マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

水漏れ散水栓

2014年12月21日 08時37分34秒 | ぽつりと
金属製納屋の扉が外れている。

下部が錆び腐って外れてしまったのだ。

錆びるほどであるから症状は随分前からのようだ。

納屋には腐葉土、蘭土、小ジャリ石、軽石、富士砂、水ゴケにセメントまである。

中には肥料や薬剤も入っている。

扉が丈夫だが、下部のレールが朽ちて納められない状態だ。

今では園芸に費やす時間はとれない。

放置のままである。

申しわけないが、大型ゴミの際に捨てるしかない。

そう思って設置してあった背面下の地面を見た。

水浸しである。降った雨が溜まったのか、それとも炊事場の導水が破損して漏れているのか・・・。

炊事場に設置した床下倉庫。

外して床下を見たが、乾燥している。

どうやら原因は外にあるようだ。

専門家の工事業を営む地元業者に電話をして来てもらった。

スコップで掘っていけば水でジュクジュク状態。

周りを掘れば散水栓が出てきた。

住んでから30年以上も経過しているが、その存在を初めて知った。

というよりも忘れていたのである。

外エントランスには電気コンセントもある。

建てたときには必要だと思って設備しておいたが、散水することもなく、すっかり失念していた。

「使われますか」の答えは、速攻で「不要」である。

蛇口も不要となれば止水するしかない。

水回りの業者のおじさんは手慣れたもの。

わずかな時間で作業を終えた。

パーツ代を含めて工賃は3千円。素早い対応にも感謝した。

(H26. 6.10 SB932SH撮影)

ゴーヤの実

2014年12月20日 09時44分54秒 | 我が家の花
今月初めには黄色い花をつけた我が家のゴーヤ。

5月4日ころに植え付けをしていたゴーヤは4苗。

「実の大きなゴーヤ」の札もあれば、「たくさんなるゴーヤ」に「アバシゴーヤ」だ。

いずれもサカタのタネ社製だ。

風雨に煽られたのかいつしか落ちていた黄色い花。

それより数日前の5月28日は真夏日。

気温は30度に達した。

その後はぐんぐん上昇して6月1日は34.1度。

暑い日々が続いていたが、4日は雨が降ってきた。

6日は近畿地方も梅雨入り宣言。

一時的に30度を割っていた。

そのころのゴーヤは花をつけない。

この日は久しぶりに拝見した。



6月4日に咲いていたゴーヤも見れば小さな実になっていた。

暑くなれば実はどんどん成長することだろう。

(H26. 6. 9 EOS40D撮影)
(H26. 6.10 EOS40D撮影)

櫟枝の田植え

2014年12月19日 07時17分34秒 | 大和郡山市へ
一か月前に苗代を作った。

その際には櫟枝町の八幡神社で神職によって祈祷、お祓いされたお札を立てる。

ヤナギの枝に挿したお札は予めトーヤが版木で刷っていた。

2年前に聞いていたお札は竃の煤を混ぜた墨だった。

この年のお札はどうやら墨汁であったようだ。

この日訪れた櫟枝町では田植えが始まっていた。

7日の土曜日には池水があった。

池の水門を開けて水路に池水を流す。

水路を通して田畑に水が注がれる。

水張りである。

翌日8日の日曜日には田が満々と貯えられていたようだ。

この日は仕事で患者さんを送迎していた。

天理市の櫟本へ向かって走る。

横田町から櫟枝町を抜ける街道を通る。

町の境界辺りに植えられていた花しょうぶが鮮やかだ。

朝8時50分ころでは田んぼに人は見られなかった。

患者さんを乗せて戻りの道中。

田んぼを見渡せば田植え機が見られた。

田植えが始まっていたのだ。

その時間は9時10分だった。

治療を終えた患者さんは送迎の送り。

迎えの道では田植え姿があったが、10時40分には姿がなかった。

田植えが終わったのか、それとも・・・。

状況を確かめたくて、家で食事を済ませて櫟枝町にやってきた。

午後1時40分のころである。

田んぼには人の姿が見られない。

すくすくと育った苗箱の何枚かが畦に寄せられていた。

苗代があった一枚の田は苗を植えていた。

送迎の通りすがりに見た田んぼである。

見間違いではなかったのだが、苗代に立てられていたヤナギ・お札はなかった。

付近の田んぼは苗箱が寄せられているだけで田植えはされていない。

一枚田だけだったのだ。

苗代のお札はもう1カ所あることは5月初めに拝見していた。

その場も田植えがされていた。

傍らにあったヤナギの枝は2本。

お札は風雨にさらされて溶けていた。

付近を散策すれば男性Yさんがおられたので話しを聞いてみた。

ご主人はこの年にトーヤをてったい(手伝い)する4人のうちの一人。

神社行事は年に4回ある。

2回目の行事にお札を祈祷・お祓いする。

竃の煤ではなく、墨汁を刷毛で版木に塗った。

紙をあてて刷った。

神主は同市の池之内町から来られると云うから植嶋熈一宮司である。

28戸の櫟枝町。

トーヤがあたるのは28年に一度だ。

次の廻りには息子がしていることだろうと話す。

午前中は仕事だったご主人はこの時間帯に田んぼにいたのであった。

2回目の村行事で行われたお札を授かって立てる家は少ないようだ。

地域で育てられる稲の品種はヒノヒカリ。

どこでもそのようだが、家で食べる分量を作っている。

水張りは数日待つ。

染み込んだ水が土を柔らかくする。

その状態を確認して田植えをする。

染み込みが足らなくて土が堅ければ田鵜をしても「浮苗」になってしまうそうだが、最新式の田植え機は、土の堅さによって三段階の切り替え方式。

それなら上手く植えることができると話す。

櫟枝の田植えは来年に持ち越し。

すぐ隣の横田町でも田植えが始まったのではないだろうかと思って足を伸ばした。



変化はなかった。

(H26. 6. 9 EOS40D撮影)

