文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

まだいたのか?バカ教師

2016-10-26 20:02:44 | オピニオン
 全く呆れた事件が、ネットで報道されていた。本日付でgooニュース(元記事は朝日新聞デジタル)に掲載されていた「男子生徒をバリカンで丸刈り 高校教諭が体罰 山梨」という記事だ。

 山梨県立甲府城西高校(甲府市)の50代の男性教諭が、男子生徒を平手で殴ったうえに、頭髪をバリカンで丸刈りにする体罰を行ったということだ。詳細は分からないが、その生徒は側頭部を刈り上げた髪形で投稿したらやられたらしいからこれが原因なのだろうか?

 どんな髪形なのか、ちょっとイメージがわかないのだが、あまり頭がよさそうには見えない髪形のような気がする。ただ、どこが罰を受けることになるのかがよく分からない。校則違反ということなのだろうか。

 だからと言って、なぜ教師がその生徒を殴ったうえ、丸刈りにする権利があるのだろう。もっとも、外には出てないような色々な経緯があったのかもしれないのだが。

 しかし、この教師が、同僚教師といっしょに、男子生徒と同じ運動部の3年生の男子3人に、連帯責任だとして丸刈りを強制したことには何の弁解の余地もない。いったいこの教師たちは、自分を何様だと思っているのだろうか。江戸時代のお代官様とでも勘違いしているのではないか。

 教師というだけで、自分を何か偉い人間だと思うバカがいまだにいるようだ。私も学生時代、何人かバカ教師を見てきたが、今ではさすがに絶滅したと思っていたのだが。

〇関連過去記事
生徒は全員丸刈りじゃ!(思い出シリーズ2)
エキセントリックな音楽教師(思いでシリーズ4)
 
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書評:プロの学び力

2016-10-26 08:38:24 | 書評:ビジネス
プロの学び力―最速で身につく&稼ぎにつながる
クリエーター情報なし
東洋経済新報社




 本の整理をしていると、奥のほうから出てきた本書。長らく積読状態にあったが、もったいないので、ざっと目を通してみた。

 まず引っかかったのがタイトル。「『プロ』ってなんのプロ?」読んでみると、著者はコンサルタントを仕事にしているということで、これはコンサルタントの勉強法のことらしい。しかし、コンサルタントがプロだといわれると「う~ん」と思ってしまう。

 要するに、コンサルタントは、クライアントのニーズに応えるために必要な知識を仕入れることを、「常人の3~6倍の速さ、場合によっては、1週間から10日ですることを求められる」(p3)ので、そのための勉強法ということらしい。

 このコンサルタントの学び方を説明するために、本書では冒頭で、「チャイルド・エデュケーション」「アダルト・ラーニング」という概念を導入している。このあたり、やたらと新しい言葉を使いたがるコンサルタントらしいと思うのだが、前者は学生のお勉強、後者は社会人の学びということで、コンサルタントに必要なのは、もちろん後者の方だということだ。

 確かに読んでみると、学ぶためのロードマップを作ったり、会アウトプットが重要だといったりと、初心者には役立ちそうなことが書いてある。しかしそれで本当に「稼げる」かは疑問だ。

 しかし、そもそも、10日程度では、徹夜で勉強したところで、ごく表面的な知識しかインプットできないだろう。ある程度の実務経験がないと、どうしても浅薄なことしか言えないのではないか。本当に大切なのは、何かに精通したうえで、これをベースにして周りを関連知識で固めていくことだろう。

 コンサルタントが必要な理由は二つだろう。まず、サラリーマンという人種は、意外ときちんと勉強している人間は少ない。前例踏襲で、業務をこなしている例が案外と多いのだ。だから、表面的とはいえ、一応関連分野を勉強しているコンサルタントが役に立つこともある。

 もうひとつは、経営者側の問題である。外の人間から言われないと動こうとしない経営者って結構いるのではないか。本当はそんなことは社員のほうはとっくに知っているのに、言っても聞いてもらえないということはないだろうか。

