自分に自信がない、自己肯定感が低い子4の続きは、
時間がある時に書かせていただきますね。
教室で、算数苦手派だった子が、ある日を境に算数得意派に変わることがあります。
きっかけとなりえるのは、「いい点取った」とか、「他の子よりはやく解けた」とか
「褒められた」といものではなく、
問題を考えるプロセスでワクワクする面白さを味わったことがあるかにつきます。
褒められるのも、解いている時にワクワクするのも、
どちらも快感にちがいありません。
でも、褒められるだけでは、だんだん成績が落ちていくことや次の失敗が怖くなるけど、
後者の「解いている時のワクワク」は、
考えるための筋道やコツがつかめるからです。数学の世界の感性も高まります。
写真は4年生の子たちが虫食い算にチャレンジしている様子です。
ラミィキューブの数札を手に4人の子たちが、「ここは、絶対2よ。
だって、3×4=12だから」「こっちは、7がそのまま下りてくるから7よね」
とわいわい言いながら解いています。
算数が好きなAちゃんが、ここは繰り上がらいから、3以下の数しかありえない。
だって、3×4=12だから、1のところのケタが必要になるから」
といった推理をするなか、「7があまりってことは、ここはゼロよね」とBちゃん。
Bちゃんは、算数に苦手意識を持っていた子です。
完璧主義でできるできないが気にかかるタイプのため、すぐに答えが出せないと、
「わからない。できない」と考えるのをやめてしまっていたのです。
でも、4人で協力しあって
難しい問題にチャレンジする時は、自分の正解不正解を気にしなくていいためか、
「こうじゃない?」「ああじゃない?」と面白そうに参加していました。
そうするうちに、「ああ、こういうところに注目すると、答えがわかるんだな」とか、
「こういう数があるってことは、あの場合とこの場合が考えられるな」
といった推理自体が楽しくなってきました。
この日、Bちゃんが、「算数面白い」と感じた理由はもうひとつあります。
子どもたちが協力しあって解いた算数問題を
後でお母さん方にも協力しあって解いてもらう時間を設けて、
お母さんたちが考えに行き詰って困っている時に、
子どもたちが考え方のヒントをあげるようにしたのです。
お母さんたちが悩む姿を見ると、子どもたちは、
もっと難しい問題にチャレンジして先に解いておいて、
さらにお母さんを困らせてちゃえ!っとばかりに盛り上がります。
ほとんどヒントの数がない虫食い算(写真の左)にチャレンジ。
子どもたち、しっかり解けていました。
この日、円の面積クイズが大盛況でした。
みんな初めて円周や円の面積を学んだ子たちですが、
かなり凝った難しい問題の答えも出そうとはりきっていました。