野遊び③in菩提山町周辺

2014年12月18日 09時46分52秒 | 自然観察会
正暦寺がある地は奈良市菩提山町。

一条天皇の勅命を受けて藤原兼家の子になる兼俊僧正によって正暦三年(992)に創建された。

標高はおよそ200m。

天正年間に書かれた菩提山正暦寺古図写に当時の正暦寺龍華樹院全景が描かれている。

周辺の山々に鎮座する神社もあるようだが名称は判読できない。

手前にある寺駐車場より東に向かって道がある。

峠を越えれば田原の里の矢田原に繋がる道である。

登り坂を巡るこの日の自然観察会。

参加される保護者らよりもスタッフの方が多くなってきたようである。

一週間前にもやってきた当地。

相変わらず多くのテングチョウが舞っている。

追いかける子供たちは捕虫網を手にして駆けずり回っていた。

参加された親子さんは10人。スタッフは9人だ。

いずれも自家用車に乗ってやってきた。

寺駐車場は参拝者用。

もしかと思って登った処にある「庵」に寄った。

その場におられた婦人は知人のNさん。

大和郡山の観光ボランティアガイドの一員であるとともに正暦寺で寺奉仕をされている。

昨年もお願いした上の駐車場の借用願い。

事情を話して、すぐさま住職に電話してくださって一時的な使用承諾を得た。

ありがたいことである。

観察を始める前にはいつもの通りに注意事項を伝える。

うめちゃん先生の話しを聞く子供たちも一年、一年ごとに大きくなってきた。



トイレの前のシャラの木はまだ蕾でしたね。

もう一週間もすれば開花することであろう。

その付近にいたガ。



なんとなくヒメシャクガの仲間のように思えるのだが、名前は判らない。

ヤマボウシの葉にいたケムシ。

金色模様の筋がある。



特に面白かったのが顔だ。

顔といえばいいのか、頭なのか。

黒い二本の文様・図柄が実にユニークだ。

「ハ」の字型が特徴であるマイマイガの幼虫。

いったい眼はどこなのだろうか。



ウスタビガの繭があった。

小さなタマゴがついているが、空っぽの状態である。

ヤマボウシの葉の裏にあったが、よく見つけられたものだと感心する。

ウグイスやイカルの囀りが聞こえる。

天気予報では曇り空。

午後には雨が降る予報を覆すこの日は晴天。

気持ち良いほどの日になったが、気温は30度。

タオルを持ってくれば・・と思った。

この年のテングチョウは多い。

幼虫はエノキの葉を食べる。

下見のときに拝見した樹木。

葉っぱが一枚もないほどに食べていた。

食べ尽くしたテングチョウはサナギで過ごして成虫になって飛び出す。

虫が多いということは野の鳥も多いということだ。

エノキは秋ともなれば黒茶色の実になる。

甘くて美味しいと先生は話すが、未だに見たことがない。

テイカカズラのカザグルマを口で吹いて回す。



ここら辺りにはたくさん咲いているテイカカズラ。

笹の先を摘んでプロペラの芯にする。



ふっと息を吹きかける。

くるくる回るカザグルマ。

うまく回せたかな。

護岸化されていない川にはサワガニがいる。



裏を見れば♂ということだ。

オオルリもサンコウチョウも早朝には鳴いていたと話すNさん。

野の鳥や花に囲まれて「庵」で過ごしている。



今年も拝見したハナショウブ。

色鮮やかに田んぼの向こうで咲いていた。



ホタルブクロの向こうに「ガ」が飛んできたが、どこにおるやらさっぱり判らない。



花が咲く園にはヒラヒラ飛んできてとまってくれたモンシロチョウもいる。



これはヒメウラナミジャノメのように見えるが、どうなんだろうか。

園には風に揺られる白いフワフワ虫がいる。



オオデマリを食用にしているババシロアシマルハバチである。

フワフワは何の役目をしているのだろうか。

それよりもう少し上に登った。



道中で初めて発見したツチアケビ。

これまで何度か当地で観察をしてきたが、この場にあったのは初めてだ。

ツチアケビはラン科植物。

蕾の状態であれば不思議な形だと思ってしまう。

一般的には湿った地に生息するのだが、道中はどちらかと云えば明るい乾燥地。

ツチアケビはナラタケに共生する腐生植物だが、付近にはナラの木は見られない。

ラン菌がここまで飛んできたのか。

翌年もここに咲いていれば良いのだが、消滅することもあるようだ。

一週間、10日後には花開きを、8月末ぐらいには細長いウインナ姿を拝見したいと思った。

ふわっと飛んできた虫を捕まえた子供さん。



手のひらでひっくり返るか、コメツキムシ。じっと待っていたら、むっくり起き上がった。

樹液を吸っていた。



これってツマグロヒョウモン?ではなく、とてもよく似ているサトキマダラだった。



イチヤクソウの開花を見届けて途中下車した観察会。

その後にオオルリをじっくり拝見したらしい。

途中下車の訳は県立民俗博物館の「祭りの用具の語り」があるからだ。

本人が話すだから、遅れてはなるまいと思って下車した。

この場で別れたNさんが聴講に来てくださっていた。

ありがたいことに仲間の観光ボランティアガイドと連れもってだ。

「語り」には正月初めの行事である矢田寺の「修正会」も話した。

ほぼ同じ様相であると話すNさん。

いずれは住職に了解をいただいて正暦寺の修正会を取材したいものである。

(H26. 6. 8 EOS40D撮影)

明日は雨か

2014年12月17日 07時12分49秒 | 自然観察会(番外編)
5月28日から6日間連続の30度を超す真夏日。

「今日も暑いな」とお日さんに向かって「なんとかならんか」と願うように拝んだ。

眩しいお日さんの周りに大きな円が描かれていた。

本日、11時20分のことだ。

虹のような環はかさ(暈)だ。

明日は雨になるかもしれない。

仕事中の待機時間に撮ったが、携帯画像では判り難い。

・・・かさ(暈)は日中に出現した場合はひがさ(日暈)と呼ぶ。

出現した数日後には雨になると気象庁は云う。

九州では梅雨入りするかもしれないとテレビが伝えていた。

その通りになった翌日2日の夕刻は雨が降ってきた。

それから2日後の4日は近畿地方も梅雨入り宣言がでた。

(H26. 6. 2 SB932SH撮影)

野遊び③下見オプションの北椿尾

2014年12月16日 10時10分21秒 | 自然観察会
正暦寺近辺の下見を終えたうめちゃん先生、hanasukiさんとともにもう一カ所を探索する地は奈良市北椿尾町。