 私自身は、直接コンサルタントと仕事をしたことはないが、他部門が雇ったコンサルタントの相手をしたことは何度かある。残念ながら、これまで、「この人はすばらしい!」という思いを抱いたことはなかった。なんでこんなの金払って雇ったんだというのが正直なところ。

 話が少し脱線してしまったが、本当にその道の「プロ」になろうと思ったら、長い時間が必要だというのは言うまでもない。そのような覚悟で、勉強法のテクニックのひとつであると思って読めばよいかもしれない。

☆☆

※本記事は、風竜胆の書評に掲載したものです。
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オリンピック考

2016-10-25 17:47:50 | オピニオン

 本当にどうにかならないかと思うくらいとんでもないオリンピックの費用だが、いっそ史上最低予算でやるオリンピックを目指したらどうかと提案したい。

 例えば水泳は小学校のプールでやるのだ。行きたい人は弁当持って観に行くとか、運動会のノリで十分ではないか。ボート競技も利根川にテープを張って競技場にすればよい。もし出水などがあれば競技自体を中止にして、みんなでシャンシャンとやればいいと思う。

 選手村なども、わざわざ用意するのではなく、公園にテントを張るので十分だ。夜はキャンプファイアーとかして盛り上がったり・・・。食事も、ファーストフードのハンバーガーや、牛丼、立ち食いうどんでいいではないか。

 とにかく、貧乏国、借金まみれの国になった日本だ。根本的に、考え方を改め、徹底的にケチケチ作戦でいくよう知恵を絞る必要がある。オリンピックだからといってヘンなものを作ったら、子孫に負の遺産を残すだけになる。

 よく言われる、アスリートファーストも不要。今は納税者ファーストでなければならない。止めてしまうのがベストだが、それができない場合には、徹底的にケチるべきだろう。

 こんなことを書くと、すぐにそんなことはできないという人間がでてくる。しかしその理由をトヨタ方式ではないが、「なぜ」。「なぜ」と5回は繰り返して掘り下げてみれば良い。そうするとできない理由なんて何もないことに気づくだろう。


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過労死事件に思う

2016-10-25 10:59:41 | オピニオン

 最近過労死関係の事件をよく見聞きするが、これについて思い出したことがある。もう四半世紀前のことになるが、当時私が勤務していた会社のある部署での話となる。

 その部署のトップは、取締役だったが、常務会でプレゼンする資料について、いつも終業時間が終わってから部長、課長を集めて指示をしていた。その指示というのが本質的なものではなく、このグラフをこっちに持ってこいといった、はっきり言ってどうでもよい事ばかり。もっとこの辺りを掘り下げてくれといったような高尚な指示は、私が覚えている限りは一回もなかった。

 当事は、今のようにPCが使えるのが当たり前という時代ではなかったし、ワープロや表計算ソフトも(能力的に)誰でも使えるという訳でもなかった。そんなくだらない修正でも、そのころの部長、課長にそれができる能力があるはずもなく(やろうとする気もなかったようだが)、当事はまだヒラ社員だった我々にその仕事が回ってくることになる。

 だから資料の修正要員として、遅くまで残っていなければならないことになる。「明日の朝までで良いから」というのが決まり文句のようなもので、本人は十分に余裕を与えていると思っていたに違いない。でも「今何時と思っている!!」と我々悲しきヒラ社員は互いにぶつくさ言っていたものだ。

 もちろん今はそういうことは無いと思うのだが、会社というものはアホな上司がいると、部下はひどい目にあう。当然休暇の取得率も悪くなる。

 管理職となってからは、私は部下をなるべ早く帰すように努力したし、つまらない仕事は割り当てないようにした。もちろん、居残りの長さで部下評価などもしなかった。休暇についても、部下にきちんと消化させたのが私の自慢のひとつである。



 
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日印原子力協定を歓迎

2016-10-24 12:42:00 | オピニオン

 今日の中国新聞の投書欄に「納得できぬ原発輸出」という記事が掲載されていた。直接的には、NPT(核拡散防止条約)非加盟国であるインドの核兵器保有を認めることになるので反対だということだが、この記事の真意は明らかだ。最後に「インドだけでなく、広く世界に原発を売り込む日本政府の倫理性が問われる」とあるのだから、要するに書いた人は、原子力反対というイデオロギーが根底にあるのだろう。

