虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

3以上数えようとしない子と5までで遊んだ方がいいでしょうか?

2007-10-30 04:16:47 | 通常レッスン
3以上数えようとしない子と理解できなくても5までで遊んだ方が良いか?
3までで理解できる範囲で遊んだ方が良いいですか?
という質問を受けました。

答えは「遊んだ方が良い!」です。

ここでドッツカード教室の目標について
たとえを入れてお話します。

バケツが2つあって 雨の日 外に出しておくとします。
1つは 雨水がたまる向きに(ふつうの使い方ですね) 
1つは 逆さまにして

時間がたつにつれ
雨水がたまる向きにおいておいたバケツには
自然に 水がたまっているはずです。
でも 逆さまにしておいたバケツにはどうでしょう?
雨がどんなに激しくたくさん降っても
ちっとも 水がたまってないのではないでしょうか?

またこんなたとえがあります。
日本人のほとんどの人は ハングルやアラビア語を目にしたこと
はあっても読めないのではないでしょうか?
ところが もしハングルやアラビア語が読めたら
100万円もらえるという情報がいきわたったら
たちまち読めるようになるのではないでしょうか?


バケツの例でも
ハングルやアラビア語の例でも
できるとできないを分けたのは
能力(バケツなら機能ですね)ではありません

キーワードは  

興味と関心(バケツならちゃんと受け皿として機能しているか?)
ですね。

ドッツカード教室の目標は
100までの数を教え込むことではありません。
子どもに 自分が数に囲まれて暮らしていることに
気づかせて
それに対する興味や愛情を抱かせることです。

もしそれに成功すれば
ドッツカード教室を終えるまでに
これといった進歩がみられなかった子も
お出かけしたときも
食事のときも
数を目にしたら気持ちを動かされて
指を指してみたり それで遊んだりするでしょう。
あんぱんまんやポケモンのキャラクターを覚えていくのと
同じ速度で貪欲に
出会う数学的なものを吸収していくでしょう。

教えようとせずに
愛情を抱かせること

面白いもの楽しいもの‥と感じさせること!

数学者と一般人のちがいは
まさにココ

数の世界にどれほど魅力を感じているか?ではないでしょうか。

現在は ほっらかされていた昔の子とちがい
数や文字を幼いうちから学んでいる子は多いです。
でも 現実には 子どもの学力が下がっていること
が心配されています。

これは周りの大人が バケツのサイズを大きくすることや
雨の量にばかり気を配って

肝心の バケツが上を向いているかどうか?
子どもの興味や愛情がそちらを向いていて
情報を受け入れる態勢にあるかどうかを
気にもとめていないからではないでしょうか?

子どもは好きなものなら 教え込まなくても
勝手に覚えてきます
アニメのキャラクターでも
車の名前でも‥。
幼児教育の目標は
まず 手間をかけて
子どもの「好き」の世界を
広げることだと私は考えています

にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ 


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なおみ先生♪ (みい子ヽ(*’-^*)。)
2007-10-30 04:59:39
おはようございま~~~す♪
ドッツカード教室、記事作ろうと思いながら
1ヶ月前の記事(写真)を今出してたりの私で、
皆様のように、思うように更新出来てないのですが
ドッツに関しては、過去記事作りの合間に
更新入れていきたいな~とは思っていますので
これからもよろしくお願いいたします。
・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・
でも、ほんと、なおみ先生の考え方はいつも
すごくハッ!とさせられる事が多いです。。
数字を好きな子に出来るといいな~~~
毎日、ちょっとずつでも頑張りすぎずに頑張ります
返信する
みい子さんへ (なおみ)
2007-10-30 12:18:42
みい子さんは 自然の中で十分に外遊びをさせていらっしゃるので 100パーセントうまくいくと思いますよ。のびのび遊んでいる子は ちょっと環境を整えるだけで どんどん吸収していきます。
返信する
ありがとうございます。 (ことみ)
2007-10-30 21:19:07
私の質問を記事にして下さってありがとうございました。
目からウロコでした、ここのブログでは目からウロコの記事ばかりで私の目にはどんだけウロコがあったんだ??って感じです。

今日はそうたに昨日と同じアンパンマンの乗せるゲームをせがまれて5まででしてみました、すると…なんと5枚乗せたアンパンマンを2枚落としたら残りは3!!と答えたではありませんか!ビックリと感動です!!実は密かに我が息子はあまり頭が良くないのでは…。と思っていたのですが、ちゃんと向き合って興味と関心と引き出せばこんなに楽しく覚えてくれるんだね~と感動しました!これからもそうたの好きそうな教材をブログからチョイスして気長に楽しくやって行きます。また心配や質問があったらよろしくお願いします。
返信する
数字に愛情 (ソウママ)
2007-10-30 23:49:43
数学者は数字に愛情ってすごくわかります。中学生の時近所の東大生が英単語のひとつひとつに意味があると思うとたまらなく愛しくなる~っていうのを聞いてその時は友達とひえ~とびっくりしたのですが、まさにそれですよね。

数字に親しむというキーワードをもらって、桃はとにかく歌が大好きなので即興の歌でももとママで五になる~ワンツースリーと数を出し合ったりしてみています。その時はカードも使うと良いのでしょうか?
こんなやり方で大丈夫ですか

返信する
ことみさんへ (なおみ)
2007-10-31 19:17:05
はじめたとたん 引き算の概念がわかるなんて 数学的な感性のある子ですね。最後の100の数まで遊び終わったら きっと後々まですばらしいものが残ると思いますよ。
返信する
ソウ (なおみ)
2007-10-31 19:19:48
妹ちゃんの算数遊びは もう少し難しいほうが楽しめると思いますが 今度いらした時に ぴったりの遊びをいくつか教えますね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。