当地で行われているカンセンギョ、とんどに続いて神社オコナイなどの村の行事を取材させていただいた。

カンセンギョに参る人たちは上・中の地区の稲荷講のみなさん。

上の地区の方々が向かう地はサガシオとも呼ぶ城山。

椿尾山城跡がある。

とんど風景の写真を撮らせていただいたお礼に写真をさしあげた。

自然観察する地域は集落を抜けて山道に入った処だ。

これより向こう側は軽トラなどの4輪駆動でなければ行くこともできない。

徒歩で登った城山・・・とまでは行かない。

ときおり城山を目指す人と遭遇すると話していた男性。

ぐるりと遠回りして下ってくる。

山道では対面通行は不可能。

出合う車と遭遇すれば難儀する。

私たちは安全にということで登った山歩き。

どこからかキョロリ・キョロリ・カッカッと聞こえたクロツグミの鳴き声が聞こえる。

シジュウカラ、イカル、ホトトギス、キビタキ・・・。

なんと、サンコウチョウが鳴く声が近くで聞こえた。

こういう場合は動かない。

じっと待つのである。

鳴いた方角に目を凝らした。

立ち木の杉林。僅かに動いた鳥がいた。

それがサンコウチョウ。

眼の縁周りはブルー。

姿も青く、長い尻尾が目立つ。

双眼鏡で現認した。

オオルリやカケスもいる。

鳥の鳴き声に混ざってタゴガエルの声も聞こえる。



その場にはテンナンショウの花が咲いていた。

テンナンショウにはいくつかの種類がある。

これは何であろうか。



近くにはシロタツナミソウが咲いていた。

生息は僅かである。

少し歩いた、といっても山の道。

いくら歩いたのか判らなくなる。

ここにもテンナンショウが咲いていた。



三株もあったが、さきほど見たテンナンショウと比べればやや細い。

同じ種類なのか、見分けが難しい。



ハルジオンは群生だ。



正暦寺近辺でもみたキンイロジョウカイもいた。

ジョウカイボンよりも大きくて、足・触角の色が濃いように思える。



ノビルは花後状態のネギボウズ姿だ。

野性種ではなく、かつて畑作地であった名残である。



それより登った地に咲いていたシライトソウの花はブラシ状に見えた。

花茎にある葉は細葉だが、下部の根生葉はロゼット状態である。

初めて拝見した自生のシライトソウに感動する。



登山道にある野の草にアマドコロが多く見られる。

花は葉の下に垂れ下がるように咲くので下から見上げないと撮れない。



ここにもあったギンリョウソウ。

立ち上がる寸前だ。

矢田山より2週間以上も遅い咲き始め。

北椿尾の城山の標高は522mであるが、西にある矢田山の頂池は284mだ。

その差は238mもある。

標高の差は気温の差。冬場は寒く、雪は積もりやすいが、夏場は涼しい。

自然界の植物が敏感に感じる標高差を思い知った。

木漏れ日の山道を歩いて下山したとたんに暑さを感じるこの日は30.1度。

自然を体感できて、しかも雄大な景色を見る。

それだけの価値がある。そう思ってもう少し登ってみた。



そこに咲いていた黄色い花はキバナツクバネウツギ。

網目状で、ほんのりと淡い橙色をみせてくれる花弁。



可憐な姿で心を癒してくれたキバナツクバネウツギの別名はコツクバネウツギである。

ここでUターンした下山途中で拝見したオカタツナミソウ。



正暦寺に咲いていたものと種類が違うように見える。

もしかとすればヤマタツナミソウなのか、判らない。



下にも咲いていたシライトソウ。

垂れ下がっているので咲き始め、のように思える。



怖かった崖崩れの山道。

いつ崩れるかもしれないと思うと、足早に渡る。

そこを通り抜けたらホトトギス・・・。



花はまだまだだが、葉っぱの文様からホトトギスであろう。



何の鳥か判らないが、巣が落ちていた。



これってヤマハタザオ。

小さな花がついているが、風にゆらゆら、腰をかがめて撮るのがしんどい。



全体を知るために下部の葉っぱも入れて撮っておいた。

軽トラが踏みしめた轍。



水分が残っている処に動物の足跡があった。

5本指のようにも見えるが、何の動物であろうか。

サルなのか、それともアライグマなのか。



これも轍の足跡だ。

同じ動物かも知れない。



これもまた同じ動物と思われる轍にあった足跡。

メジャーで大きさを測っておけばよかったと思ったのは下山してからだ。

これは明らかに違う足跡。



三本足であるが、何の鳥か判らない。

一か月後に菩提山町を訪れた山ちゃん先生が聞いたサル群団の件。

群れを追って調査していた女性の話しによれば「信楽の方から追ってきた」というのである。

何年か前に柳生で遭遇したサル群団。

何十頭ものサルがガードレールに座り込んでいた。

怖くて近寄りがたかった。

調査員の話ではおよそ30頭。

栗の実が食べごろにやってくるそうだ。

信楽から菩提山町までの距離は直線にして70km。

移動距離はけっこうある。



最後にもう一度登場したテンナンショウで北椿尾の下見観察を終えた。

(H26. 5.29 EOS40D撮影)

