虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

小学1年生の子たちの高い視点からの気づき

2018-05-28 21:14:17 | 工作 ワークショップ

子どもはどの子も基本的に自分のアイデア、自分の考え、自分の興味関心、自分の愛着などを

中心に工作をするのが好きです。

その時、ちょっとした工作技術を教えると、子どもの心に深く響く時があります。

何が強く響くかは個性にもよりけりですが、年代によっても特徴があります。

小学1年生の子らは、それより年下の子たちとちがって、

工作技術を教えた時に、「そういう原理だったのか!」「そういう仕掛けだったのか!」「そういう意味が

あったのか!」というより高い視点からの気づきのようなものがあります。

上の写真は、1年生の子が作った『電子レンジ』です。

この子はボタンをテープで貼って、自分のアイデアに大満足でした。

その時、「とびらのボタンを取り付ける時、穴をあけて、とびらの裏から短く切ったモールを通し、

次にボタンの穴に通し、再びとびらの穴に通して、とびらの裏でモールをテープを止める」という

方法を教えました。

すると、1年生の子たちは、

上からテープでボタンを貼り付けるよりずっときれいで、強度が増すことに

心から感動していました。

それより幼い子たちだと、きれいにできあがったことに喜ぶところで、

一本の短いモールが、こんなすごい働きをすること、

知恵を使うことの面白さに感動しているのです。

 

 

この1年生のグループで、こんなシーンもありました。

クレープやアイスクリームのコーンを作るための

簡易コンパスを作ったところ、

どの子もクレープやアイスクリームができあがるということ以上に

ふたつの穴が円を描くことに驚き、感激していたのです。

簡易コンパスは、食品の発砲トレイ、楊枝、半径サイズに穴を開けて

切った厚紙を用意したらできあがりです。

この同じコンパスも2年生の子たちに見せた時は、別の場所に穴を開けると

どうなるのか、ということに関心が向かっていました。


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