蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

あなた、迷惑です。

2013-07-25 | 日々のこと

昨日、帰りの地下鉄で、横に座った男性。
年の頃なら、22歳~30歳???
サラリーマン風ではなく、学生か、アルバイトか、はたまたスーツを着ない職業か?

わたしは、はじめは、その男性の前に立っていた。
彼の両隣の人に、彼は、ごんごん、がんがん、上半身をぶつけて寝ていた。
彼の左に座っていた若い男性が、自分が降りる二つ前ぐらいに、にこっと笑った。
ので、てっきり、この派手派手・居眠り男性の友だちだと思っていた。
「しゃーないやつや、こいつぅ~」みたいな、愛嬌のあるノリかと。

で、その子が降りて、席が空いた。
そして、わたしは、爆睡君の隣に座った。

なんだか、悪い予感はしていた。
やっと席が空いたことは空いたのだが、この、ご近所迷惑な爆睡君の横の席。
しばらくして、案の定、爆睡君は、大きな派手な船をこぎ始めた。
しかも、被害は、わたしサイドばかり。
髪の毛がゆっさゆっさ、かぶさってくるし、かなり不快である。
こっちに、なだれかかって来るたびに、バッグで、ぎゅうっと押し返すのだが、効き目なし。
すぐさま、また、しなだれかぶさってくる。

バッグのみならず、腕や上半身で押し返しても押し返しても、ずっとずっと、それを繰り返す。
日頃は、温厚で、とてもおとなしく、めったに怒らないわたしだが、
段々、徐々に、温度が上がってきた。
めちゃめちゃ、ぐわ~んと不快度が上がってきた。
さらに、わたしが、まわりの人の視線も気にしつつ、彼をどかそうと必死で頑張っているのに、
彼は、一向にまっすぐにならず、しなだれ寄りかかってくる。

ごっつん、がっつん、ごんごん、がんがん。

なんで、起きない?
なんで、わたしに、何度も跳ね除けられて、目が覚めない?
なんで、あんなに爆睡する?
なんで、あんなに人に重く寄りかかる?

だんだん、わたしは顔が引きつってきた。
不愉快の極み。
いらいらは、募りまくって限界に達しそうだったが、
辛抱強く、忍耐強く、我慢強く、押しのけ続け、やっとこさ、とある駅で彼が降りた。

いやはや・・・
わたしにも、他人に対して不快感を募らせることがあるんだ・・・と、自覚した。
若い、おにーちゃんでも、不快は不快。
いくら、どんなにイケメンでも、ダメはダメ。
あれが、テカテカのおっちゃんだったら、もっと不快だっただろうけれど。
いや、いかなる人であれ、気分が悪い。

眠たくて眠るのはいいが、人に迷惑をかけるのは、よろしくない。
少々、跳ね除けても、すぐまた眠りこけてしまうし。
すっとすっと、髪の毛や上体がかぶさってきて、ほんとにかんじ悪かった。

わたしも、電車での船漕ぎで、迷惑をかけることがあるが、
隣の人に、あからさまに迷惑がられ、がーーんと、跳ね除けられると、
瞬間的に、はっと目が覚め、赤面する。
そして、そのまま寝たふりをして、そっと船漕ぎしないようにする。
あんな、延々と続けない。


幼稚園から小学生の頃、バス通学していたが、
いつも一緒に乗って通学していた子が、窓に、ごんごん、がんがん、アタマや額をぶつけていたのを思い出す。
ず~っと、乗っている間じゅう、派手に打ち続けていて、あれでよく目が覚めないものだと、感心していた。
あの子が、大きくなると、昨日の爆睡男みたいになるのか?


で・・・
自分ではさほど思っていなくても、他人は不快で、迷惑なんだということを
身をもって体験した。
そうならないよう、電車内では、おとなしく、静かに爆睡しようと、こころに誓った。

 

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