野遊び③正暦寺近辺の下見

2014年12月15日 07時18分27秒 | 自然観察会
翌月の8日に観察する地は奈良市菩提山町。正暦寺近辺の自然を巡る。

当日の観察会に備えて予め自然の状況を確かめる。

動植物にはどのようなものが生息、或いは植生を知る下見会である。

駐車場には大量に発生したテングチョウが乱舞している。

ぱっと飛び去るが、再び舞い戻る2カ所。

1カ所では100匹もいるのではと数えるgucchi先生。お久しぶりの登場だ。

その様相は橿原神宮でも同じようだと話す。今年は当たり年だと云う。

菩提山町に囀るウグイス、シジュウカラ、イカル。

ホオジロの声も聞こえてくる。



付近を散策すれば、テングチョウのサナギが見つかった。

樹木はアラカシだ。

テングチョウはエノキの葉を食べる。

食べられたあとに、若い芽が育ってきた。

傍には食べた主がいた。



テングチョウの幼虫はムシャムシャと食べていた。

食べて、どれぐらいの期間でサナギになるのか・・・。



遠くに見えるエノキ類の大木。

葉っぱは見事にない。

どれほどのテングチョウがいたのであろうか。

少し登っていった処に民家がある。

家には名も知らない幼虫が住んでいると話す婦人の話しに釣られて伺った。



そこにいたミドリヒョウモンの幼虫は割合、大き目だ。

ミドリヒョウモンはツマグロヒョウモンと同じようにスミレやパンジーの葉を食べる。

成虫になったミドリヒョウモンの姿は美しい。

大阪のおばちゃんが着こなすヒョウモン柄よりも・・と思っている。



紹介してくださった民家の玄関上に飾ってあったモノは正暦寺で授かった御幣だ。

正月三日から五日間にかけて初祈祷をされる修正会がある。

五日の結願が終わればお寺に出向いて貰いにいくそうだ。

御幣はこのように飾って家を一年間守ってくれた御幣は小正月の1月15日にとんどで燃やす。

菩提山町のとんどは家を出た辻で行われる。

「めんめんこう」の各家ごとにすると云うが、川を渡ってはいけないというしきたりがあるそうだ。

とんど火が下火になれば、12月30日に搗いた正月のモチを焼く。

コゴメを入れたドヤモチがいちばん美味しいと同家の婦人が話す。

観察会で出合った民家のおかげで正暦寺の行事を知った。

ありがたいことである。



ニワフジも奇麗な花を咲かせていたその場を離れてもう少し上を登っていく。

サンショウクイが飛んでいった。

一瞬だっただけに見逃した。



畑の横に咲いていたヤワゲフウロ。

大阪富田林にあった牛糞に紛れてやってきた外国産。

いつしか広範囲に広がったそうだ。

ホトトギスも鳴いていたこの辺りは野の鳥が多い。



いつも拝見するイチヤクソウが花芽をつけていた。

一週間も経てば開花するであろう。



傍にはやや朽ちかけたギンリョウソウもあった。

6月ともなれば溶けているだろう。

もう少し登れば田植えを済ませた水田が広がる。



そこにいた交尾中のホソミオツネントンボ。

愛のハートマークになっていた。



次に発見したのはシュレーゲルアオガエルの卵塊だ。

泡のように見える卵塊には200個以上もあるそうだ。

カワラヒワ、コゲラ、オオルリの鳴き声も聞こえた。

しばらくすれば奇麗な文様の餓が飛んできた。



キンモンガの文様はタイガース紋。

稀に白色のキンモンガもいるらしいが、文様に違いがある。

付近にはエゴノキが咲いていた。



垂れ下がるエゴノキの白い花。

で、あればオトシブミもあるはずだと探してみたら、たくさんあった。



この映像では左下に見える。

オトシブミの種類はエゴノキの葉が主食のエゴツルクビオトシブミ。

葉っぱを喰い尽くすところまではいかない。



白いふわふわした花はガマズミの花。

モアレがかかったような感じだ。

さらに上流を遡る。

水田を抜ければ森林浴。



森のなかにぽつんとあった一本のササユリは希少種。

大切なササユリはそっとしておこう。



湿った土地に生息するコバノギボウシ。



そこら辺りには矢田山で拝見したミヤマシラスゲもあった。



樹木の葉っぱにとまっていたのは旧名ニシカワトンボの交尾。

今ではニシカワトンボの名ではなくニホンカワトンボ。

近縁種にアサヒナカワトンボがあるが、見分けは難しい。



画像をアップすればはっきり判る。

ホソミオツネントンボと同様にハートマークの形になって交尾していた。



カンアオイの葉っぱが好きだ。



葉をそっとどけると下にあった花とも思えない姿の花弁。

もしかと思って探してみたが、ギフチョウはいなかった。



渓流のシダの葉にもいた交尾中のニホンカワトンボも撮った。



湿った地に多く咲いていたミズタビラコだ。



これもササユリと思ったが、葉っぱの幅が広いので違うのだろう。



モジャモジャの花をいっぱいつけたヤマハゼである。

ウルシ科ウルシ属の植物なのでかぶれる可能性があるが、ハゼウルシとの違いが判らない。



エジプト色柄にように見えたキマダラツバメエダシャク。



そっと逃がしてあげても戻ってきた。

頭から見れば「コワーイ」顔なのだ。



長閑な水田にあった巨樹はサクラ。

来年の春こそ拝見したいものだ。



その水田にあったトノサマガエルの卵塊。

戻る途中にあった樹木にできたて作りたてのゲラの巣穴があった。



コゲラ、アカゲラ、アオゲラ・・・何だろうか。



キマダラヒカゲが立ち止まった。



クロヒカゲも立ち止まった。



キンイロジョウカイも立ち止まった。

ここら辺りはいろんな昆虫が飛んでくる。

午後からは用事があるやまちゃん先生は帰路についた。

その後の下見はもう一カ所。

北側の地である。お寺に向かう参道は砂利の地道。



ここにもいっぱいいたテングチョウの群れ。

近くまで寄るとぱっと飛び舞う。

しばらく歩けば入場禁ずの地がある。



その場に咲いていたのはオカタツナミソウ。



草むらの中に咲いていた。

よく見ればあちこちに咲いている。

ここら辺りで約束の時間が迫ったgucchi先生と別れたうめちゃん先生、hanasukiさんと私の3人は下見の続行である。



シダの葉にとまったのはカワトンボの♀であろうか。

山から流れでる水が溢れて山道はびしょびしょである。

水気が多い処である。

そこにあったタチクラマゴケ。



上から撮ってもタチクラマゴケ。



横から撮ってもタチクラマゴケは地面を這うように広がる。

山林に広がるシダ類の植生。



朽ちた橋は数年前にみたときよりもさらに侵食していた。

キビタキやジュウイチの鳴き声が聞こえた。

これ以上、上流を目指しても変わらない景色。

植生に変化は見られない。

ここよりも午前中に下見した地の方が良かろうと判断して下った。



葉っぱにとまったクロナガカワゲラ。

成虫になれば後ろの尻尾は消えるのであろうか。

それとも写ることのできない細いものだったのか。

もしかとすればオナシカワゲラが正解かもしれない。

いずれにしても川の水質が奇麗だということだ。



陽があたる地点に来れば、テングチョウに混ざってヒラヒラ。

久しぶりに拝見したイシガケチョウだ。



あっちへ飛び、こっちへと飛んでいたが、足元まで寄ってくれた。



ユキノシタの群生もある。



遠目に咲いていたオカタツナミソウもアップしておいた。

正暦寺には幹廻りが太いサルスベリがある。



紅い夏の花はまだまだだが、ツルツルの木肌になにやら立っている仏さんがいる。



というように見えたが、違った。

木のコブだった。



石垣にはヒトツバが垂れていた。



これはシオヤトンボの♀であろうか。

シャッターを押した瞬間に飛んでいった。



トイレ前に咲いていたヤマボウシ。

傍にあった蕾はなんでしょう。



夏椿のシャラの木と思われる。

一週間後には白い花が見られるかもしれないが・・・。

(H26. 5.29 EOS40D撮影)

