アッと言う間に砂浜出現で貝がくっついた岩2個を妹のきんかんは能島と鵜島に見立た作品”荒神の瀬戸”を作る。
荒神の瀬戸は鵜島と能島の間の瀬戸だ。
海流の複雑な荒神の瀬戸などを自由に行きかう技術のある水軍が周囲の勢力に加担したり造反したり豊富秀吉が天下を統一するまでは戦いの多い時代だった。
白いロープは渦潮でタケノコを切ったのや皮が船だそうな。
お互い3点づつ作ってほんの少し休憩して次の作品にとりかかった。
きんかんは磯を伝い能島の向かい側に行ったきり音沙汰がない。
どんな作品を作っているのかと行ってみるとボーッと立って荒神の瀬戸の急流をながめている。
作るつもりで素材も持ってきたが急流を見てるうちにほんの500年ほど前激しい戦いがあった場所に自分は立ち向かいの島にはビルが見え潮流観光の船が行きかう今の風景に何か思うことがあったようだ。
”夏草やつわものどもの夢のあと”の句があるように”潮流やつわものどもの夢のあと”とでも思ったようだ。
それきりもう作らないと言って片づけを始めた。
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