

 なお、世界遺産うんぬんの立て札が写っているが、これは「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が一括で登録された際に、ここも構成資産の一つになったからである。


○関連過去記事
鹿児島県立博物館(鹿児島旅行10)
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馬鹿につける薬はない

2015-12-27 09:04:19 | オピニオン
 私は、とある書評サイトに所属して、自分のブログだけでなく、そのサイトにも書評を供給していた。

 しかし、一部会員たち(以下井戸端会議グループ)のエキセントリックな言動の相手をすることやサイト側の対応が馬鹿らしくなって、今年の10月末からあのサイトとは距離を置いていた。

 年末が近づいたので、井戸端会議グループの連中は別にしてもその他の会員さんの方が多いので、年末のご挨拶をと書評をひとつ投稿した。

 するとこの投稿ではなく、以前投稿した書評に、井戸端会議グループの一人から、常軌を逸していると思えるようなコメントが張り付けられていた。まあ一度読んでみてほしい。ネット上に氾濫するゴキブリのような下品このうえない物言いで、私が以前「ネットゴキブリ」と名付けた連中そのままの行動そのものだから。この人物、以前も献本を直接申し込んできた方に対して、それが気に食わなかったのか、かなりエキセントリックな対応をしていた。あの時は、ふつうあそこまで言うかと思っていたのだが、考えてみればネットには似たような書き込みがあふれている。「ネット弁慶」のような存在はそう驚くにはあたらないのかもしれない。ネットの世界には、このように頭の中を疑いたくなるような連中がたむろしている。

 こいつが一番悪いのは、同じ井戸端会議仲間とやっていたと思われる噂話に基づいて私を非難していることだ。世間でよく問題になっている風評被害は、きっとこういった連中が広めていくんだろうなと思う。もっと自分の頭で考えてみればいいとも思うのだが、両生類ではしょうがないか。おまけに、人の書評をさんざん荒らしておいて、罪悪感のかけらも見られない。ネットで顔が見えないのをいいことに頭脳構造を疑うようなことを主張する。

 そもそもこの連中には本来関係のないことに、厚顔にも自分の愚かな意見を押し付けてくる。いったい何の権利があって、人に干渉してくるのか?まさに馬鹿につける薬はない。人に自分の稚拙な意見を押し付ける暇があれば、まともな書評が書けるように努力しろよと思うのだが。

 一応サイト側には、12/26に書評投稿者への、他者からのコメント削減機能追加の提言と、他人のへの誹謗中傷という規約違反の連絡をしておいたが果たしてどんな対応になることやら。


(追伸)
 一応コメントは画面コピーをとっておいたから、たとえ後で削除してしらばっくれても無駄である。


(追伸2)
 規約には以下の通り書いてある。明らかに誹謗中傷なので、その旨この記事を書いた際にサイトに連絡はしたのだが、H28.2.2現在サイト側からは一切の反応がない、要するに当事者能力がないということだろう。今回の件でそれがよく分かった。もうあそこはだめだなというのが私の今の気持ちだ。

(利用規約抜粋)

 第8条 禁止行為

利用者は、本サービスを利用して、次の行為を行わないものとします。
禁止行為を行った場合、弊社は利用者の掲載内容について送信防止措置(削除あるいは非表示)を講じることがあります。また、利用者の以後の利用を禁止する場合があります。
(略)
3. 他者を差別もしくは誹謗中傷・侮辱し、他者への差別を助長したり言論を封じ、またはその名誉もしくは信用を毀損する行為


○関連過去記事
なぜネットにはアホなコメントが氾濫するのか


 

 

 

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書評:薔薇の殺人

2015-12-27 08:52:53 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
薔薇の殺人 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店


 華やかな女の園である「宝塚」をモチーフにした浅見光彦シリーズの一冊、「薔薇の殺人」(内田康夫:角川文庫)。もっとも宝塚で事件が起こるという訳ではなく、事件の遠因が7年前の宝塚で起きたある出来事になっているということである。だから現役のタカラジェンヌが事件に巻き込まれるという訳ではないので、宝塚ファンの方はご安心を。

 今回光彦が事件に関わることになったのは、親戚の大学生・緒方聡に誘拐殺人事件の嫌疑がかけられたからだ。この事件の被害者は、浜岡文絵という美少女女子高生。緒方は、通っている大学に隣接している女子高に通う文絵を見初めて、こっそり後を付けるというようなことをしていたために疑われたのである。

 浅見光彦シリーズにはヒロインとして美少女が登場することはあっても、事件の被害者になったのはこの作品ぐらいだろうか。このシリーズはほとんど読んでいるはずなのだが記憶にない(私が忘れているだけか?)。この作品では、最初にヒロイン候補が殺されてしまったためか、ヒロインらしき女性は出てこない。本来なら光彦とヒロインの絡みも一つの読みどころなのだが、ヒロインの変わりが生意気な親戚の大学生。これも珍しいことである。

 ところで事件を解き明かすために光彦が目を付けたのが、脅迫状を作るのに使われていた新聞の見出しに使われる「初号活字」による「娘」という文字。光彦はいつの新聞に使われていたかを調べるために、なんと17年分も過去の新聞を調査するのだ。見つかったのは17年前の記事で、これが事件の解決の糸口となるというのはなかなか斬新なアイディアだろう。作者はこれに、東京版と関西版では記事が違うことがあるということを入れて光彦の推理に彩を添えている。

 しかし考えてみれば、これは諸刃の剣である。なぜなら光彦が調べたのは東京版の17年分だからだ。関西版と記事が違うことがあるのなら、関西版の方も同じように調べてみないと、「娘」の文字が使われたのは、17年前の記事にしかなかったということは言えないはずだ。おまけに新聞は、締め切りの関係で配達地域によって記事が差し変わるということもある。

 ともあれ今回の事件は、17年前の出来事に端を発する因縁が時を超えて悲劇に結びついたというようなところか。しかし光彦はどうも最後の詰めが甘いところがある。99%事件を推理しても、最後のところで肝心の犯人を間違ってしまうことがままあるのだ。今回もそれが結果的に更なる悲劇に繋がったような格好になってしまったのだが、必ずしも完璧ではないというところも光彦の魅力の一つなのだろう。ただ明らかになった事件の真相の方は、いくらなんでもリアリティに乏しいように感じてしまう。

※本記事は、2007.12.14付で「時空の流離人」に掲載したものを下敷きに、本書を再読のうえ、全面的に書き直したものです。

☆☆☆☆

※本記事は、書評専門の節ブログ「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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