 しかし、考えてみるとよい。インドは世界第二の人口を抱えている。近年IT分野で注目はされているものの、まだまだ発展途上で裕福ではない国だ。その国がこれから豊かな国になりたいと願うのなら、絶対必要なのがエネルギーである。それをどう賄うのか。原子力以外にあり得ないではないか。この記事にあるように「再生可能エネルギーや柔軟性のある系統への協力」をしたところで、インドのこれからのエネルギーが賄えないのは明らかだ。つまりこれはインドは豊かにならなくてもいいと言っているのとほぼ同様のことを言っていることに気が回らないのだろうか。

 インドは、日本の近隣国とは異なり、日本に対する感情はそう悪くないと聞く。そういう国こそ大事にして、協力関係を強固にしていかなければならないだろう。原子力の輸出もその一環だ。

 たとえ日本が輸出しなくても、インドは何らかの方法で原子力の建設は必ず行う。最近は少し落ちてきたとはいえ、まだまだ日本の「ものづくり」への信頼性は健在だ。それなら品質の良い日本の原子力をつかってもらうべきではないか。

 翻って日本を見ても、このままの状況では立ち行かなくなってくるだろう。資源のない我が国のこと、原子力無しでは、」やがてはエネルギー危機に陥ってしまう。しかし、今の現状では国内だけでは原子力技術は衰退してしまう。将来を見通すと、原子力技術は保有し続けなければならない技術なのだ。

 中国新聞自体も、このような反原子力関係の記事は載せるが、その反対は見たことがない。私も投稿欄でどうどうと反論したいところだが、送ってもどうせ無視されるに違いないので、このブログ上で反論を述べておこう。
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書評:探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに

2016-10-24 08:47:44 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに (実業之日本社文庫)
クリエーター情報なし
実業之日本社

・東川篤哉

 本書は、恋ヶ窪にある鯉ヶ窪学園高等部を舞台にした「鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ」の一冊であり、直接的には「放課後はミステリーとともに」の続編に当たる。

 ヒロインは、二年生の霧ヶ峰涼。探偵部副部長、一人称は僕だが、ヒロインなのだから男でも男の娘でもない。ましてや決してエアコンなどではない。16歳の花も恥じらう乙女である。

 美少女名探偵を自認するが、推理のほとんどはミステリマニアの探偵部顧問である生物教師に丸投げ。特技は、野球部の1年生を相手にした「鯉の滝登りノック」のようだ。

 彼女が副部長を務めている探偵部は、教師も生徒も変な人が多いこの学園でも一際ユニークな存在だ。ミステリの研究などを行うのではなく、実際に探偵活動をするのだから。ただし、部室なしの流浪の部らしい。部員は、霧ヶ峰の他には3年の多摩川部長、八橋先輩、そして同級生の赤坂君。

 探偵部があるくらいだから、この学園ではヘンな事件がよく起こる。だから、本が何冊も書けるくらい、探偵部の出番があるのだ。

 今回霧ヶ峰が挑む事件は、大きくは、誰かが襲撃されて、その時に使われた武器を解き明かすものと、密室トリックの解明との2通りに分けられる。

 前者の被害者は、「鯉ヶ窪学園の陸の王者」を自称する桁外れの天狗男・足立俊介。三年男子の中でも有数のモテ男、大島敦史。強面体育教師の柴田幸三。そして学園関係者ではないが、恋ヶ窪教会の神父さん。神父さんはともかく、後はあまり関わりあいになりたくない人ばかり(笑)。

 後者は、探偵部へのミステリ研究会からの挑戦である密室殺人事件2件と映画部の部室のテレビが、実質密室状態の部室から持ち出され壊された事件。

 この巻の最大の特徴は、霧ヶ峰涼にライバル出現というところか。ミステリ研究会部長の大金うるると、その双子の妹で出来がいいため早実に通っているというさらら。そう「ダイキン工業」のエアコン「うるるとさらら」である。つまりは霧ヶ峰v.s.うるる&さららのエアコン娘の対決が一つのテーマなのだ(なんのこっちゃ!?)。