三日間のリゾート

2014年12月14日 07時48分51秒 | もっと遠くへ
三日間もリゾート滞在した白浜町才野の宿泊地。

座敷の窓に映った木の葉はシルエット。

朝の目覚めはすっきりである。

温泉に浸かって疲れた身体を癒した。

リゾート三日間を過ごした翌日は普段の生活に戻る。

朝・晩食の食材求めにでかけたとれとれ市場



見慣れたようだが、売り場全容はまだ掴めていない。

買った食材はどれもこれも美味しくいただいた。

なかでも三日間とも買った品がある。

それは味噌漬けのお魚で朝食のおかずになった。



二日目を迎えた朝食は当店自家製のお勧めサバ味噌漬け。

サバはノルウェー産であるが、脂がのっって、とても美味しかった。

この日の朝食は赤魚だ。

片身の魚だが、身はたっぷりとある。

これほど美味い味噌漬け魚はスーパーでは売っていない。

売っていても脂が少ないのである。

しかも身が薄いとくる。

帰りの土産に買ったのは厚切り一枚350円の紅鮭だ。

半額の表示がしてあったので思わず買ってしまった。

紅鮭は塩麹仕立て。美味さを引き立てる。

翌日の家の朝食になった。

お土産はもう一枚。サワラの味噌漬けも半額表示だった。

お土産は隣近所に配るお菓子類も買っておいた。

もう一品は別荘を快く利用させてくださった義兄へだ。

とれとれ市場は堅田漁業組合が運営する海鮮マーケット。

送料がかかるが宅配便も店内にあるから利便性がいい。

丁度そのころは昼食どき。

マーケットではあるが、観光客目当てにとれとれ横町の名がついた食事処もある。

麺類・丼類・造り・にぎり寿司などを売っている。

団体客が押し寄せるこの日は土曜日。

席はいっぱいだし、注文する客で行列ができている。



なんとなく食べる気がしなくなった。

帰路の道中には食事処がいっぱいあるのではと思って離脱した。

食事処を探すに最適な機械が装備した。

カーナビゲーションである。

検索するキーワードは「食べる」である。

4人が安心して食べられるのは麺類。

うどん屋さんの所在地を探せば、数か所あった。

あったにこしたことはないが、メニューや値段は判らない。

行ってみなければ判らない食事処に選んだ「さぬきうどん」店。

帰路の途中にある。

しばらく走れば大きな看板が目に入った。



創業昭和8年を書かれてあったお店は「よし平」。

カーナビゲーションの案内を無視して信号を曲がった処にあった「よし平」は田辺市の神島台。

玄関口に「梅しそおろしうどん」の画像がでかでかとある。

値段は780円。

とにかく入店した。

落ち着いた雰囲気のうどん店は定食や丼もあるが、食べたいのはうどんである。

おふくろは看板どおりの「梅しそおろしうどん」に決めた。



かーさんはそれも付いている「梅しそおろしスペシャル」。



値段は1180円で、数種類の丼が選べる。

テレビ等で紹介されるケースも多々ある梅を盛った「しらす丼」にした。

一度は食べたかったと云って注文した。

息子はセットメニューの勝浦産の生まぐろの手こね寿司。



うどんも選べるセットは釜あげうどんにした。

値段は880円だ。

ご飯も食べたらお腹がいっぱいになる。



シンプルなぶっかけうどんに決めた。

値段は580円で、いずれも税抜き価格だ。

丼・寿司のご飯ものはミニである。

それぞれが器に盛られて運ばれた。

釜あげうどん以外はどれも冷たいうどんにした。

出汁が利いていて、どれもこれも美味しくいただく「「よし平」のうどん・丼。梅干しは大粒の紀州南高梅。

梅干しがうどんにこれほど似合うとは思わなんだと云いながら食べる。

昨日にいただいた椿温泉の道の駅レストランも美味かったが、「よし平」は値段以上にもっと美味かった。

いずれも奈良では味わえない特上のメニューだった。

和歌山の食事処は度々訪れることはないが、近くの人が羨ましいと思った味である。

それにしても三日間とも昼食は麺類。

昼は口に優しい麺がいちばんだと思っている。

南紀田辺から北上する阪和高速道路。

一服の休憩は行きも同じの紀ノ川SAだが、下り・上りのエリアは違う場。



高速道路向こう側が下りである。

レストラン・フードショップなど料金体系もなんとなく似ているのは運営会社が同じなのであろう。

SA内をうろうろして「探しもものは何ですか」。



ありました、泉州ナスの漬けもの。

値段は378円だ。

生産は和歌山のお店。

そうであるから商品名を「泉茄子漬」としたと思われる。

名はともかく三日間、それぞれのお店で売っていた泉州水茄子の漬物は値段も違えば、味も違う。

漬かりぐあいもあろうが、1番は紀ノ川SAの下り線、次が上り線で、浅漬けのように感じたのはとれとれ市場だった。

値段もその順であったが、いずれもそれなりに美味かった。



上り線のSAには紀州金山寺味噌が売っていた。

販売は株式会社味噌本舗「やまだ」というお店だ。

これって串本の橋杭岩道の駅で売っていた商品と同じだ。

わざわざ串本まで出かけることもなく紀ノ川SAで売っている紀州金山寺味噌には特徴がある。

なんと奈良漬けが入っているのだ。

これが味にコクを付加する648円の「ぜいたく三昧」。

お店で直接買えば税込みで594円になるらしい。

こうして和歌山を抜けて大阪に帰路を向けた。

帰りは泉佐野から関空経由で堺工業地帯付近を通る阪神高速道路。

下り口は堺の大浜だ。

ここまでの料金は阪神高速道路の930円込みで合計が3250円。



行きしなと違って大幅に短縮された。

(H26. 5.24 SB932SH撮影)

