人さまの小説を読むのは、気楽でいい。
ふたつとも、偶然、同じテーマだった。
そこで、思ったのは、読んでいて、感情移入できるかどうか。
主人公も書き手も、自分とは違うタイプだが、すっと感情移入できるものは、
安定感があり、すいすいすらすら、ストレスなく、安心して読める。
清涼飲料水みたいで、目薬みたいで、すっきりさわやか。
カロリーも高くなく、胃もたれもなく負担がない。
そして、もうひとつのタイプは、読んでいて、感情移入できない。
ひとつひとつの文章を意味を理解するのに時間がかかる。
主人公のやっていること、行動、どれひとつとっても、難解。
ふたつとも、設定は、ほとんど似たようなシチュエーションなのに、とても不思議だ。
わたしは、読書嫌いなので、あれこれ考えるのが、面倒で、けっこう、素直なひとなんだと気づいた。
すすすーっと入っていかないと、いちいち活字の意味を考えるのが、じゃまくさくなる。
きっと単細胞なのだろう。
でも、読もうという意欲、気力はあるので、
わかるところだけ、わからない部分をすっ飛ばして、わからない単語がずらずらの英文読解みたいに読む。
すると、さささーっと行は進むのだが、
知っている単語がたくさんでてきて、理解できる部分に到達するところまで行くと、
それまでの飛ばしたところの意味がわからない。
つながらない。
で、また、さかのぼり、もういちど、ほんとうに知っている単語はないのか? ほんとうに、わからないのか?
ちゃんと読んでみる。
前よりは、理解できるようになる。
まるで読解の宿題をこなしているようで、楽しいかというよりは、苦しい。
こんな、わたしのようなイージー脳の持ち主は、ついつい脳が省エネを考えて、難解なものは避けたがる。
読書に適していない、脳みそ値を露呈してしまう。
じゃあ、いっそ、と、ビジュアルに走ってしまう。
(映画だと、てっとりばやい。制作費は、ものすごくかかるけれど。BGMも効果絶大だし。
でも、まったく売れていない地味な映画も、じーんとくるものは、いつまでもこころに残る)
そして、なによりも・・・なによりも・・・
自分の書く小説のひどさったら。
夢も希望もない。あるのは、えげつなさ。(まだ、その展開の続編はアップしてないが)
(そのわりには、つまらない)
おそらく、アタマの中の、感性部分が違うんだろうなあ。
言えることは、いろんな感性があるってことだ。
わたしが、ひとの小説を読んで、いろんなことを感じるように、
ひとも、わたしの小説を読んで、好き嫌いを感じることだろう。
(それ以前に、最初の出だしで、もう読むのを放棄されるだろう)
テーマ、ジャンルにもよるだろうし、
媒体にもよるだろうし、読んだときの状態にもよるだろう。
書くのと、読むのは、違うし、
自分も書く人が読むのと、自分は書かない人が読むのでは違う。
それと、これが、いちばん、かんじんなことなのだが・・・
年齢を重ねて、もともと目は悪いのだが、さらに悪くなって、文字が読みづらい。
薄い色の文字は、特に読みにくくて、目を細めても、ぼんやりかすんでしまう。
ああ、かなしい。
プリンターは、いま、インク切れだし・・・。なさけなや。
早朝から、やり慣れないことをすると、目も悲鳴をあげるのだろうか。
意欲のある、みなさま、
まだまだこれからも、どんどんいける、みなさま、
がんばってください。