 コミカルでテンポよく話が進んでいくので、とても読みやすく面白い。ただし、著者が広島出身のため、「どれだけカープ好きなんや!?」と思うくらい関係する話題がそこかしこに出てくるのはちょっと・・・(野球まったく興味ないねん)。

 それにしても、この学校、3月1日が卒業生の御礼参り解禁日らしい。いったいどんな学校や(笑)。

☆☆☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。


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ボブ・ディランとノーベル賞

2016-10-22 13:43:05 | オピニオン

 今年度のノーベル文学賞がボブ・ディランに決まったが、選考委員会は本人と連絡がとれず、ディランの公式サイトからも「ノーベル文学賞受賞者」という表記が削除されたそうだ。今回の文学賞の意義は、「文学」というもののレンジを大きく拡大したことにあると思う。しかし、彼がもしこのまま無視を続けることになれば、選考委員会は、二度と歌手を受賞者に選ぶことはないだろう。

 本人の思惑は別にしても、一般的にはノーベル文学賞が大きな栄誉であることは間違いない。ボブ・ディランの態度は後進たちの芽をつむことになりかねないのである。

 しかし、そもそもノーベル賞に「文学」という区分が必要なのだろうか。科学のような客観性があるものとは異なり、「文学」は主観の塊のようなものである。いっそ、これを機会に、「文学賞」を廃止して、その賞金を科学3部門に分配するというのはどうだろう。なんだかよくわからない「平和賞」も同様でいいと思う。科学者は、研究費不足で困っている人も結構いる。そうしたら、ものすごく喜ばれると思うのだが。


 
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書評:となりの婚活女子は、今日も迷走中

2016-10-22 09:05:41 | 書評:その他
となりの婚活女子は、今日も迷走中
クリエーター情報なし
かんき出版

・大西明美

 著者は、婚活アドバイザー兼結婚相談所所長だという。そんな著者が語る婚活悲喜こもごも。

 女子は幾つになっても色々と男に対する注文が多い。自分はアラフォーでも年下と結婚したい。年上だと、子供が成人する前に、旦那が定年になるからだそうだ。

 学歴だって、年収だって、地位だって、ちゃんとそろっていなきゃだめよと、よくこれだけ条件を付けられるものだと感心する。でも、自分勝手な条件は、相手に見透かされるぞ。

 呆れるのは、女性のお見合いの断り理由の第二位が「割り勘にされた」だそうだ。おごってもらえると、自分が大切にされていると感じるらしい。なんと我儘な。でも男の方だって、ちゃんと見ている。男性5位の断わる理由は、相手が「レジで財布を出さない」なのだ。別に割り勘にしたい訳ではない。相手の振る舞いを見ているのである。

 趣味の欄に「読書」と書いた人は、プロフィール全体の4割だが、1年以内に結婚を決める人の8割が「読書」と書いてるそうだ。結婚したいなら、女子は相手のことをきちんと理解できるように、本を読まないといけないのである。決して男は自分を楽しませるための存在ではないのだ。

 面白かったのは、フェイスブックは、婚活の大敵らしいということ。見合い前に名前検索されて不快な思いをする場合があるという。しかしインスタグラムは婚活に使えるそうだ。自分が作った料理の写真を掲載すれば男の胃袋を鷲掴みにできるのである。これをフェイスブックと組み合わせて、インスタグラムの料理写真のみ一般公開するという手もあるらしい。

 本書から読み取れる婚活成功の秘訣をいくつか挙げてみよう。まずはあまり条件を厳しくしないこと。もし高年収の相手を狙うなら、かなり年上までをレンジに入れる必要がある。相手のことをあまり詮索してもいけない。交際のなかで信頼関係を築いていくのである。考え方も大切だ。相手の襟元が汚れている場合、それを拒否する人と、自分が変えてあげようとする人では、どちらが幸せを掴みやすいかは言うまでもないだろう。