椿温泉から串本橋杭岩へ

2014年12月13日 08時41分34秒 | もっと遠くへ
二泊三日の別荘地滞在。

何をするわけでもない避暑地であるが、何もしなければ退屈な時間を過ごすだけだ。

「暇やしどこかへ行こう」と云いだした家人たち。

声をあげた観光地は二つ。

別荘地対岸に見える椿温泉だ。

肉眼でも奇麗に見える避暑地の白いホテルがある。

白浜からはそれほど遠くない。

国道42号線を道なりに行けば着く。

もう一つあげた地は橋杭岩。

息子が小さいころに十津川から新宮・勝浦・串本・白浜コースを目指したことがある。

橋杭岩は干あがって海面に住んでいる磯の生き物が蠢いていた。

もう一度見たくなったと云うのである。

椿温泉は近いが、橋杭岩は遠い。

しかも延々と海沿いの国道を走る。

峠越えもあって緩いカーブが続く道。

距離はどれぐらいあるのか、カーナビゲーションに設定してルートデモをしてみた。

それを見ているだけで酔ってしまいそうになる。

とにもかくも出かけることになった紀州の沿岸観光。

デモを拝見してみれば椿温泉には足湯があることを知った。

それは良いと揃って口にだす。



椿温泉には道の駅がある。

駐車場はそれほど広くない。



道の駅前には温泉スタンドがある。

50リットルで100円だが、容器の持ち合わせはしていない。



足湯の看板は国道から見えるように立ててある。



そこには数人の人たちが足湯に浸かっていた。



なんでも椿温泉で病いが治ったという人が平成19年に建てたというありがたい施設はいつでも入湯することができるわけではなく、時間帯は決まっている。

奉仕する人たちが毎日清掃されている時間帯はお休みなのだ。

湯温は高くない。

ゆったり1時間も浸かっているという婦人もおられた。



二組のご夫婦も寛いでおられた足湯はぬるぬるしている。

一組は大阪市内、住之江区の安立町からだ。

安立と書いて「あんりゅう」と読む地は紀州街道。

住吉大社のお渡りは紀州の殿さん。

御輿を担いで大和川を渡った。

大阪と紀州が奇しくも繋がった。

安立は生まれ育った地元だけに話しが弾む。

足湯の傍には真新しい薬師堂がある。

ほってりとしたお薬師さんに集う講があるようで、薬師真言を唱えるのか、ご真言の文字も見えた。

浸かっていた婦人の話しによれば、足湯を建てられたときに朽ちていたお堂も建て替えたと云う。

もう一組のご夫婦はすさみ町出身。

串本橋杭岩までは椿温泉からおよそ一時間と話す。

それなら行ってみるかと思うが、道中に食事処がないかも知れない。

道の駅に入ってみた。

格安な日帰り温泉もある。

ご近所の方だと思われる人らが次々と入湯される。

施設内にはこじんまりとしたレストランもある。

厨房も含めて喫茶店のような造り。



そこに貼ってあった「マグロ丼」は勝浦魚港であがったマグロをヅケ(漬け)にした丼。

汁椀に冷やっこ豆腐、ジャコを入れたダイコンなますに漬けものもある。

これで850円だ。

食べた家人は皆、美味いと云ってあっという間に完食した。

厨房におられたご夫婦が作った料理は美味すぎる。

なますと漬けものも自家製の手料理。

勝浦マグロは知り合いの人が運んでくれる卸したての新鮮マグロ。

美味いはずだ。

私が注文したのはらーめん。

前日に食べたセットものでは多かったので、らーめん一品にした。



それはイノブタらーめん。

ぶーたん王国ことすさみ町の獣医のお勧めで、わざわざ買いに行っていると話す店主。

あっさり系のしょうゆ味の出汁は透き通っている。

細麺が出汁に絡んでするする入る。

イノブタも美味しい。

片身のにぬき卵も盛ったイノブタらーめんは650円。

なんでもGW期間の三日間はとんでもなく忙しかったと話すレストラン山本。

お勧めの店に挙げたい。

お腹は満腹、店主も料理もほっこり味わった椿温泉を再出発。

一路、串本に向かう。

国道42号線はひっきりなしに大型ダンプが往来する。

ときには何台も数珠つなぎで遭遇する。

南紀田辺から東へ延伸する高速道路は平成27年10月に開催される和歌山国体に間に合わせたい国家事業。

トンネルも多い高速道路の突貫工事はやたらとダンプカーが多い。

計画では新宮までらしいが、今のところの延伸先はすさみ町まで。

出合ったダンプカーはこれより先にはまったく遭遇しない。

道なりにガイドするカーナビゲーションは「ここまで」とアナウンスした駐車場は小さい。

どうやら民宿の駐車場であった。

向かい先にあった看板に「弘法湯」が書かれていた。

ところが、本日はお休み。

午後1時から7時までの「弘法湯」の入湯料は大人400円。

小さな駐車場下にある。

お大師さんを安置する大師堂は閉まっていた。

そこから戻って大型観光バスも停められる駐車場。

道の駅くしもとである。



眼前に立つ奇岩が串本橋杭岩(はしぐいいわ)。

椿温泉からおよそ1時間余りで着いた。

20数年ぶりに拝見した橋杭岩。



カメラ女史がシャッターを押していた。

たまたま撮っていたときに突然現れたので写りこんでしまった。



時間帯は干潮なのか、近くまで寄ることができる。

ピーカン照りの青空下にニョキッと立つ奇岩に見惚れる。



打ち寄せる波が足元を濡らす。



その昔の大昔、地中の割れ目からマグマが湧きあがって固まった。

場所ごと地表に押し出されて風雨に周囲の岩が崩れてむき出しになったと云う説明が書かれてあった。



こんもりした砂浜は円形。

白い雲でもあればと思うがそうはいかない奇岩の景観。

