みなさん、いろんな現実や問題を抱えておられる。
とくに、わたしたちの年齢は。
わたしも、じつは、そうなのだが・・・
なぜか、方向性を誤った、強靭な心臓を持っていて(無神経ともいえる)
深刻な問題を問題ととらえず、
まったく、どおってことない、問題でない問題を、問題ととらえる、
そういう傾向がある。
ずいぶん前のある日、かつての会社の上司に、「わたし、ちょっと、要望があるんです」
と、マジメな顔をして言った。
すると、その上司は、とても驚いた顔をして、いったい、なにを言い出すんだろう、この人は、と、
次に出るわたしの言葉を、こわごわ待った。
いま、その要望の内容すら覚えていないほど、ものすごく小さい、軽い、どうでもいいものだったが、
どうやら上司は、いつもわたしが、どんな嫌な、したくない仕事でも、なんの文句も言わずに引き受け、
自己中心的な上司の都合のいいように扱われていたので、
いつか、その反発、反逆の声が上がるだろうと、内心、どきどきしていたように思う。
ついに、その時が来たか、と、
おそらく上司は、身構えただろう。
ところが、わたしの口から出たのは、拍子抜けするような、まったくどうでもいい内容だったので、
がくっと気が抜けたようだ。
つまり、人が重要と考えていることと、自分が重要と考えていることは、ものすごく開きがある、ということだろう。
わたしの価値観、感性がずれているのかも知れない。
かなり、人にけなされて、侮辱されたことでも、あまり、ぴんとこない。
あとで、よおく考えると、じわ~~っと、腹が立ってくる。
昼行灯?
線がつながるのが、ちょっと人より遅い。
だいぶん時間が経ってから、「これ、痛いのかも~」と感じるが、その頃は、もう、周囲は次の案件に移ってしまっていて、
わたしの大いなる嘆きを表現するステージは、もうお開きになってしまって、観客も関係者もいない。
(意図せず)タイミングをはずす、というのか、ずれている、というのか、
これを天然というのか。
べつにいいんです。
わたしは、いい意味でも、悪い意味でも、どうでもいいことは、あれこれ考えるけれど、
重要なことは、あんまり、たいして考えてないので。
ほんとは、周りの人には、迷惑をかけているだろうけれど、
「ごめん」と謝った頃にも、もう、周りのステージは、次の題目に移ってしまっていて、
いつもタイミングをはずしてしまっている。
ごめんなさい。
ここで、関係者の皆様には、この場を借りて、お詫び申し上げます。
もう遅いとは思うけれど。