 大切なのは、女性は、どんな辛いことがあっても笑顔を絶やさず、まわりに福を運ぶこと。そして男性は、女性の辛さをシェアし、支えるということなのだそうだ。

 それにしても、結婚相談所というのはなかなか大変だ。好きなことをいう女子に対して、なんとかそれなりの相手を探さないといけないのだから。今は、昔のように世話焼きおばさんがいなくなった。出会いを求めるには、結婚相談所のようなところを利用するしかないのだ。少子高齢化をストップさせるという意味でも、著者にはがんばって欲しいと思う。

☆☆☆

※本記事は、「風竜胆の書評」に掲載したものです。

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「太陽光」に過度の期待を寄せてはいけない

2016-10-21 17:54:05 | オピニオン

 昨日の中国新聞に「日照不足陰る太陽光発電」という記事が掲載されていた。日照不足により、広島県内の太陽光発電所の9月の発電実績が軒並み、前年同月に比べて2~3割も落ち込んでいるというのだ。まさにお天気次第。これが太陽光の一番の欠点だろう。

 電気というのは、発電量と需要が、瞬時、瞬時でぴったりと一致していなければならない。太陽光からの発生電力が不足するということは、その不足分を火力発電で調整する必要がある。

 しかし、太陽光が増えすぎたらどうなるか。まさにお天気次第の発電方式だ。雨天などにはほとんど発電ができないケースも考えられる。そうすると、火力は、太陽光をカバーできるだけの設備を用意しなければならない。しかし太陽光がまともに動けば、火力は遊んでしまうことになり、無駄な設備を持つことにより、コストが高騰する。

 火力にも問題がある。11月に発効する「パリ協定」への対応だ。「石炭利用拡大に関するIEA宣言」により、石油火力の新設が禁止されている現在、可能なのはLNGと石炭しかない。石炭は例えIGCC発電をしたところで、LNGコンバインドサイクルより二酸化炭素を発生してしまう。LNGコンバインドサイクルだって二酸化炭素フリーの発電方式ではないのだ。

 鹿児島県に続いて、新潟県でも原子力に反対する知事が誕生したが、原子力が稼働しないと、二酸化炭素を削減することなどできはしない。それより恐ろしいのは、火力発電所がどんどん老朽化していき、慢性の電力不足に陥ることだ。

 そもそも県知事の同意など法的には不要なはずだ。政府はきちんと法にもとずいて、粛々と原子力の再稼働を進めていくべきである。
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沖縄の暴言事件に思う

2016-10-21 09:43:22 | オピニオン
 沖縄での機動隊員暴言事件に対して、産経新聞が今日のネット記事に「反対派の機動隊員に対する罵詈雑言を聞いたことがあるか? 「土人」発言招いた沖縄の異常空間」というものを載せていた。

 一般に反対派というのは、特定のイデオロギーを持って活動している人間も多い。やっていることも、法を無視した迷惑行為だという場合も多々ある。しかし、なぜか警察はそういった連中を取り締まるのには腰が引けているような気がする。

 しかし、どちらがやったことにしろ、「是は是、非は非」として、法に基づいた適切な対応をすべきだろう。日本は、一応は法治国家のはずなのだから。(原子力に関する一連の出来事のように、そうは思えない場合も沢山あるが)

 例えば記事には、<沖縄県警の機動隊員は反対派の活動家から「おまえの子供を学校に通わせなくしてやる」「八つ裂きにしてやる」と言われた>ということが書かれている。そういったことがあったのなら、脅迫行為以外の何物でもない。犯罪として取り締まるべきである。

 しかし、例えいくら相手が常軌を逸した言動を行っているからと言っても、あの暴言が正当化されるわけではない。あれは、どう考えてもひどい。

 相手の罵詈雑言がひどいというなら、それを証拠と共にきちんと公開すべきだ。マスゴミは、大体が反対派のサイドに立った記事しか載せないが、今はネットというものがある。いくらでも対抗できるはずだ。

 私自身は、特定のイデオロギーを持って行動している連中を擁護する気はさらさらない。それでも、これはいかんだろうというところはある。そういったことに敏感にならなければ、国民を味方につけることなどできるはずがない。
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