潮が引いていたので寄ってみた。



白い花が咲いていた。

なんとなくシシウドのように思えたが・・・。

季節は違う。

おそらくハナウドであろう。

ひき潮であれば海に住む貝やヤドカリ・小魚が目の前で見られる。



たっぷり堪能した橋杭岩でおふくろが買っためはり寿司に金山寺味噌。



とれとれ市場にも金山寺味噌は売っているが、味は薄い。

我が家の口には合わないが、これがなんとも美味いのである。

売っていたお店は道の駅の「くしもと橋杭岩」。

ここではたくさんの種類のセッコクがあった。



値段は一ポットで900円。

手ごろな値段であるが、世話はできないと思って断念した。

復路の距離を考えてガソリンスタンドを探す。

白浜から串本までのガソリンスタンドはそれほど多くない。

この日のレギュラーガソリンは1リットル166円が最も多い。

場合によっては167円の処もあれば、163円のスタンドもあるが、ほとんどが現金扱い。

串本の浜口石油は163円で最も格安、しかもクレジットカードで支払えるが、奈良県よりも10円も高値。

これも地域格差なのであろうか。

満タンにして計測すれば、1リットルで14km。

まあまあ伸びているようだ。

復路の道すがら。国道42号線に魚港があった。



「本州最南端串本 しょらさん鰹 ケンケン漁」と表示してあった施設の看板。

串本町田並の魚港である。

田並の看板には「ケンケン漁の発祥の地」と書いてあった。



長いマストのようにそそり立つ竿が特徴の漁船は港に停留し、静かに休んでいる。

ちなみにすさみ漁港の施設の看板には「すさみケンケン鰹」とあるが、そこには「発祥」の文字ではなく、「認定証」であった。

串本町田並より西に走れば和深(わぶか)の集落。



それによりさらに西に向かえば朱色に塗った鳥居が見える。

往路の道中で気になった鳥居の存在。

海の民俗は少しでも知りたくて立ち寄った。



神社は恵比寿大明神とあった。

恵比寿神を祀って大漁を願う漁師の思い。

海の安全を祈るかのように山裾に建てられたのであろう。

紀州和歌山には恵比寿神を祀る神社が数多くあるようだが、和深のような鎮座地は少ないのではないだろうか。



和深の恵比寿大明神辺りに植生していたハマユウガオの花。

南国の花は惜しくも虫に喰われていた。

見た目もふくよかなハマユウガオの味は虫の声を待つしかない。



辺りには浜風に吹かれるチガヤが咲いていた。

そのチガヤに囲まれるように咲いていた黄色い花。

舞台は鮮やかに見えたのである。

黄色い花は同定できなかったが、ミヤコワスレかも知れない。

さらに西進する国道42号線。



朽ちていた「恋人岬婦夫波観潮」の看板が目に入った。

展望台は危険な状態なのであろうか、閉ざされていた。



その辺りから見下ろす波打ち際。



押し寄せる波の姿は右手から。

しばらく見惚れていたら、島手前からは左手からも波が打ち寄せた。



浜に打ち寄せる白波は網目状になる場合もある。

これって、もしかとすればフォトサークルDAN選抜写真展か、光匠会写真展で拝見した場所ではないだろうかと思った。

場所は見老津(みろづ)だ。

手前の岩にも大波・小波が左右から打ち寄せる婦夫波(めおとなみ)を観望できる。

自然現象はどういう具合でこのようになるのだろうか。

大波・小波が左右から打ち寄せる自然現象に見惚れて数十分も佇んいた。



向こう側手前にある島は陸ノ黒島。

その右先にある沖合の島は沖ノ黒島の名があるようだ。

南国に咲く赤い花はブーゲンビリア。



出合ったおふくろも喜んでいた。

花に打ち寄せる婦夫波(めおとなみ)が観望できる黒島はすさみ町の見老津。

真っ赤な夕陽が黒島に沈む景観を写真に収める人も多いらしい。

合掌波に合掌する。

それにしても恵比寿大明神といい、ケンケン漁、婦夫波は、カーナビゲーションのまっぷるデータには情報がなかった。

美しい景観は気がつかなかったのだろうか。



さぁて、今晩の食事もとれとれ市場で買出しだ。

串本までの距離は片道で70km。

けっこうな距離である。

戻った時間帯は16時40分。

市場は閑散な状況。

土産物を求めた観光客はほとんどいない。

市場の品々も安値の札が貼ってある。

ときには半額もあるが、だいたいが2割、3割引きであるが、前日買ったサバの味噌漬けは逆に250円になっている。

50円の差額がついていた。

他にもホタルイカが150円アップの350円。

どういうことなのか、である。



ちなみに半額の150円になっていた赤魚は明日の朝食用に買っておいた。

朝は、アブラがのった味噌タレの魚でいただくことにしよう。



太い一本脚のタコは造りにしてもらった。

剥いだ皮は湯びきしてポンズでいただくことにする。

おふくろが食べたかった海外産のマグロも買った。

今晩のおかずは惣菜がメイン。

とれとれ市場にある惣菜屋さんの陳列棚にも半額サービス。

それでは不足ぎみなのでケース売りしていた数種類も買った。

どれもこれも美味そうに見えた惣菜屋さんが提供する焼きそばも買った。

サラダも食べたいというが売り切れだ。

野菜売り場もあるとれとれ市場に並んでいた見慣れないもの。



ヤングコーンと呼ばれる野菜は紀州田辺産で一束が130円。

生でも美味しくいただけるヤングコーンだ。










あれやこれやと買出しして今晩の夜食はテーブルに広がった。

(H26. 5.23 SB932SH撮影)
(H26. 5.23 EOS40D撮影)

初の遠出は南紀白浜

2014年12月12日 07時19分52秒 | もっと遠くへ
4月末に中古で購入したスズキエブリィJOINターボの初遠出。

目指すは南紀白浜である。

住之江に住むおふくろを迎えて出かけるようにした。

遠出するには高速道路を利用する。

取り付けたETCカードも初めての体験。

入手したオリコのETCカードを装着した。

自宅を出て初めて通過する第二阪奈道路。

ゲートが近づくどきどき感。

時速20kmで走行する指示がでている。

そろそろと侵入したゲートはふわっと上がった。

料金は670円だとETC装置が伝えた。

難なく通り抜けたETCゲートに感動する。

生駒山を潜り抜けて阪神高速道路に移った。

ここでもECTゲートで通過する。



それからしばらく走って渋滞にでくわす。

なにやら発生した事故による渋滞であるが、いつもよりも長い区間である。

本町に出るまではノロノロで、結局一時間もかかって住之江に着いたのは11時ころだ。

自宅を出発して2時間もかかったが、この日の白浜行には影響はない。

ないというよりもアテがないのだ。



カーナビゲーションを住之江発として南紀白浜にセットした。

道先案内は大和川を越えて堺から案内されるが、走行道は北へ向かって長居公園通りだ。

反対方向であるためカーナビゲーションは困ってリ・ルートばかりする。

ぐるぐる回って戻ろうとするナビゲーション。

それを無視して走るものだから、面喰っているのだろうか何度もリ・ルートする。

助手席に乗った次男が操作するカーナビゲーション。

現在地に何度セットし直しても同じだ。

堺の道は混んでいることは確か。

それよりも長居公園通りを東に向かって一直線。

近畿自動車道路長原ICから南下すれば阪和道に繋がるから判りやすい道なのである。

高速道路に入ればカーナビゲーションを見ることもなく道路標識で充分だ。

目指すは白浜なので「和歌山」の文字さえ判れば良いのだ。

そうこうしている時間帯は昼食どき。

岸和田SAもあったが、より和歌山寄りに近づきたい。



そう思って停まった紀の川SA

手軽にいただけるレストランがあった。



我が家はどちらかといえば和食。

和歌山ラーメンには目もくれず、うどんや丼に視線がいく。

メニューを選ぶのは券売機。



いっぱいあるから探すのも時間がかかる。

券売機に挿入できるお札は千円まで。

五千円札は投入できない。

その場合はサービスカウンターで両替だ。

息子は570円のカレーうどん、かーさんは800円の黒潮定食の名がある丼セットで、おふくろと私はいなり寿司が2個ついている650円のエビ天ぷらうどんのセット。



これが美味いのである。

出汁も美味いがコシのあるうどん麺が気にいった。

4人とも揃ってうどん麺が美味いと云う。

買ったものの食べられないと云って渡されたカルビ丼。

味は濃く美味い丼だが、ご飯の量が多い。

お腹はぱんぱんに膨れ上がった。

昼間の量としては誤選であったと思う。



ぐるりを見渡せば美味しそうなサバの棒寿司などが売っていた。

商品を横から見れば昆布があった。

息子は昆布が苦手だ。

それにサバの棒寿司なら、行き先の南紀白浜・とれとれ市場で売っているだろうと思って購入しない。



それよりも美味そうに見えた410円の泉州水ナスの漬物を買っておいた。



紀の川SAから南紀田辺出口まではおよそ1時間。

制限速度は80kmであるが、ところどころが50km表示。

なんどかあった制限速度50km区間は道路工事であったのだ。

軽自動車では長原から南紀田辺まではETC料金で2920円だった。

南紀田辺出口からは地道走行。

ここからはカーナビゲーションがアナウンスする通りに車を走らす。

着いた場はとえとれ市場の寿司屋の駐車場。

セットした通りに着いたが、入店するのは「とれとれ市場」である。

一旦、道路に出て反対側にあった大きな駐車場はとれとれ市場。

ここでは温泉施設の「とれとれの湯」もある。



20年前にもやってきたとれとれ市場。

温泉もあったと云う息子。よく覚えているものだ。

入口前にはバーベキュー施設もある。

とれとれ市場で買った食材でバーベキュー。

我が家は必要としない施設だ。

店内の雰囲気は20年前と変わっていないように思えた。



新鮮な魚介類がいっぱいある。

マグロの解体エリアもあって、でっかい頭だけが残っていた。

買ったのは今晩の食事の寿司とお造り。



炙りサバの押し寿司が美味そうだ。

ここでは1パック500円程度のにぎりがたくさんある。

なんとガシラのにぎり寿司まである。

スーパーでは見られないネタものである。

お造りは3品セットで1500円。

大紀水産よりも遥かに安価なお造りだ。



サーモン、エンガワ付きのヒラメ盛りに片身のタイも買った。

これで1480円。安いものだ。

市場にはいろんなお店がある。

干物は割合高めである。

その付近にあった味噌漬けの魚。

サバが美味そうに見えた。



しかも片身で200円。

翌日の朝食で美味しくいただいた。

店内は広い。



探してみれば300円の泉州水ナスの漬物もあった。

製造は和歌山であるが、紀の川よりも安かった。

惣菜店もあるがパン屋はない。

野菜や肉売り場もあるのにパン屋がないのだ。

お酒も売っているが、ここでは買わない。

近くにあると思われるスーパーで良いのだ。

とれとれ市場に近いスーパーをカーナビゲーションで探してみれば、オークワ堅田店が見つかった。



カーナビゲーションにセットして案内されて到着した。

慣れない地ですぐさま見つかる便利な機械に満足する。

ここで最終目的地の「南紀白浜黒潮台別荘地」に向かう。

機械が案内する通りに走っていくが、どうもおかしい。

リ・ルートばかり伝えるカーナビゲーション。

JR白浜駅も通り抜けて見知らぬ国道に出てしまった。

どうやら反対方向に走っていたようだ。

ときおり判らなくなる180度回転交差点。

案内される道表示はやや太め。

それに沿って走っていると思っていても違うのだ。

再出発地点で右か、左かを誤るととんでもない処に誘導されることが次第に判ってきた。

あれやこれやと迷走を繰り返して見慣れた地のトンネル。

その真上にあるのは白浜空港だ。

ときおり離着陸するジェット機の爆音が聞こえてくる。

そこからはすぐに見つかった「南紀白浜黒潮台別荘地」のゲート。

預かった機械を操作してチェーンを下げる。



着いた別荘地は義兄の所有地にほっとする。

ここは和歌山県白浜町の才野。



扉、窓を全開して南紀の風を室内に通す。

気持ちの良い風がほてった身体を落ち着かせる。

ここは温泉がある別荘地。

いつでも入浴できる。

長時間の運転で疲れた身体を癒してくれる。

テーブルに広げたとれとれ新鮮料理。





身がしこしこしたにぎり寿司にお造りは美味すぎる。

オークワで買った発砲酒で酔いしれる。

(H26. 5.22 SB932SH撮影)